事業内容
株式会社大日光・エンジニアリングは1979年創業、栃木県日光市を本拠とするEMS(エレクトロニクス・マニュファクチャリング・サービス)企業。車載機器・医療機器・産業機器・オフィス機器等向けにプリント配線基板への電子部品実装および機構組立を受託する。
国内では小ロット高付加価値品を担い、海外(中国・ベトナム・タイ・香港)では大ロット量産品を生産する分業体制を採用。連結売上高は36,955百万円(2025年12月期)で、アジアセグメントが売上の約57%を占める。
最終製品は自動車・医療機器・産業機器・光学機器・オフィス機器等に使用される電子モジュールが中心。東証スタンダード上場。
ビジネスモデル
顧客である完成品メーカーに対し、最適回路設計の提言・部品調達・試作品製造・電子部品実装・機構組立・製品物流までを一貫提供する。国内では小ロット高付加価値品、海外子会社では大ロット量産品を担う分業体制により、受託する製品・顧客に応じた最適生産体制を実現。
収益は受託加工フィー(製造委託料)が主体で、香港子会社による電子部品販売も収益源の一つ。研究開発費355百万円を計上し、独自回路設計・モジュール開発による高付加価値案件獲得も推進している。
企業の強み
国内では小ロット高付加価値品、海外子会社(中国・ベトナム・タイ)では大ロット量産品を担う分業体制を確立。日本セグメント売上高15,837百万円、アジアセグメント売上高21,023百万円と両輪で事業を展開し、顧客ニーズに応じた柔軟な生産配置が可能。
車載機器・医療機器・産業機器・オフィス機器・社会生活機器等、幅広い最終用途に対応。医療分野売上比率10.7%、半導体分野売上比率11.4%(2025年実績)と特定顧客・用途への過度な依存を分散。設計段階から物流まで一貫提供できる体制が顧客の囲い込みに寄与。
中国無錫(2拠点)・香港・タイ・ベトナムに製造・販売拠点を展開。2022年11月に無錫栄志電子有限公司を子会社化、2026年1月にはTROIS TAKAYA ELECTRONICS(THAILAND)CO.,LTD.を連結子会社化し、東南アジア生産能力を強化。
1994年の香港子会社設立以来30年超の海外事業運営実績を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期の連結売上高は9,557百万円(前年同期比7.6%増)と増収を確保した。アジアセグメントが5,660百万円(同16.9%増)と牽引した一方、日本セグメントは3,793百万円(同5.5%減)と減収。
過去5期の売上高は2023年12月期39,203百万円をピークに2025年12月期36,955百万円まで減収傾向が続いており、2026年通期予想41,000百万円(前期比10.9%増)は過去最高水準を目指す計画である。営業利益は58百万円と大幅に悪化し、売上原価率が前年同期88.3%から90.7%へ上昇したことが主因。
外部要因として、生成AI関連半導体への投資集中による産業機器向け半導体製造装置投資の抑制、資源価格上昇・為替不安定化によるコスト負担増が業績を圧迫した。通期営業利益予想1,080百万円に対する第1四半期進捗率は5.4%にとどまり、予想達成には後半の大幅な回復が前提となる。
成長戦略
中期経営計画Phase2でROIC向上・高付加価値化・東南アジア拡大を推進
2025年実績560百万円から2026年目標2,000百万円への引き上げを掲げ、単純量産受託から設計・開発領域への展開を推進。加工事業子会社では付加価値の高い部品売上増加と販管費抑制により2026年12月期第1四半期に増益を実現しており、方向性は確認できる。
TROIS TAKAYA ELECTRONICS (THAILAND) Co.,Ltd.を2026年1月に連結子会社化し、タイ拠点を拡充。段階取得差益247百万円を計上。既存タイ子会社との重複業務効率化とコスト競争力強化を図る。アジアセグメント売上高は前年同期比16.9%増と好調に推移している。
中期経営計画Phase2において医療分野・車載分野の売上比率拡大を重点施策と位置付け。2026年12月期第1四半期では医療機器向け1,065百万円(前年同期比8.7%増)、車載機器向け5,011百万円(同6.0%増)と両分野で増収を実現。
レントゲン検査装置関連受注や電装部品関連受注が堅調に推移している。
最終更新: 2026年7月17日

