事業内容
レイズネクスト株式会社は、石油・石油化学・ガス・一般化学・非鉄金属・電子材料・再生可能エネルギー等の幅広い産業分野を対象に、プラントのメンテナンス(定期修理・保全)とエンジニアリング(設計・調達・施工)を一体的に提供する総合エンジニアリング企業である。2019年にJXエンジニアリングと合併し現商号に変更。
国内15事業所を擁し、全国ネットワークを活用した施工体制を構築している。主要顧客はENEOS株式会社をはじめとする石油・石油化学メジャーであり、2026年3月期の完成工事高174,531百万円のうちENEOS向けが66,002百万円(37.8%)を占める。
東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
顧客プラントの定期修理・保全工事(メンテナンス)、タンクの建設・保全(タンク)、新設・改造工事の設計から施工まで(エンジニアリング)の三分野で受注工事を遂行し、完成工事高に応じて収益を計上する。進捗度に基づく収益認識を採用し、工事遂行の効率化による個々の工事収益性の改善が利益率向上に直結する構造を持つ。
2026年3月期の営業利益率は8.4%(14,713百万円/174,531百万円)。
企業の強み
室蘭から徳山まで国内15事業所を展開し、主要石油コンビナートに隣接した施工体制を構築。2026年3月期の受注高188,205百万円(前期比16.4%増)を支える広域対応力は、競合が短期間で模倣困難な地理的・組織的優位性である。
定期修理(メンテナンス)・タンク保全・新設工事(エンジニアリング)を単一グループで完結できる体制を持つ。2026年3月期の完成工事高はメンテナンス101,179百万円、タンク28,061百万円、エンジニアリング45,249百万円と三分野が均衡して収益に貢献し、特定分野への過度な依存を緩和している。
熱交換器チューブ自動洗浄機の実機検証完了・台数追加、ウォータージェット配管切断機の現場導入完了、タンク自動溶接技術の溶接条件検証完了など、研究開発費172百万円を投じた機械化・IT化施策が実運用段階に移行しており、工事遂行効率化による収益性改善に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年3月期140,061百万円→2024年3月期140,366百万円と横ばいが続いた後、2025年3月期157,371百万円(前期比12.1%増)、2026年3月期174,531百万円(同10.9%増)と2期連続の増収を達成。営業利益は2024年3月期9,968百万円の低水準から2025年3月期10,858百万円、2026年3月期14,713百万円へ急回復し、売上高営業利益率は8.4%と過去5期で最高水準に達した。
外部要因として、経済安全保障・BCP対策を背景とした国内製造設備の安定稼働ニーズの底堅さ、石油化学分野のプラント集約化に伴う新需要が追い風となった。受注高は188,205百万円(前期比16.4%増)と完成工事高を上回る水準で積み上がっており、次期への繰越工事残高は潤沢。
ただし2027年3月期は会社予想で営業利益13,000百万円(前期比11.6%減)と減益転換を見込む。
成長戦略
第3次中計「RAIZNEXT X CHALLENGE」でDX・GX・タンク新分野を軸に変革を推進
日常保全・定期修理・改修工事の受注拡大を継続推進。2026年3月期はメンテナンス受注高114,205百万円(前期比23.7%増)、タンク受注高32,327百万円(同31.6%増)と両分野で大幅増を達成。次期も引き続き受注拡大を目指す。
閉鎖製油所の将来設備計画への検討段階からの積極参入、半導体関連を中心とした高機能材料分野の設備需要取込み、太陽光発電等のカーボンニュートラル案件受注を推進。エンジニアリング分野の受注多様化によるENEOS依存度低減を図る。
2025年5月14日開示の第3次中計に基づき、従来のやり方にとらわれずあらゆる変革に挑戦する期間と位置付け。2027年3月期は完成工事高175,000百万円(前期比0.3%増)、営業利益13,000百万円(同11.6%減)を予想しており、減益を許容しながら構造変革を推進する方針。
2025年4月1日付でレイズアクト株式会社が京浜化工株式会社を吸収合併。愛媛県・岡山県それぞれに事業展開する両社の地域一体的なリソースを活用し、工事遂行能力と営業力の一層の強化を図る。完全子会社同士の合併であり連結業績への影響は軽微。
最終更新: 2026年7月19日

