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株式会社東京自働機械製作所

6360東証スタンダード機械

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株式会社東京自働機械製作所6360

事業内容

株式会社東京自働機械製作所は1908年創業の産業機械メーカーで、東京証券取引所スタンダード市場に上場。菓子食品業界向けを中心とした自動包装機械を製造販売する「包装機械事業」と、海外特定顧客(JOHNSON & JOHNSON VISION)向けコンタクトレンズ製造設備等を手掛ける「生産機械事業」の2セグメントで構成される。

製造拠点は千葉県柏市工場、設計開発部門は千葉県流山市に置く。関連会社の東京施設工業株式会社が包装機械の製造を一部担う。

2026年3月期の売上高は9,693百万円。

ビジネスモデル

顧客の設備投資計画に基づく受注生産方式を採用し、製品の検収完了時点で売上を計上する。包装機械は菓子食品業界の省人化・自動化需要を取り込む多顧客型モデル、生産機械は海外特定顧客との長期協業関係を基盤とする集中型モデルで構成される。

研究開発費は年間144百万円(2026年3月期)を投じ、顧客ニーズへの対応力を維持する。

企業の強み

2026年3月期の包装機械受注高は6,727,981千円(前年同期比+11.1%)、受注残高は3,450,819千円(同+5.7%)と積み上がっており、次期以降の売上計上の見通しが立ちやすい構造となっている。菓子食品業界を中心とした継続的な自動化需要を背景に、受注の堅調推移が確認されている。

生産機械セグメントは2026年3月期においてセグメント利益率27.9%(売上高3,151百万円、セグメント利益880百万円)を記録。JOHNSON & JOHNSON VISIONとの長期的な協業関係を基盤とし、1999年の大型プロジェクト事業開始以来、顧客固有の製造設備に関する技術・ノウハウを蓄積している。

包装機械セグメントのセグメント利益は2025年3月期の4百万円から2026年3月期には407百万円へ大幅改善(利益率約6.2%)。効率化推進と適正な価格転嫁により原価率が改善した結果であり、有報に明示された自社努力による収益構造の改善実績である。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は9,693百万円(前期比▲24.8%)、営業利益は669百万円(同▲57.2%)と大幅な減収減益となった。生産機械セグメントの外部顧客向け売上高が3,152百万円(訂正後)にとどまり、前期の高水準から大きく落ち込んだことが主因。

J&J Vision向け大型プロジェクトの検収タイミングに業績が左右される構造的脆弱性が改めて顕在化した決算と言える。

2026年3月期の当期純利益808百万円は営業利益669百万円を上回っており、営業外損益または特別損益・税効果が純利益を押し上げた可能性がある。決算短信の詳細開示内容の確認が必要だが、実態的な事業収益力(営業利益ベース)は前期比で大幅に低下しており、純利益の水準のみで業績を評価することには注意が必要である。

生産機械の収益はJ&J Visionの設備投資計画に強く依存しており、同顧客の投資動向が業績の最大変動要因となる。一方、包装機械は菓子・食品業界の自動化需要(外部要因として)を背景に受注が堅調に推移しており、受注残高の水準が次期売上高の先行指標として重要。

米国通商政策による世界経済減速リスクも海外顧客依存の生産機械には逆風となり得る点を注視すべきである。

成長戦略

包装機械の売上拡大・海外比率向上と生産機械の安定収益確保を両輪とする第7次中期経営計画

菓子・食品業界の自動化・省人化需要を取り込み、受注高の積み上げと受注残高の売上計上を進める。海外比率向上により特定国内業界への依存を低減し、売上基盤の多様化を図る。

J&J Visionとの協業関係を深化させ、同顧客の設備投資計画の回復・拡大に合わせた受注確保を目指す。高い利益率(27.9%)を維持しつつ、大型案件の平準化による業績変動の抑制を推進する。

包装機械における価格転嫁の推進と製造効率化により、セグメント利益率の継続的改善を図る。2026年3月期に利益率約6.2%まで回復しており、さらなる改善余地を追求する。

最終更新: 2026年7月19日