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水道機工株式会社

6403東証スタンダード機械

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水道機工株式会社6403

事業内容

水道機工株式会社は1924年創業の水処理専業企業で、東レ株式会社を親会社に持つ。事業は「プラント建設」と「O&M」の2セグメントで構成される。

プラント建設では上水道浄水設備・下水道水処理設備・産業用廃水処理設備の製造・販売・施工を担い、O&Mでは子会社の株式会社水機テクノスを中心に水処理施設のメンテナンス・保守・運転管理を提供する。主要顧客は国・地方自治体等の官公庁であり、民間工場向けも手掛ける。

2026年3月期の連結売上高は31,209百万円で、プラント建設が63.2%、O&Mが36.8%を占める。2026年6月に東京証券取引所スタンダード市場の上場を廃止し、メタウォーター株式会社と東レ株式会社の2社が株主となっている。

ビジネスモデル

プラント建設セグメントでは工事請負契約に基づき進捗度に応じた収益認識(工事進行基準)を採用し、BT方式・DB方式等の大型案件を中心に売上を計上する。O&Mセグメントでは水処理施設の運転管理・メンテナンスを長期契約で受託し、安定的なストック型収益を積み上げる。

資金調達は主に自己資金と顧客からの工事前払金を活用し、不足時は東レグループのCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を利用する。

企業の強み

2026年3月期末の連結受注残高は56,569百万円(前期比22.5%増)と過去最高額を更新した。うちプラント建設が44,653百万円(構成比78.9%)を占め、BT方式・DB方式による浄水場再整備案件や大口設備更新案件の契約締結が寄与した。

この高水準の受注残高は今後複数期にわたる売上・利益の可視性を高める。

1924年創業以来、上下水道・産業用水処理の設計・製造・施工・維持管理を一貫して手掛け、沈殿・ろ過・薬品注入・紫外線処理等の浄水技術に関する研究開発を継続している。2026年3月期の研究開発費は363百万円。長年の施工実績と技術蓄積は官公庁顧客との信頼関係の基盤となっている。

プラント建設(売上高19,715百万円)とO&M(売上高11,493百万円)の2セグメントを持ち、大型工事の変動リスクをストック型のO&M収益で補完する構造を有する。子会社の株式会社水機テクノスがサービスステーション網を通じた顧客接点を担い、グループ内でメンテナンス機能を集約することで事業効率化を図っている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の経常利益2,488百万円(前期比80.8%増)には、持分法による投資利益367百万円(前期は損失105百万円)や法人税等調整額(益)303百万円など一過性・非経常的要因が含まれる。一方、のれん減損損失929百万円という特別損失も発生しており、税金等調整前当期純利益は1,484百万円にとどまる。

営業利益ベースの実力値(2,044百万円)の持続性を見極めることが重要。

メタウォーター株式会社による公開買付けの結果、2026年6月24日をもって上場廃止となる予定。2027年3月期の業績予想・配当予想はいずれも非開示。上場廃止後は投資家向け情報開示が大幅に縮小するため、受注残高の消化状況や採算動向の継続的なモニタリングが困難になる点は留意が必要。

O&Mセグメントは2026年3月期売上高11,493百万円(前期比22.9%増)、営業利益686百万円(同11.2%増)と増収増益を達成したが、受注高は前年同期比15.2%減の11,176百万円と運転管理案件の既存契約更新が前年同期で減少した影響が出た。外部環境として老朽化水道インフラの維持管理需要は拡大傾向にあるが、O&M受注の持続的な積み上げが中長期の安定収益基盤を左右する重要指標として注視が必要。

成長戦略

O&M拡大・ウォーターPPP参画・海外展開を軸に水処理事業の構造転換を推進

BT方式・DB方式による浄水場再整備案件や大口設備更新案件の受注を積極的に推進。2026年3月期受注高は29,861百万円(前年同期比53.5%増)と急増し、受注残高は過去最高を更新。ウォーターPPP市場の拡大を取り込む体制を整備している。

運転管理新規受託やメンテナンス案件の受注増を通じてO&M売上高を拡大。2026年3月期O&M売上高は11,493百万円(前年同期比22.9%増)と増収を達成したが、受注高は前年同期比15.2%減と既存契約更新の減少が課題。水機テクノスのサービスステーション網を活用した顧客基盤の深耕が継続課題。

第3四半期より持分法適用関連会社であったSuido Kiko Middle Eastの株式を追加取得し子会社化。連結化により持分法投資損益が損失(△105百万円)から利益(367百万円)へ転換し、経常利益の押し上げに貢献。子会社取得支出は1,080百万円。今後の収益貢献の持続性が注目点。

最終更新: 2026年7月19日