パチスロ市場への高依存
パチンコ・パチスロ機市場向け売上高は連結売上高の約95%を占め、同市場の縮小は業績に重大な影響を及ぼす。特にグラフィックスLSI及びメモリモジュール製品だけで連結売上高の約84%(2026年3月期)を占める特定製品への依存も高い。市場拡大に向けた取り組みを進めているが、市場規模の大幅な縮小や競合他社の参入による価格競争が顕在化した場合、業績への打撃は甚大となる。
法的規制・自主規制リスク
当社製品が搭載されるパチンコ・パチスロ機は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」等の法的規制を受けており、業界団体による射幸性抑制を目的とした自主規制も存在する。新たな規制や自主規制の強化によりパチンコ・パチスロ機の販売動向が大きく変化した場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。当社グループ自体は直接の法的規制を受けていないが、川下市場の規制動向を常時注視する必要がある。
製造委託・長期調達契約リスク
当社グループはファブレスモデルを採用し製品製造を外部委託しているため、委託先の生産枠確保や関係維持が事業継続の鍵となる。生産枠の不足や委託先での予期せぬ問題発生・契約終了は業績に重大な影響を及ぼす。また、安定供給のために一部委託先と長期調達契約を締結しており、市場動向の変化により合意調達数量と実需が大きく乖離した場合にも業績への悪影響が生じる可能性がある。
製造コスト上昇リスク
ロシア・ウクライナ情勢等に伴う原材料価格の高騰に加え、生成AI需要拡大による世界的なメモリ価格高騰により、一部製品の製造コストは上昇傾向にある。販売価格への転嫁を進めているが、製造原価の上昇に対して転嫁が十分に行えない場合、または製品製造期間の長期化による収益機会の損失が顕在化した場合、業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
販売代理店への集中リスク
当社グループは販売代理店商社を介した事業活動を主に展開しており、緑屋電気株式会社向け売上高は連結売上高の45%を超える規模となっている。現在は良好な関係を維持しているが、同社をはじめとする販売代理店との関係に問題が生じた場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
製品リユースの進展リスク
パチンコ・パチスロ機メーカーのコスト意識の高まりから、当社製品を含む構成部材のリユース(再利用)が本格化している。次世代製品への移行促進や製品多様化により影響低減を図っているが、リユース比率が大幅に高まった場合や製品多様化の成果が上がらない場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
新規事業の早期確立リスク
当社グループは単一市場依存のリスクを認識し、AI領域・医療機器・産業用機器等の組み込み機器市場やブロックチェーン等の新規事業領域への早期事業化に取り組んでいる。しかし、参入市場の規模が予想を下回る場合や事業化の進展が遅々とした場合、投下資本を回収できず業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。新規市場固有のリスクが新たに加わる点も留意が必要である。
研究開発費・技術革新リスク
先端プロセスの微細化に伴いLSI開発コストは増大しており、研究開発費(連結)は2024年3月期1,579百万円、2025年3月期1,547百万円、2026年3月期1,641百万円と高水準で推移している。開発製品に期待した収益が確保できない場合や複数案件の試作開発費計上が同時期に集中した場合に業績が悪化するリスクがある。また、半導体・AI・ブロックチェーン領域での想定を超える技術革新により製品競争力が著しく低下した場合も業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
知的財産権侵害リスク
当社グループは製品開発時にクリアランス調査を実施しているが、第三者の知的財産権を侵害したとの主張に基づく訴訟提起の可能性を完全には排除できない。訴訟が提起された場合、対応に多大な時間・費用等の経営資源を費やすこととなり、敗訴した場合には対象製品の販売中止や多額の損害賠償債務の負担が生じ、業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
為替変動リスク
当社グループはグローバル化の進展により外貨建て決済額が増加しており、円建て取引においても為替相場をもとに価格設定が行われるため、為替変動の影響を受ける。為替予約等によりリスク低減に努めているが、急激な為替変動が生じた場合には業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

