株式会社ジャノメ logo

株式会社ジャノメ

6445東証プライム機械

株式会社ジャノメ logo
株式会社ジャノメ6445

事業内容

株式会社ジャノメは1921年創業、2021年に商号変更した東証プライム上場の製造業グループ。主力の家庭用機器事業では家庭用ミシン・刺しゅう機を日本・台湾・タイの3工場で生産し、北米・欧州・大洋州・アジアなど世界各国の販売子会社を通じてグローバルに展開する。

産業機器事業ではサーボプレス・卓上ロボット・ダイカスト製品を手掛け、IT関連事業では1970年設立のジャノメクレディアがITソフトウェア・情報処理サービスを提供する。2026年3月期の連結売上高は38,968百万円で、家庭用機器事業が売上の約76%を占める。

ビジネスモデル

本社東京工場をマザー工場として製造技術を台湾・タイ工場に展開し、品質を一元管理する。販売面では各国に販売子会社を設置し、代理店・小売店・公式オンラインショップ「Sewing Marche」を通じてエンドユーザーへ届ける。

中・高級機種へのミックスシフトで単価を引き上げ、IT関連事業・不動産賃貸事業の高収益セグメントがグループ全体の利益を補完する構造を持つ。

企業の強み

1921年創業、国産初のミシンメーカーとして1964年に世界初のミシン総合研究所を設立。「品質のジャノメ」として世界各国で高い評価を獲得し、北米・欧州・大洋州・アジアなど多地域に販売子会社を展開するグローバルブランドを構築している。

2026年3月期の家庭用機器事業売上高は29,787百万円と全社売上の約76%を占める。

米国・英国・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・チリ・ブラジル・オランダ等に販売子会社を保有し、北米・欧州・大洋州・中南米・アジア・中東と幅広い地域で販売活動を展開。2024年4月にはインドに産業機器販売子会社「JIE-India」を設立し、新興国への展開を加速している。

1970年設立のジャノメクレディアが運営するIT関連事業は、2026年3月期に売上高2,896百万円・営業利益537百万円・営業利益率18.5%を達成し、営業利益は過去最高を更新した。DX需要を背景に新規顧客開拓と既存顧客との関係強化により安定受注を確保しており、グループの収益安定化に貢献している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高が前期比7.2%増の38,968百万円と増収を達成したが、営業利益は前期比14.1%減の1,910百万円、親会社株主帰属純利益は前期比67.1%減の590百万円と大幅減益となった。純利益の急減は、減損損失379百万円・固定資産除売却損194百万円・貸倒損失216百万円の計790百万円に上る特別損失が主因であり、経常利益ベースの減少幅(前期比7.2%減)と純利益の乖離は大きい。

投資家は特別損失の一過性・継続性を精査する必要がある。

産業機器事業は2026年3月期に売上高6,155百万円(前期比27%増)と大幅増収にもかかわらず、営業損失は543百万円と前期(423百万円の損失)から赤字が拡大した。ダイカスト事業における原材料価格高止まりによる原価率上昇が主因であり、販売価格見直しや原価低減施策に着手しているものの、収益改善には時間を要する見通し。

セグメント資産11,176百万円を抱える同事業の収益化が中期計画達成の鍵を握る。

2027年3月期の会社予想は売上高42,000百万円(前期比7.8%増)・営業利益3,000百万円(同57.0%増)・純利益2,000百万円(同238.8%増)と強気の回復シナリオを描く。ただし、米国の相互関税等の通商政策動向は北米売上高11,920百万円(全体の30.6%)を持つジャノメにとって直接的なリスクであり、会社自身も「迅速な対応を進めた」と言及している。

外部環境として為替変動・地政学リスクも継続しており、予想達成の確度は慎重に見極める必要がある。

成長戦略

「Move! 2027」で4事業連携による持続成長と資本効率向上を目指す

新製品投入・代理店支援強化・公式オンラインショップ「Sewing Marche」開設・SNS活用による潜在需要掘り起こしを推進。北米中高級機種の堅調維持と新興国市場への競争力ある製品投入で販売回復を図る。2026年3月期は売上高29,787百万円を達成。

ロボット・プレス事業はアジア市場の設備投資需要増・インド子会社「JIE-India」の事業開始で受注拡大。ダイカスト事業は販売価格見直しと原価低減施策に着手し収益構造改善を目指す。2026年3月期は増収も赤字が拡大(営業損失543百万円)しており改善途上。

DX需要拡大を背景に新規顧客開拓と既存顧客との信頼関係強化により安定受注を確保。2026年3月期の営業利益537百万円は過去最高を更新。グループ内DXシステム構築経験の外部展開を継続し、高利益率(18.5%)事業としての地位を強化する。

累進配当を意識し、DOE3%以上かつ連結配当性向40%以上を目安に配当を実施する方針。2026年3月期は年間55円(前期比15円増配)、2027年3月期は60円を予定。自己株式取得(1,406百万円)と消却(1,129,400株、2026年5月29日予定)も実施し、資本効率向上を図る。

最終更新: 2026年7月19日