事業内容
株式会社MS&Consultingは、顧客満足度覆面調査「ミステリーショッピングリサーチ(MSR)」を基幹サービスとして、サービスプロフィットチェーン(SPC)経営の実現を支援する経営コンサルティング会社である。外食・小売・自動車・美容・レジャー等のB2Cサービス業を主要顧客とし、国内59万人のモニター基盤を活用した覆面調査に加え、従業員満足度調査「tenpoket チームアンケート」、コンサルティング・研修(HERBプログラム)、SaaSサービス群「tenpoket」を提供する。
2016年にタイ・台湾へ海外展開し、国内外で年間20万回超の調査を実施。2017年東証マザーズ上場、2019年東証一部へ移行し、現在はスタンダード市場に上場している。
ビジネスモデル
顧客企業との継続契約(ストック型)によるMSRを収益の中核とし、調査設計・モニターアサイン・レポート納品・コンサルティングをワンストップで提供する。売上構成はMSR(99.3%)が大宗を占め、既存顧客比率が高い(外食93.1%、小売92.5%等)。
モニター謝礼・レポートチェック外注費・労務費が主要原価であり、AI活用やLINE連携によるコスト低減と価格転嫁交渉による単価引き上げで利益率の回復を図っている。
企業の強み
2025年2月期末時点で国内登録モニター数594,249人、年間総調査回数201,132回を達成。5年間で調査回数は約1.6倍に拡大しており、全国の離島を含む幅広いエリアと多様な属性をカバーする大規模モニター基盤が参入障壁を形成している。
主要業界の既存顧客売上比率は外食93.1%、小売92.5%、レジャー98.0%と極めて高い。2025年2月期の受注残高は703百万円(前年同期比16.0%増)に達しており、翌期売上の可視性が高いストック型ビジネスモデルの安定性を示している。
2015年より国立研究開発法人産業技術総合研究所と「サービス・ベンチマーキングによるSPCの高度化」に向けた共同研究を継続。累積287万人超のチームアンケートデータや顧客満足度データを活用した業界平均値・比較データの提供が、競合との差別化要因となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2022期1,934百万円から2026期2,585百万円へ5期連続増収。2025期はのれん減損計上により営業損失238百万円・当期損失276百万円と大幅赤字に転落したが、2026期は営業利益252百万円・当期利益173百万円と黒字回復。
2027期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上収益515百万円(前年同期比3.8%増)、営業損失31百万円(前年同期72百万円の損失から大幅改善)、売上総利益134百万円(同39.7%増)と収益性改善が継続。外部環境として内需型サービス産業の先行き不透明感は残るが、コンサル領域の高成長とAI活用による原価低減が業績改善を牽引している。
通期予想は売上収益2,757百万円(前期比6.7%増)、営業利益355百万円(同40.7%増)で変更なし。
成長戦略
CX・コンサル二軸拡大、AI生産性向上、海外展開、LBOストック化で収益基盤を再構築
通常コンサル・補助金助成金コンサル・人材紹介等の高粗利サービスを拡大し、MSR依存からの脱却を図る。2027期1Qでコンサル領域売上収益が前年同期比49.8%増と高成長を継続しており、直接利益受注高も15.5%増と先行指標も良好。
AI活用による1レポートあたり生産性改善を継続・強化し、MSR粗利率を前年同期42.6%から当期45.5%へ向上。「全社収益性改善」施策の定着により原価率・販管費率の継続的低減を実現しており、将来の投資増加局面でも利益率を維持する基盤を構築中。
店舗集客支援サービスLBO(エルボ)のストックビジネス化を推進。2027期1Qで前年同期比228.0%増と高成長を示しており、絶対額はまだ小さいものの将来の安定収益源として育成中。
MSR海外関連調査が前年同期比22.6%増と拡大。新たに引き合いが生まれている海外エリアにおけるモニター基盤やオペレーションの構築を進めており、国内市場の成熟に備えた地理的多様化を推進。
最終更新: 2026年7月17日

