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フルテック株式会社

6546東証スタンダードサービス業

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フルテック株式会社6546

事業内容

フルテック株式会社は1963年に寺岡オートドア株式会社の北海道地区販売代理店として創業し、現在は北海道・東北・関東地区を中心に38拠点を展開する自動ドア専門企業である。主力の自動ドア関連事業(売上高8,671百万円)では、営業・設計・施工・保守サービスを正社員による社内一貫体制で提供し、323,386台の自動ドア開閉装置を管理する。

第2の柱である建具関連事業(売上高4,038百万円)では、連結子会社アートテックス株式会社がステンレスサッシ等を製造し、自動ドアとのセット販売を行う。その他、環境機器・セキュリティ・駐輪システム・制御基板等の周辺事業も展開する。

主要顧客は施主・設計会社・ゼネコン等多層にわたる。

ビジネスモデル

自動ドアの新規設置後に定期点検保守契約(93,022台、販売高3,808百万円)を締結し、経年劣化に伴うリニューアル受注(販売高3,029百万円、前期比8.8%増)へと繋げる循環型モデルを構築している。施工を外注せず内製化することで品質管理と顧客接点を維持し、24時間365日・車で2時間以内到達の拠点網が解約防止と保守契約率向上に寄与する。

建具関連事業は自動ドアとのセット販売によるクロスセルで収益を補完する。

企業の強み

2025年12月期末時点で自動ドア開閉装置の総管理台数は323,386台(前期比2.8%増)、うち保守契約台数93,022台から販売高3,808百万円のメンテナンス収益を計上。特に首都圏(関東地区)の管理台数は131,503台(前期比4.6%増)と最も高い伸びを示し、ストック基盤の拡大が続いている。

自動ドアの営業から設計・施工・アフターサービスまで全工程を正社員で内製化。自動ドア施工技能士(1級・2級)の有資格者266名を擁し、38拠点の拠点網により最長でも車で2時間以内に全顧客へ到達できる体制を整備。施工外注ゼロによる品質管理と顧客接点の維持が競合との差別化要因となっている。

2025年12月期の建具関連事業は、売上高4,038百万円(前期比8.1%減)ながら、子会社工場(アートテックス)の稼働率改善と選別受注・採算管理の徹底によりセグメント利益462百万円(前期比50.4%増)、営業利益率11.4%を達成。受注高は前期比12.2%増、受注残高は前期比17.6%増と将来売上の積み上がりも顕著である。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業利益は124百万円と前年同期294百万円から大幅に落ち込んだ。通期予想600百万円に対する進捗率は約20.7%にとどまり、残り3四半期で476百万円の積み上げが必要。

建具関連の採算性低下・人件費増・新基幹システム減価償却費増という複合的なコスト圧力が続く中、受注残の売上計上加速と利益率改善が通期達成の鍵となる。

2026年1月に発生した宇都宮支店の火災により53百万円の災害損失を特別損失に計上し、四半期純利益は77百万円(前年同期比66.1%減)と大幅減益となった。会社側は受取保険金の計上見込みを含め通期業績予想に織り込み済みと説明しているが、保険金の計上時期・金額の確定状況が通期純利益の達成確度に影響するため、今後の開示内容を注視する必要がある。

建具関連事業は受注残が増加しているものの第1四半期の売上計上が遅れ、売上高1,075百万円(前年同期比9.4%減)・セグメント利益83百万円(同54.0%減)と低調だった。採算性の低い長期工事物件の計上が利益を圧迫しており、受注残の消化が進む下半期に売上は回復する見込みだが、選別受注の徹底と採算管理強化による利益率改善の実現が評価の分岐点となる。

外部要因として建設投資の動向も受注環境に影響する。

成長戦略

ビジョン2030に向けストック市場深耕・利益率向上・新基幹システム活用で収益構造を強化

エントランス周りのリノベーション事業を推進し、自動ドアユーザーとの接点強化を通じてリニューアル受注の拡大と保守契約率の向上を図る。2026年12月期第1四半期においてメンテナンス売上は増加しており、ストック収益基盤の拡充は着実に進展している。

選別受注の徹底と採算管理強化により利益率向上を目指す。2025年12月期末の受注残高4,829百万円を下半期以降に売上計上することで業績回復を図るが、2026年12月期第1四半期のセグメント利益は前年同期比54.0%減と採算性改善は道半ばの状況。

新基幹システムの導入を進めており、2026年12月期第1四半期は関連減価償却費が増加し短期的にコスト増要因となっている。中長期的には業務効率化・顧客管理高度化・「顧客マイページ」プラットフォームとの連携による収益力強化が期待される。

前期からの受注残に加え、短納期案件の受注積み上げおよび利益率の向上に注力している。2026年12月期第1四半期では自動ドア関連の新規部門で大型赤字工事物件が発生しており、案件選別と採算管理の徹底が引き続き課題となっている。

最終更新: 2026年7月17日