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6594東証プライム電気機器

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財務

適正決算に係るリスク

経営陣の関与または認識の下で、資産性にリスクのある資産の評価減時期の恣意的な調整等、連結財務諸表全体に重要な影響を及ぼす可能性のある不適切な会計処理の疑義が認識されたため、2025年9月3日に第三者委員会を設置した。調査により虚偽表示が識別された場合、連結財務諸表に重要かつ広範な影響を及ぼす可能性がある。現時点で調査は継続中であり、過年度・当年度の有価証券報告書の訂正等を含む適切な対応を行う方針。

テクノロジー

内部統制に係るリスク

2023年3月期・2024年3月期において連結子会社間取引の連結調整誤認による売上高過大計上が判明し、開示すべき重要な不備と認定された。さらに2025年3月期には連結子会社における製造モータの原産国申告誤りに伴う未払関税額の過少計上が新たに判明し、全社的な内部統制および経理決算プロセスの内部統制上、開示すべき重要な不備に該当すると判断した。コンプライアンス最優先の意識醸成・貿易コンプライアンス体制強化・グローバルガバナンス体制強化等の再発防止策を策定しているが、今後も重要な不備が再発した場合は財務報告の信頼性に影響が及ぶ可能性がある。

財務

M&Aに係るリスク

NIDECはM&Aを主要な成長戦略と位置付けているが、適切な買収対象の選定失敗や統合(PMI)の不調により、のれん減損が発生し経営成績・財政状態に悪影響を及ぼす可能性がある。また、同意なき買収等の施策によるレピュテーションリスクも存在する。対応策として、事業戦略に沿った対象企業の選定・事前調査の徹底・迅速なPMI・のれん減損リスク極小化に取り組んでいる。リスクレベルは「重大」と評価されている。

テクノロジー

製品品質に係るリスク

顧客の品質要求水準が高度化する中、安全で高品質な製品を提供できない場合、物損・人命に係る事故、顧客からの求償・訴訟・リコール・行政処分に繋がる恐れがある。その結果、不良品回収・修理費用の発生やブランドイメージ悪化による販売落込みが生じ、財務・人的資源に深刻な悪影響を与える可能性がある。CQO(Chief Quality Officer)を頂点とするグローバル品質保証体制の構築、定期的な品質会議の開催、ISO9001・IATF16949等の国際規格に基づく品質マネジメントシステムの運用により対応している。リスクレベルは「重大」と評価されている。

市場

政治・経済状況変動リスク

世界40カ国以上・300社超のグループ会社を有し海外売上高比率が約9割に達するNIDECは、米中通商問題に代表される保護主義的貿易政策の台頭、レアアース等の輸出規制、地政学的リスクの顕在化により、製品需要の変動・原材料調達難・サプライチェーン寸断・製造コスト上昇・事業活動の制限等が複合的に発生する可能性がある。事業ポートフォリオの最適化・地産地消体制(メイド・イン・マーケット戦略)の推進・サプライチェーンの多元化・情報収集体制の強化により対応している。リスクレベルは「高」と評価されている。

テクノロジー

技術環境・産業構造変化リスク

AIの進化や自動運転技術の進展等の急速な技術革新により、従来製品(電動モータ・センサ等)への需要が急激に減少し、市場シェアや収益が低下する可能性がある。新たな市場プレイヤーの台頭や技術の急速な進化への対応が遅れた場合、売上・利益の減少を招く恐れがある。研究開発部門の強化・スタートアップとの連携・技術戦略コミッティによるモニタリング等で対応しており、前年比で「増大」と評価されている。リスクレベルは「高」。

テクノロジー

情報セキュリティリスク

顧客・取引先・従業員の機密情報や個人情報を広範に取り扱う中、サイバー攻撃・内部不正・人的ミスによる情報漏洩が発生した場合、多額の賠償金・罰金の発生や顧客・取引先からの信頼喪失により売上減少・ブランドイメージへの深刻な影響が生じる可能性がある。グループ横断のセキュリティ管理体制の構築・VPN機器の脆弱性点検・インシデント対応マニュアルの整備と定期訓練等により対応している。リスクレベルは「高」と評価されている。

財務

為替変動リスク

売上の多くが米ドル・ユーロ・中国元・タイバーツ等の外貨建てで構成されており、特に円高進行時には海外売上の円換算額が減少し営業利益・当期利益が圧迫される。新興市場における通貨の不安定さや外貨建て資産・負債の変動による為替差損益も財務状況に悪影響を与える可能性がある。ナチュラルヘッジの活用・定期的な為替リスクモニタリング・多様な通貨での取引によるリスク分散で対応している。リスクレベルは「高」と評価されている。

財務

経営継承リスク

NIDECの継続的な成功は創業者・永守重信氏の能力と手腕に大きく依存してきており、創業精神を体現する新たなリーダーを輩出できない場合、事業・経営成績・財政状態に悪影響を及ぼす可能性がある。指名委員会の設置・サクセッションプランの推進・グローバル経営大学校等の幹部候補育成施策を実施しており、2025年4月1日付でCxOを中心とするグローバル本社体制を構築し、仕組み化された組織機能体制への移行を進めている。リスクレベルは「高」と評価されている。

財務

資金流動性リスク

事業成長・運営に必要な資金を主に金融機関借入や資本市場からの調達に依存しており、グローバルな経済状況悪化時には信用格付けの低下や投資家のリスク回避行動により、必要資金を適切な条件で調達できない可能性がある。運転資金不足や設備投資遅延が生じた場合、事業の成長戦略や競争力に深刻な影響を及ぼす恐れがある。資金調達の多様化(銀行融資・社債発行等)・グローバルキャッシュ・マネジメント・システムの活用・信用格付けの維持向上に取り組んでいる。リスクレベルは「高」と評価されている。

重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています

最終更新: 2026年4月28日