事業内容
株式会社プラコーは1955年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場のプラスチック成形機専業メーカーを母体とする企業グループ。主力のプラスチック成形機事業では、インフレーションフィルム成形機(食品・医療向け)、ブロー成形機(自動車部品・工業用部品向け)、リサイクル装置、メンテナンスサービスの4部門を展開する。
2024年12月に㈱クラウドサービス、2025年10月に㈱PBBを子会社化し、コンピュータシステム受託開発・SE人材派遣・一般事務派遣・人材紹介を手掛けるIT・人材事業を第二の柱として育成中。グループ3社・約100名体制で事業基盤の多角化を進めている。
ビジネスモデル
プラスチック成形機事業では、顧客の個別ニーズに応じた受注製造・販売で一時的な大型収益を得るとともに、納入後のメンテナンス・オーバーホール・部品販売で継続的な安定収益を確保する。IT・人材事業では、SE人材派遣・SES・一般事務派遣・人材紹介という労働集約型のストック性収益モデルを採用。
両事業の協業(製造業DX支援等)によるシナジーも志向している。
企業の強み
ブロー成形機事業は高度な技術・ノウハウを要する自動車燃料タンク用途に強みを持ち、EV化減速に伴う内燃機関関連投資回帰の局面で受注が回復。2026年3月期のブロー成形機売上高は前期比15.1%増の366百万円を計上し、受注高は前期比37.9%増の2,296百万円、受注残高は前期比71.3%増の1,284百万円に達している。
納入済み成形機のメンテナンス・オーバーホール・交換部品販売を通じ、顧客との長期関係を維持する。2026年3月期のメンテナンス事業売上高は前期比13.4%増の418百万円と大幅増収を達成。
成熟市場においても安定的な収益源として機能しており、顧客への装置改良・定期修理提案を通じた深耕営業が実績として表れている。
5軸マシニング加工機の活用により主要部品の内製化を実現し、高品質・高精度な機械製作が可能な生産体制を構築。工業所有権(共願・出願中含む)は12件を保有し、研究開発費7百万円(2026年3月期)を継続投資。
バイオプラスチック対応フィルム成形機や廃プラリサイクルプラントエンジニアリングなど技術領域の拡張も進めている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2024年3月期に大型工事の追加コスト発生で営業損失258百万円、2025年3月期も受注低迷・損失継続(営業損失139百万円)と厳しい状況が続いたが、2026年3月期は受注回復とコストダウンにより売上高2,680百万円(前期比20.3%増)、営業利益138百万円、当期純利益83百万円と3期ぶりの黒字転換を達成。IT・人材事業の新規連結(売上高500百万円)も増収に貢献。
外部環境としてナフサ価格の低下安定がプラスチック加工業界全体の設備投資回復を後押しした。2027年3月期は売上高2,900百万円・営業利益150百万円を会社予想として開示。
成長戦略
成形機事業の収益回復とIT・人材事業の育成・統合シナジー実現による多角化成長
自動車業界のEV一辺倒から内燃機関・EV並行投資への転換により、燃料タンク用ブロー成形機の需要が拡大。高度な技術・ノウハウを要する分野での競争優位を活かし、受注拡大を図る。2026年3月期売上高は前期比15.1%増の366百万円。
グローバルな製造・調達方法の導入により競合比較優位な価格形成を実現。2026年3月期売上高は前期比41.9%増の110百万円と拡大。新製品をリーズナブルな価格で市場投入し、プラスチックリサイクル需要を取り込む。
クラウドサービス(SE人材派遣・受託開発)とPBB(一般事務派遣・人材紹介・SES)の2社体制で約100名のスタッフを擁する。顧客基盤共有・管理機能統合によるシナジーを高め、当社グループの収益の柱とする方針。当期はPBBが4ヶ月のみの連結寄与で500百万円の売上を計上。
省力化・高機能化への装置改良提案と定期修理の顧客提案を強化し、既存顧客との関係深耕による安定収益の拡大を図る。2026年3月期のメンテナンス事業売上高は前期比13.4%増の418百万円と拡大基調が継続。
最終更新: 2026年7月19日

