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株式会社マースグループホールディングス

6419東証プライム機械

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事業内容

株式会社マースグループホールディングスは、静岡県御殿場市に本社を置く東証プライム上場の持株会社。傘下12社(連結9社)を通じ、①パチンコホール向けプリペイドカードシステム・周辺機器・経営支援システムを開発・製造・直販するアミューズメント関連事業(売上構成比約73%)、②RFID・AI画像認識・IoT自販機等の自動認識ソリューションを製造・物流・医療分野に提供するスマートソリューション関連事業(同約19%)、③マースガーデンホテル博多・マースガーデンウッド御殿場・銀座レストランを運営するホテル・レストラン関連事業(同約9%)の3セグメントを営む。

1974年創業以来50年超にわたり「開発型企業グループ」を標榜し、直販体制で顧客ニーズを製品開発に直結させる一貫体制を維持している。

ビジネスモデル

アミューズメント関連事業では、製品の開発・製造から販売・アフターサービスまでを一貫して自社グループで完結させる直販モデルを採用。全国にサービスステーションを配置し、顧客との継続的な接点を維持することで高い利益率(2026年3月期セグメント利益率36.1%)を実現している。

スマートソリューション関連事業はRFID・AI・IoT製品の提案販売、ホテル・レストラン関連事業は施設運営による宿泊・飲食収入が収益源。グループ全体の運転資金・投資資金は自己資金で賄い、無借金経営に近い財務構造を維持しながら、配当性向30%を基準とした安定配当を継続している。

企業の強み

2026年3月期のアミューズメント関連事業セグメント利益率は36.1%(売上高23,503百万円、セグメント利益8,494百万円)と極めて高い。プリペイドカードシステムの累計導入実稼働店舗数は1,376店舗・市場シェア23.9%に達しており、長年の直販体制と全国サービスステーション網が競合他社の模倣を困難にしている。

2026年3月期末の現金及び預金は38,963百万円、純資産は85,733百万円。流動負債4,390百万円に対し流動資産52,630百万円と流動比率は極めて高く、運転資金・投資資金を全額自己資金で賄う財務方針を維持している。投資有価証券も20,850百万円を保有し、資産の厚みが際立つ。

1974年創業以来、製品の企画・開発(ISO9001取得)から製造(東富士工場・新工場)、直販(マースシステムズ東日本・西日本の2販売会社体制)、アフターサービス(全国サービスステーション)までを自社グループで完結。直販で収集した顧客ニーズをスピーディーに製品開発へ反映する体制が差別化の源泉となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は32,281百万円(前期比23.6%減)、営業利益は8,795百万円(同28.7%減)と大幅な減収減益となった。前期(2025年3月期)は新紙幣対応に伴う特需で2期連続過去最高業績を達成したが、設備投資需要の一巡が主因。

アミューズメント関連事業の売上高は23,503百万円(同29.9%減)、セグメント利益は8,494百万円(同28.9%減)と主力事業が大きく落ち込んだ。2027年3月期予想は売上高33,700百万円(前期比4.4%増)と回復を見込むが、特需前の2024年3月期水準(36,575百万円)への回帰には時間を要する見通し。

スマスロの普及率が5割を超えた一方、スマパチ(スマートパチンコ)の普及率は約2割に留まっており、パチンコ市場での次の設備更新需要サイクルの到来時期は不透明。パチンコホール数は2025年12月末時点で6,464店舗と前年比242店舗減少しており、市場縮小トレンドが継続。

業界の二極化進展により大型ホールへの集中が進む中、同社の市場シェア維持・拡大戦略の実効性が問われる。外部環境として業界参加人口の長期的減少も継続しており、構造的な市場縮小リスクは払拭されていない。

自己資本比率91.0%、現金38,963百万円の強固な財務基盤と配当性向41.7%(年間150円)の安定還元は投資家にとって魅力的。一方、スマートソリューション関連事業の売上高6,023百万円・セグメント利益727百万円(利益率12.1%)はアミューズメント関連事業(利益率35.9%)と比較して収益貢献が限定的であり、第2の収益柱としての成長が課題。

ホテル・レストラン関連事業はインバウンド需要(外部要因として2025年訪日外国人4,268万人と過去最高)を追い風に増収増益(売上高5.1%増、利益16.4%増)となったが、グループ全体への貢献は依然小さい。M&Aや新事業創出による事業ポートフォリオ多様化の進捗が中長期的な企業価値向上の鍵となる。

成長戦略

アミューズメント基盤の深耕とM&A・DX活用による事業ポートフォリオ多様化

スマスロ普及率5割超を背景にスマート遊技機専用ユニットの需要を継続取り込み。スマパチの普及率が約2割に留まる中、新基準遊技機の導入拡大に伴う次の設備更新サイクルを捉えるべくエヴォールクラウド等の次世代経営支援システムの販売を推進。

製造・物流・医療領域を中心にAI画像認識システム「VIsAIシリーズ」、健診プラットフォーム「macmo」、IoT対応無人販売ソリューション「Infinity Station」シリーズの開発・販売を推進。DX拡大・労働人口不足を外部環境として省人化・効率化需要を取り込む。

2026年3月期は売上高微減(前期比1.6%減)も利益は2.0%増と収益性は改善。

マースガーデンホテル博多・マースガーデンウッド御殿場において客室構成・料金戦略の最適化、テレビCM等のプロモーション施策を展開。2026年3月期は売上高5.1%増・セグメント利益16.4%増と増収増益を達成。

外部環境として円安を背景としたインバウンド需要(訪日外国人4,268万人と過去最高)が追い風。

既存事業の強化に加え、M&Aの活用や新事業の創出で事業領域を広げる方針を明示。DX認定取得を背景にデジタル技術を活用した価値創造と持続的成長を経営の中核に据え、業務プロセス改革およびDXを推進。現金38,963百万円・無借金の財務基盤が投資余力を支える。

最終更新: 2026年7月19日