事業内容
株式会社高見沢サイバネティックスは1969年創業の電子制御機器専門メーカーで、交通システム機器(自動券売機・ホームドアシステム等)、メカトロ機器(金融・汎用機器向けユニット)、特機システム機器(セキュリティ・防災計測・パーキングシステム)の3部門を展開する。主要顧客は鉄道事業者を中心とした社会インフラ事業者であり、チケット(T)・紙幣(B)・コイン(C)・カード(C)処理技術をコア技術として製品群を展開。
当社・子会社3社(高見沢サービス、高見沢メックス、高見沢ソリューションズ)が設計・製造・設置・保守の一貫体制を担う。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
当社グループは電子制御機器の設計・製造を当社が担い、設置・調整・保守サービスを子会社の高見沢サービスに委託、製造の一部を高見沢メックスに委託、システム設計・開発プロセス管理を高見沢ソリューションズに委託するグループ内分業体制を採る。鉄道事業者等の社会インフラ事業者向けに製品を納入し、設置後の保守サービスも継続的に提供することで安定的な収益基盤を構築している。
企業の強み
1969年の創業以来、チケット・紙幣・コイン・カード処理技術をコア技術として蓄積し、自動券売機・ホームドアシステム・防災計測システム等の社会インフラ製品群を展開。ISO9001・ISO14001・ISO27001の各認証を取得し、品質・環境・情報セキュリティの管理体制を整備している。
当社が設計・製造を担い、子会社3社(高見沢サービス・高見沢メックス・高見沢ソリューションズ)が設置・保守・製造・開発プロセス管理を分担するグループ内一貫体制を構築。鉄道事業者等の顧客に対し製品納入後も継続的な保守サービスを提供できる体制が競合参入障壁となっている。
機構設計・メカコン設計・システム設計・NTC開発・TPP・品質保証の6センターからなる研究開発体制を整備。2026年3月期の研究開発費は499百万円(連結売上高比3.9%)。
次世代型券売機・地上完結型ホームドアシステム・セルフ両面精算機向け硬貨処理装置・駐輪場事前精算システム等を継続的に開発・投入している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期9,914百万円を底に4期連続増収で2025期15,392百万円の過去最高を達成したが、2026期は12,898百万円(前期比16.2%減)に急落。営業利益も1,374百万円から618百万円(同55.0%減)へ半減した。
減収の主因は、前期に集中した交通システム機器の複数新規・更新案件の剥落と、新紙幣発行に伴うメカトロ機器特需の消滅。一方、ホームドアシステムや防災計測システムは順調に推移。
販管費増(ベースアップ・研究開発投資)が利益を一段と圧迫した。2027期通期は売上高14,330百万円・営業利益770百万円への回復を会社予想として開示しているが、上期(第2四半期累計)は営業損失740百万円を見込んでおり、下期偏重の構造となっている。
成長戦略
「安全」「決済」「メカトロ・EM」を軸に既存事業深耕と新規事業展開を並行推進
衛星測位システム「みちびき」を活用した「災危通報システム」を新開発し、警察庁に採用された。ホームドアシステムとともに「安全」分野を成長戦略の要と位置付け、官公庁・鉄道事業者向けの受注拡大を図る。
富士通フロンテックのエアラインプリンタ事業を簡易吸収分割により承継(2026年8月1日予定)。承継資産120百万円、負債なし。航空業界の取引先を獲得し、既存製品の販売ルート拡大と新事業発掘の相乗効果を目指す。
2026年5月14日取締役会決議により、上限227,000株(発行済株式総数の自己株式除く比率5.2%)・取得価格総額上限205,435,000円の自己株式取得を決定。資本効率向上と機動的な資本政策の遂行を目的とする。
製造過程へのデジタルツール積極活用により生産効率化と品質向上を推進。生産体制の見直しによる原価率低減にも取り組んでいるが、2026年3月期は売上減少の影響が大きく、売上原価率は70.6%(前期71.8%)と若干改善にとどまった。
最終更新: 2026年7月19日

