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マブチモーター株式会社

6592東証プライム電気機器

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マブチモーター株式会社6592

事業内容

マブチモーターは1958年創業の小型モーター専業メーカーで、自動車電装機器(パワーウインドウ・パワーシート・バルブ等)およびライフ・インダストリー機器(健康・医療・家電・産業機器等)向けに小型モーターを製造・販売する。当社および連結子会社36社(うち連結35社)で構成され、日本・アジア・アメリカ・ヨーロッパの4セグメントで事業を展開。

生産の約95%をアジア拠点が担い、グローバルな地産地消体制を構築している。2025期の連結売上高は200,417百万円で、自動車電装機器が売上の約77%を占める。

近年はM&Aを通じてギア・ステッピングモーター・モーションコントロール領域へ事業領域を拡大している。

ビジネスモデル

当社は「標準化戦略」に基づき汎用性の高い小型モーターを開発し、アジア拠点での大量生産によるコスト競争力を確保しつつ、世界4極の販売・製造拠点を通じて自動車・家電・医療等の多様な顧客に供給する。近年は単品モーター販売に加え、ギアや制御系を組み合わせた「e-MOTO」コンセプトのユニットソリューション提供へ事業領域を拡大し、付加価値向上と収益改善を図っている。

運転資金・設備投資は主に自己資金で賄い、財務健全性を維持している。

企業の強み

グループ生産の約95%をアジア拠点(中国・ベトナム・台湾等)が担い、高度加工技術とムダの極小化によるコストダウンを実現。2025期の連結営業利益は25,467百万円(前期比17.7%増)、営業利益率12.7%と過去5期で最高水準を達成し、売価・プロダクトミックス改善と合わせて収益性を向上させている。

2025期末の自己資本比率は90.3%、現金及び現金同等物残高は139,930百万円(前期末比9,363百万円増)。総資産370,163百万円に対し負債合計は35,927百万円と極めて低水準で、M&Aや設備投資を自己資金で賄える財務余力を有する。

2021年マブチエレクトロマグ(医療用ブラシレスモーター)、2023年マブチオーケン(小型ポンプ)、2025年4月マブチオービーギアシステム(高精度樹脂ギア)、2025年7月マブチマイクロテック(ステッピングモーター)、2026年1月マブチNPM(モーションコントロール)と連続的にM&Aを実行し、ユニットソリューション対応力を強化している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高50,373百万円(前年同期比+7.3%)、親会社株主帰属純利益5,801百万円(同+74.4%)と好調な一方、営業利益は5,395百万円(同▲15.4%)と減益。コストアップ等の減益要因が売価・プロダクトミックス改善を上回った。

純利益の大幅増は為替差損益の改善(前年同期:為替差損2,837百万円→当期:為替差益1,066百万円)という外部要因が主因であり、本業の収益力改善とは切り離して評価する必要がある。

日本パルスモーター取得(のれん944百万円、暫定値)に続き、マスダック取得(概算15,632百万円)を決議。「経営計画2030」の売上高300,000百万円目標に向けたM&A戦略は加速しているが、のれん償却期間が未確定であること、マスダックの業績への影響が精査中であること、販管費の増加(前年同期7,849百万円→当期9,446百万円)が営業利益を圧迫していることなど、統合コストの増大リスクを慎重に見極める必要がある。

2026年12月期通期予想は売上高213,000百万円(前期比+6.3%)、営業利益26,000百万円(同+2.1%)と据え置き。為替前提は1米ドル150円。

外部要因として、米国の関税政策に伴う欧米での自動車需要減退、中国の補助金政策縮小による販売低迷、地政学リスクによる原油高が下振れリスクとして明示されている。一方、インドを中心とした新興国での自動車生産台数成長やM&A企業の貢献が上振れ要因となりうる。

成長戦略

「e-MOTO」コンセプトとM&A活用で3つのM領域を軸に2030年売上高300,000百万円を目指す

2026年1月8日に日本パルスモーター株式会社(現:マブチモーターNPM)の全株式を6,517百万円で取得し、13社を連結化。精密小型モーター・モータードライバー・コントローラーおよびモーションコントロール技術を獲得し、医療・半導体・産業機械・防衛・宇宙分野への事業領域拡大を推進。

のれん944百万円(暫定値)が発生。

2026年4月23日取締役会決議。食品機械メーカーのマスダック(売上高14,220百万円、2025年3月期)を概算15,632百万円で取得予定。全自動どら焼き機等の高エンジニアリング力と当社のグローバル生産・販売体制を融合し、食品機械の海外展開を加速。当連結会計年度の業績への影響は精査中。

パワーシート・パワーウインドウ用(中型電装)およびエアコンダンパー用(小型電装)の受注拡大により、2026年1Q自動車電装機器市場売上高は39,151百万円(前年同期比+6.7%)と増加。採算性重視の方針のもと、売価改善とプロダクトミックスの高付加価値化を継続推進。

家電・工具・住設・理美容用は採算性重視で受注を絞り込む一方、健康・医療機器用の安定需要を維持しつつ、マシーナリー・モビリティ用途の新規受注獲得を推進。2026年1Qライフ・インダストリー機器市場売上高は11,218百万円(前年同期比+9.2%)と増加。M&A企業の連結化効果も寄与。

最終更新: 2026年7月17日