事業内容
株式会社MS-Japanは、経理・財務・人事・法務・経営企画等の管理部門職種および弁護士・公認会計士・税理士等の士業に特化した人材紹介事業「MS Agent」を主軸とする。国内では総合転職プラットフォーム「MS Career」、ダイレクトリクルーティング「MS Jobs」、ビジネスメディア「Manegy」を展開し、管理部門・士業領域のエコシステムを構築。
連結子会社FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.を通じてオーストラリアでも財務・会計・金融等に特化した人材紹介・派遣事業を展開する。東京・大阪・名古屋を中心に上場・非上場を問わず幅広い採用企業にサービスを提供している。
ビジネスモデル
主力の人材紹介事業「MS Agent」は、求職者の入社決定時に採用企業から手数料を収受する成功報酬型モデルを採用。コンテンツマーケティングによる自社独自の登録者獲得ルートを確立し、他社データベース依存を排除した効率的な運営を実現している。
メディア事業「Manegy」はリード提供・広告収益、DRM事業「MS Jobs」はデータベース利用料、海外子会社FQRは人材派遣の売上原価差益が収益源となり、複数の収益モデルを組み合わせている。
企業の強み
創業以来30年超にわたり管理部門・士業領域に特化し、コンサルタントが深い業界知識を蓄積。コンテンツマーケティングによる自社独自の登録者獲得ルートを確立し、他社データベースへの依存を排除。2026年3月期の人材紹介売上高は連結会計年度過去最高の4,295百万円を更新した。
2026年3月期の営業利益率は21.9%、EBITDA率は28.0%と、いずれも20%を超える高水準を維持。販売費及び一般管理費は支社統合に伴う地代家賃削減等により前期比1.5%減となり、費用効率化が利益率改善に寄与した。2022年3月期から5期連続で営業利益率20%超を維持している。
「Manegy」を通じて管理部門・士業の潜在求職者に日常的にアプローチし、人材紹介事業へシームレスに誘導する独自の循環モデルを構築。2026年3月にローンチした「Manegy Clip」は提供開始約1か月で1万ダウンロードを突破し、フィード広告利用企業数も2026年4月時点で20社超に達した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2025年3月期に海外子会社連結化で7,474百万円へ急拡大後、2026年3月期は7,647百万円(前期比2.3%増)と成長率は鈍化。内訳は人材紹介4,295百万円(+1.3%)、メディア248百万円(+0.7%)、DRM102百万円(▲3.7%)、海外人材3,003百万円(+4.2%)。
外部要因として豪州の金利引き下げによる景気回復が海外事業を押し上げた一方、円高が円換算を抑制。営業利益は1,674百万円(+4.3%)と改善し、販売費及び一般管理費の削減(支社統合による地代家賃減少等)が寄与。
営業利益率は21.5%→21.9%へ改善。純利益は1,035百万円(+0.2%)と実質横ばい。
2027年3月期は売上高8,174百万円・営業利益1,796百万円を予想(為替前提1豪ドル104.00円)。
成長戦略
AI実装・メディア新モデル・海外拡大の三軸で中長期成長基盤を構築
30年超の管理部門・士業マッチングデータを学習した国内随一のAIモジュールの試運転を2026年3月期中に完了。2027年3月期からコンサルタントのサーチ・スクリーニングを支援する半自動化機能(Copilot)として実装し、マッチング確度の高い案件の紹介漏れ解消と決定件数向上を目指す。
従来のリード提供型広告モデルからコミュニケーション広告モデルへの転換を図るべく、2026年3月に新アプリ「Manegy Clip」をローンチ。提供開始約1か月で1万ダウンロードを突破し、フィード広告利用企業は2026年4月時点で20社超。
非テック系企業を含むスポンサー開拓を進め、外部媒体依存を低減しつつ新収益源を確立する。
2025年12月より独自AIモデルを用いた「AIスコアリング検索」をMS Jobsに導入。管理部門・士業領域の膨大な転職支援データを学習し、求職者と求人の適合度を可視化することで成約の質向上を図る。
データとテクノロジーを駆使した機能拡充を継続し、DRM売上高(2026年3月期102百万円、前期比3.7%減)の反転を目指す。
オーストラリア経済の回復基調を背景に派遣就業者数が増加し、豪ドル建て売上高は前期比8.0%増。正社員紹介決定数の増加と通期収益性向上を方針とし、外部環境に依存しない安定成長基調を維持。日本国内の経営管理領域データベースを活用したグローバル事業展開の足掛かりとして位置付ける。
人材業界全体でマーケティングコストが高騰する中、投資効率・決定率を重視した費用運用を徹底し、抑制した費用をAI実装開発等の競争力強化投資へ優先充当。支社統合による地代家賃削減等も寄与し、2026年3月期の販売費及び一般管理費は前期比1.5%減の4,252百万円を達成。
最終更新: 2026年7月19日

