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株式会社TVE

6466東証スタンダード機械

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事業内容

株式会社TVEは、原子力・火力発電所用高温高圧バルブの製造・販売・メンテナンスを主軸とするバルブ事業を中核に、鋳鋼製品製造(製鋼事業)、原発・公共施設向け電気設備工事(電気設備関連事業)、廃炉関連のリファインメタル事業・地域復興事業を展開するグループ企業。国内外の原子力・火力発電所を主要顧客とし、西華産業株式会社(売上高の35.3%)、東京パワーテクノロジー株式会社(同12.2%)を主要販売先とする。

1940年創業の東亜バルブ株式会社を源流に持ち、2020年に現商号へ変更。東京証券取引所スタンダード市場上場。

連結子会社4社(国内3社・海外1社)を含むグループで、長期ビジョン2030として「グローバルニッチトップ」を掲げる。

ビジネスモデル

バルブ製品はほぼ全量が顧客個別仕様書に基づく完全受注生産型であり、新製弁・補修部品販売と原発定期検査工事・メンテナンス役務の組み合わせで収益を得る。製鋼事業は鋳鋼製品の外販、電気設備関連事業は原発・公共施設向け工事請負が収益源。

売上時期は原発の定期検査スケジュールに依存するため年度間変動が大きく、受注残高の積み上がりが将来売上の可視性を高める構造となっている。

企業の強み

1940年創業以来80年超にわたり原子力・火力発電所向け高温高圧バルブを製造。「TOA」ブランドは国内外の原発・火力発電設備で採用実績を持ち、中国HEハルビン・パワー・プラント・バルブ社への技術供与契約(最長23年間)を締結するなど、技術力の国際的評価を裏付ける。

2025年9月期末のバルブ事業受注残高は5,695百万円と前期末比108.1%増に達した。原発再稼働の進展(女川2号機・島根2号機再稼働、泊3号機2027年再稼働へ取り組み中)と第7次エネルギー基本計画による原子力活用方針の明確化を背景に、将来売上の可視性が大幅に向上している。

2025年9月期末の純資産残高は11,944百万円、負債残高は3,987百万円と財務体質は健全。三菱UFJ銀行との500百万円コミットメントライン契約により機動的な資金調達体制も整備。自己資金を主体とした安定的な財務基盤が、福井県おおい町・神戸市ポートアイランドへの大型設備投資を支えている。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の売上高6,003百万円・営業利益839百万円は、通期予想(売上高10,500百万円・営業利益700百万円)に対してそれぞれ57.2%・119.9%の進捗率を示す。特に営業利益は中間期単独で既に通期予想を超過している。

ただし会社側は、下半期において一部案件の採算性悪化に伴う受注損失引当金の影響や棚卸資産残高の減少が採算悪化要因となり得ると明示しており、通期予想の修正は行っていない。製鋼事業の受注損失引当金繰入(中間期で64百万円増加)の動向が下半期の焦点となる。

市場環境として、2026年4月の東京電力柏崎刈羽原発6号機の約14年ぶりの再稼働、第7次エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)による2040年度原子力比率2割程度の明示など、原発活用の政策的後押しが強まっている。これに自社の技術基盤・顧客関係が組み合わさり、中間期の売上高は前年同期比27.0%増、営業利益は同339.5%増と急回復。

前年同期(2025年9月期中間期)が大幅減益であった反動も含まれるが、受注残高の水準からみて回復の持続性は高いと判断される。

製鋼事業は中間期売上高604百万円(前年同期比17.3%減)、セグメント損失48百万円(前年同期は2百万円の赤字)と赤字幅が拡大。受注損失引当金残高は中間期末で612百万円(前期末547百万円から64百万円増加)に達しており、採算性の低い案件が一定程度存在することを示す。

バルブ事業・電気設備関連事業の好調が全体を牽引しているが、製鋼事業の構造的な収益改善が中長期的な課題として残る。

成長戦略

原発再稼働・リプレース需要の取り込みと廃炉リファインメタル事業の育成による中長期成長

若狭地区でのバルブ事業継続・発展を目的に、2024年12月に福井県おおい町の土地を取得。安全弁事業を行う第1工場の建設に向けてプロジェクトチームを組成し、着工に向けた設計等の取り組みを進めている。生産能力拡充により原発向け需要増加への対応力を強化する。

原発廃炉から生じるクリアランス金属のリサイクルを主とするリファインメタル事業の推進を目的に、福井県おおい町の同敷地内に第2工場の建設を検討中。廃炉市場への先行参入による先駆者優位性の確立を狙う。

BCP対策並びに工場機能の充実及び研究開発機能の強化を目的として、2025年6月に神戸市よりポートアイランドの土地を取得。中長期的な技術開発力の強化と事業継続性の向上を図る。

第7次エネルギー基本計画(2025年2月閣議決定)で原子力比率2割程度が明示され、北海道電力泊原発3号機の2027年再稼働に向けた取り組みや関西電力美浜原発1号機後継機の現地調査着手など、原発活用の動きが活発化。定期検査工事・修繕工事の受注拡大を継続的に図る。

最終更新: 2026年7月17日