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株式会社アクセル

6730東証スタンダード電気機器

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株式会社アクセル6730

事業内容

株式会社アクセルは1996年設立の研究開発型ファブレス半導体メーカーで、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSI・メモリモジュールを中核とするLSI事業と、自社開発AIフレームワーク「アイリアSDK」を軸としたAI事業の2セグメントを展開する。LSI事業は売上高の約95%を占める主力事業であり、緑屋電気・加賀FEI等の販売代理店を通じてパチンコ・パチスロ機メーカーへ製品を供給する。

AI事業では組み込み機器向けグラフィックスLSI、ミドルウェア、ブロックチェーン、セキュリティ製品も手掛け、製造業向けAIコンピューティング領域への進出を加速している。子会社にaimRage株式会社(LSI事業)、アイリア株式会社(AI事業)を持つ。

ビジネスモデル

自社工場を持たないファブレスモデルにより設備投資負担を最小化し、研究開発と製品設計に経営資源を集中する。LSI事業では顧客専用・特定用途向けLSIを開発し、販売代理店経由で遊技機メーカーへ供給することで安定的な受注を確保する。

2026年3月期の売上総利益率は32.1%(前期比3.3ポイント改善)に達し、研究開発費1,641百万円を投下しながら営業利益1,664百万円を計上する収益構造を実現している。AI事業では受託開発・ライセンス・製品販売を組み合わせた複合モデルを構築中である。

企業の強み

2026年3月期のLSI事業受注高は17,730百万円(前期比57.6%増)、期末受注残高は14,929百万円(前期末比35.8%増)に達する。グラフィックスLSIの販売個数は約46万個と市場シェアは引き続き堅調と分析されており、高い参入障壁と強固な顧客関係が競合の参入を阻んでいる。

自社工場を持たないファブレスモデルにより固定費を抑制しつつ、高付加価値製品への移行を推進した結果、2026年3月期の売上総利益率は32.1%(前期比3.3ポイント改善)を達成。売上高が前期比3.9%減少する中でも売上総利益は321百万円増加し、営業利益は前期比13.9%増の1,664百万円を確保した。

長年のハードウェア・OS開発で培った知見を基盤に、エッジ推論特化型AIフレームワーク「アイリアSDK」を自社開発。AI事業の売上高は2026年3月期に862百万円(前期比96.0%増)と急拡大し、セグメント損失も前期495百万円から168百万円へ大幅縮小。

独自技術資産が競合との差別化要因となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期末のLSI事業受注残高は14,929百万円と高水準を維持しており、次期売上の一定の可視性を提供する。ただし、2027年3月期の業績予想は売上高15,000百万円(+2.3%)としながらも、営業利益1,200百万円(▲27.9%)・当期純利益890百万円(▲27.6%)と大幅減益を計画。

パチンコ機市場の需要回復を慎重に見定める局面にあり、グラフィックスLSI販売計画を前期比約15万個減の31万個に設定している点は外部環境(市場縮小)への依存リスクを示す。

2026年3月期は売上高が前期比3.9%減の中、高付加価値製品への移行により売上総利益率が32.1%(前期比+3.3ポイント)に改善し、営業利益+13.9%・当期純利益+25.7%の増益を達成した。しかし2027年3月期は、生成AI需要拡大に伴う世界的なメモリ価格高騰を受けたメモリモジュール等の製造原価上昇により、売上総利益率は29.3%(前期比▲2.8ポイント)への低下を見込む。

外部要因としてのメモリ市況が収益構造に直接影響する点は引き続き注視が必要。

AI事業は2026年3月期に売上高862百万円(前期比+96.0%)・セグメント損失168百万円(前期▲495百万円から大幅改善)と成長軌道を示した。ただし、前期に寄与した大口受託案件の完了に伴い、2027年3月期は前期比減収を計画しており、損失縮小ペースの持続性に不確実性がある。

AIコンピューティング領域への集中投資方針は維持されているが、黒字化の具体的な時期・規模感は開示されておらず、投資家にとって評価が難しい状況が続く。

成長戦略

LSI事業の安定収益維持とAI事業の早期確立による二本柱経営の実現

スマートパチスロを中心とした底堅い需要を取り込みつつ、相対的に利益率の低い製品の構成比率を低下させ、グラフィックスLSI・LEDドライバ等の高付加価値製品への移行を推進。2026年3月期に売上総利益率32.1%を達成し、次期はメモリ価格高騰への対応として販売価格の適正化を順次実施する方針。

長年培ったハードウェア開発知見を最大限活用できるAIコンピューティング領域に経営資源を重点配分。自社AIフレームワーク「ailia」を核としたAIアプリ・ソリューションの展開と認知度向上を図り、顧客基盤の着実な拡大に注力。

2026年3月期にセグメント売上高が前期比+96.0%増の862百万円に拡大し、損失も168百万円へ大幅縮小。

パチンコ・パチスロ機向け製品に加え、組み込み機器市場向けグラフィックスLSI・ブロックチェーン・セキュリティ領域の製品開発販売を継続。LEDドライバは採用顧客の需要動向により次期前期比増加を計画。アライアンス・出資・M&Aの積極的検討による新規事業展開の加速も方針として維持。

最終更新: 2026年7月19日