事業内容
株式会社MCJは、マウスコンピューター・ユニットコム・テックウインド等を傘下に持つ持株会社。パソコン本体の製造・販売(BTO・完成品)、パソコンパーツの卸売・販売、「iiyama」ブランドによる欧州向けモニタ開発・販売、東南アジア(インド・マレーシア・インドネシア等)でのPC関連サービスを展開するパソコン関連事業が売上高の約97%を占める。
残余は「aprecio」ブランドの複合カフェと「MIRA fitness」ブランドの24時間フィットネスジムを運営する総合エンターテインメント事業。連結子会社20社を含む計21社体制で、日本・欧州・東南アジアにグローバル展開している。
主要顧客は国内個人・法人・教育機関および欧州法人・個人ユーザー。
ビジネスモデル
パソコン関連事業では、BTOパソコンの自社製造販売(生産実績68,379百万円)と商品仕入による卸売販売(仕入実績109,127百万円)を組み合わせ、製造マージンと流通マージンの双方を獲得する。欧州ではiiyamaブランドのモニタ販売、東南アジアではサービス事業を展開し地域分散を図る。
総合エンターテインメント事業は会員制ビジネスモデルによる安定的な月次収益を補完的に積み上げる構造。
企業の強み
2025年3月期の売上高207,171百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益19,378百万円(同12.7%増)、当期純利益14,052百万円(同15.2%増)と全指標で過去最高を更新。国内PC出荷台数が前年同期比24.3%増と需要回復フェーズに入り、出荷金額も26.3%増加した。
2025年3月期の重要指標実績は、営業利益率9.1%(目標7%以上)、ROIC23.3%(目標15%程度以上)、ROE16.7%(目標15%程度以上)、DOE5.0%(目標4.5%程度)と全指標で目標を上回った。自己資本比率も66.6%と財務健全性を維持している。
2025年3月期末の現金及び預金は57,725百万円(前期末比9,202百万円増)、純資産合計89,522百万円(前期末比10,175百万円増)、利益剰余金69,361百万円。有利子負債に対するキャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.8年と低水準を維持し、M&A再開に向けた財務余力を確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期191,247百万円→2026年3月期224,321百万円と5期で17.3%拡大。営業利益は同期間13,435百万円→21,116百万円と57.2%増加し、売上高営業利益率は9.4%(2期連続同水準)を維持。
2026年3月期は外部要因として国内PC出荷台数が前年同期比31.4%増となる需要回復局面が追い風となり、マウスコンピューター・ユニットコムが好調、テックウインドも増収増益に転換。総合エンターテインメント事業も売上高6,807百万円・営業利益885百万円と過去最高を更新。
一方、棚卸資産急増により営業CFは3,437百万円と前期比80.5%減少した。
成長戦略
MBO完了・上場廃止移行期につき中期成長戦略の公開開示は停止
クリエイター向け・ゲーミングPC等の高付加価値製品セグメントへの注力を継続。AI技術普及に伴うAI対応新製品・新サービスを順次投入し、GIGAスクール特需一巡後の収益基盤を強化する。2026年3月期においてセグメント売上高・営業利益ともに過去最高を更新。
「iiyama」ブランドによる欧州モニタ・デジタルサイネージ・タッチパネル製品の販売拡大と、東南アジアにおける新製品投入・積極的営業施策を展開。2026年3月期は欧州・東南アジアともに増収増益を達成。欧州有形固定資産は565百万円から1,645百万円へ大幅増加。
BCPE Meta Cayman, L.P.によるMBOが2026年4月に成立。株式併合比率23,500,000株を1株とする手続きを経て2026年6月16日に上場廃止予定。自己株式7,596,780株を2026年6月17日に消却予定。非公開化後の中長期戦略は現時点で公開されていない。
最終更新: 2026年7月17日

