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ダイコク電機株式会社

6430東証プライム機械

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ダイコク電機株式会社6430

事業内容

ダイコク電機株式会社は1973年設立のパチンコ業界向け総合ソリューション企業。主力の情報システム事業では、ホールコンピュータ・カードユニット・情報公開端末・データ分析サービス(DK-SIS)等をパチンコホール経営企業に提供する。

アミューズメント事業ではDAXEL株式会社によるスマートパチスロ開発・販売、元気株式会社によるゲームソフト開発を手掛ける。その他セグメントでは箱根ガラスの森美術館の運営、不動産賃貸、飲食事業等を展開。

連結子会社10社(孫会社2社含む)で構成され、東京・名古屋両証券取引所に上場している。

ビジネスモデル

情報システム事業では、カードユニット・情報公開端末等のハードウェア販売による一時収益と、MIRAIGATEサービス群(クラウドチェーン店管理・商圏分析・AIホールコンピュータ等)の月次課金によるストック型収益を組み合わせる。2026年3月期のサービス売上は7,136百万円(前年同期比3.5%増)と安定成長。

アミューズメント事業はスマートパチスロ機・ゲームソフトの販売収益が中心。ROEを重要経営指標として資本効率向上を追求している。

企業の強み

1990年サービス開始のDK-SISは全国パチンコホールの営業データを集約する業界最大規模のデータベース。2026年4月に「DK-SIS INFINITY」としてクラウド化・全面刷新を実施。

スマート遊技機の設置割合データ(スマートパチスロ61.1%、スマートパチンコ28.5%)等の業界標準指標を提供しており、競合が短期間で模倣困難な35年超の蓄積データ資産を保有する。

2026年3月期の情報システム事業のセグメント利益率は24.5%(売上高45,768百万円、セグメント利益11,203百万円)。MIRAIGATEサービスの加盟店舗数増加によるストック型収益の積み上がりが利益率を下支えしており、サービス売上は前年同期比3.5%増の7,136百万円と堅調に推移した。

2026年3月期末の自己資本比率は83.8%(前期末比4.7ポイント上昇)、純資産49,668百万円。有利子負債に依存しない財務構造を維持しており、現金及び現金同等物は18,591百万円。設備投資・M&A・株主還元を内部資金で賄える財務的余力が、事業領域拡大戦略の実行基盤となっている。

エンヴァリスの着眼点

会社予想では2027年3月期の営業利益は4,500百万円(前期比53.5%減)と、2026年3月期の9,673百万円から半減以下に落ち込む見通し。カードユニット改刷対応特需の一巡に加え、新製品開発費用の増加を織り込んでいる。

外部要因として、世界的な生成AI需要拡大に起因する半導体供給逼迫や地政学リスクによる原油高騰がコスト増圧力として存在しており、業績の下振れリスクに注意が必要。

情報システム事業の「サービス」売上は主要サービスが堅調に推移し、MIRAIGATEサービスの加盟店舗数増加により前年同期を上回った。ハード販売が特需一巡で落ち込む局面においても、月次課金型のストック収益が利益の底を支える構造は評価できる。

DK-SIS INFINITYへの刷新・FAN+AD(仮称)の新サービス開始が次期以降のサービス収益拡大に寄与するか、加盟店舗数の推移が重要な観察指標となる。

アミューズメント事業は2026年3月期に売上高6,419百万円・セグメント利益1,118百万円と前年比大幅増収増益を達成したが、スマートパチスロ「ようこそ実力至上主義の教室へ」の初期販売効果が主因であり持続性は未確認。その他セグメントは売上高2,208百万円に対しセグメント利益13百万円と収益貢献は軽微。

箱根ガラスの森美術館の事業承継・株式会社SHUNRIのグループ参加等、多角化M&Aは短期的な利益押し下げ要因であり、シナジー創出の実績が問われる段階にある。

成長戦略

スマート遊技機対応DXサービスの深化とM&Aによる事業多角化を両輪で推進

主力サービスDK-SISを刷新したDK-SIS INFINITYを次期連結会計年度(2027年3月期)に提供開始予定。クラウド化による利便性向上とデータ拡充を通じてパチンコホール経営企業の意思決定を支援し、既存顧客の深耕と新規顧客獲得を図る。

円谷フィールズホールディングス株式会社との協業により、効率的な集客支援を目的とした新サービスFAN+AD(仮称)を次期連結会計年度に開始予定。情報システム事業における付加価値創出と収益源の多様化を狙う。

ClarisLink・Market-SIS・楽らく入替運用オプション等のMIRAIGATEサービス群の普及を継続推進。2026年3月期においてサービス売上は前年同期を上回り加盟店舗数が増加しており、ストック型収益の積み上がりが進行中。

DAXEL株式会社が2025年5月に市場導入したスマートパチスロ「ようこそ実力至上主義の教室へ」を起点として次機種の開発を進め、自社パチスロ機の知名度・市場シェアの獲得・拡大を図る。パチンコソフト受託による収益安定化も並行して推進。

2025年10月より運営開始した箱根ガラスの森美術館は開館30周年を契機に各種企画・イベントで集客強化を図る。和クレープ専門店「たばねのし」を運営する株式会社SHUNRIのグループ参加に伴い、店舗展開とグループ内シナジー創出を推進。

2026年3月期のその他セグメント利益は13百万円と収益貢献は軽微であり、本格的な収益化が課題。

最終更新: 2026年7月19日