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6612東証グロース電気機器

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財務

継続企業前提の重要疑義

2025年12月期において連結で営業損失866百万円、経常損失904百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,596百万円を計上し、取引銀行2行との当座貸越契約の財務制限条項(純資産の部の金額を基準日の75%以上に維持)に抵触、かつマイナスの営業キャッシュ・フローを計上したことから、継続企業の前提に重要な疑義が生じている。新製品発売・コスト構造改善・当座貸越枠の継続利用を対応策として推進しているが、いずれも実施途上であり、取引金融機関との最終合意も得られていないため、重要な不確実性が残存する。財務諸表は継続企業を前提として作成されており、当該不確実性の影響は財務諸表に反映されていない。

テクノロジー

製造委託先への依存リスク

当社グループは製造工場を持たず、全製品を国内外の製造委託先から仕入れるファブレス体制を採用している。製造委託先との関係悪化や代替先確保の遅延、取引先の経営悪化、国内外の政治的・社会的混乱、自然災害・紛争等によりサプライチェーンに支障が生じた場合、製品供給が停止し財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性がある。代替先の確保や関係強化に努めているが、完全なリスク排除は困難な状況にある。

市場

海外販売代理店への集中リスク

2025年12月期の海外売上高比率は33.1%であり、そのうち韓国の代理店THE LIMO Co., Ltd.向け売上高比率が18.1%と特定代理店への依存度が高い。同社を含む海外代理店の販売戦略変更や取扱い中止が生じた場合、売上高に直接的な打撃を受ける可能性がある。各国の政治的・社会的混乱や法的規制の変化も現地販売に支障をきたすリスク要因となっている。

財務

為替変動リスク

大半の製品を中国・台湾等の海外製造委託先から外貨建てで仕入れており、国内向け販売比率が66.9%(2025年12月期)であることから、円安は仕入れコスト上昇を通じて業績にマイナスに作用する。為替リスクヘッジ策を推進しているものの、急激な為替変動が発生した場合には財政状態及び経営成績に影響を与える可能性がある。継続企業の前提に関する対応策においても、為替リスクヘッジの推進が重点施策の一つとして位置付けられている。

テクノロジー

新製品開発・市場受容リスク

独自機能・洗練されたデザインを有する製品開発を事業の根幹としているが、期待どおりの機能が得られない、競合製品の出現による開発断念、開発遅延・費用超過、新製品の市場不受容といった複合的なリスクが存在する。特に継続企業の前提解消に向けてSailing LanternやThe Clockなどの新製品発売を主要対応策としているため、新製品の成否が経営再建の鍵を握る。開発案件の選択と集中による試験研究費の効率運用を推進しているが、効果が十分に得られない可能性がある。

テクノロジー

在庫管理・販売予測リスク

高価格帯・差別化製品という特性上、類似製品の販売動向を参考にした販売予測が困難であり、競合製品の出現や物価上昇による消費行動の変化がさらに予測精度を低下させている。特に扇風機等の空調家電は気候変動の影響を受けやすく、販売予測の難易度が高まっている。販売予測の誤りは在庫不足による販売機会ロスまたは過剰在庫による資産毀損につながり、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性がある。

財務

代表者への依存リスク

創業者である代表取締役社長・寺尾玄氏は製品開発を主導し、経営・事業運営において極めて重要な役割を果たしている。取締役会での情報共有や権限委譲、外部人材登用により依存度低減を図っているが、何らかの要因で同氏が経営に関与できなくなった場合、財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性がある。また、同氏は発行済株式総数(自己株式除く)の67.86%を保有しており、将来的な株式売却が市場価格及び流通状況に影響を及ぼすリスクも存在する。

テクノロジー

原材料調達・価格高騰リスク

原材料の調達は製造委託先が担う体制であり、急激な需給変化による予期せぬ原材料価格の高騰や調達性の悪化が生じた場合、製造遅延や製品原価の上昇が避けられなくなる可能性がある。設計変更による代替品活用や当社調達部材の製造委託先への支給等の対策を講じているが、十分な対応ができない場合には財政状態及び経営成績に影響を与える。継続企業の前提解消に向けた対応策においても既存製品の原価低減が重点施策として掲げられている。

テクノロジー

製品不具合・リコールリスク

品質管理部門の人員増強や製品開発プロセスの見直しにより品質・信頼性の維持向上に努めているが、予期しない製品不具合が発生した場合、アフターサービス費用またはリコール費用が生じる。製造物賠償責任保険等に加入しているものの、受取保険金で十分な補償が行えない場合には財政状態及び経営成績に影響を与えるほか、社会的信用の失墜やブランド価値の毀損により顧客離反が生じるリスクがある。

法規制

情報セキュリティリスク

顧客・取引先・従業員等の個人情報や機密情報を保有しており、情報流出が発生した場合には信用低下や対策費用負担が生じる可能性がある。受発注・会計処理等のシステムにおいて、不測の事態による重要データの改ざん・漏えい・破壊やシステム停止が生じた場合にも業務継続に支障をきたし、財政状態及び経営成績に影響を与える。情報管理体制の構築・運用に努めているが、完全な防止を保証するものではない。

重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています

最終更新: 2026年4月28日