事業内容
オカダアイヨン株式会社は1960年創業の建設機械アタッチメント専業メーカーで、圧砕機・油圧ブレーカ・つかみ機等の解体環境アタッチメントおよび林業機械・ケーブルクレーンを製造・販売・修理する。国内では圧砕機の販売シェア約50%を誇り、ショベルメーカー系ディーラー・建機ディーラー・レンタル会社・エンドユーザーを主要顧客とする。
海外は北米・欧州・アジアに販売子会社を展開し、連結売上高26,991百万円(2026年3月期)の23.4%を占める。子会社の株式会社南星機械(林業機械・ケーブルクレーン)、株式会社アイヨンテック(圧砕機製造)を含むグループ9社で事業を構成する。
ビジネスモデル
製品販売による一時的収益に加え、補修部品販売・修理・メンテナンスからなるアフタービジネスが安定的な収益基盤を形成する。2026年3月期の修理売上高は1,253百万円(前年同期比7.1%増)、補材・修理合計は3,279百万円に達する。
外注比率が高く製造リードタイムは4〜5カ月と長いため在庫負担が大きい一方、製造設備負担は相対的に軽い構造となっている。国内・海外の各営業拠点が顧客ニーズを収集し、製品開発・品質改善にフィードバックする循環型モデルを採用している。
企業の強み
圧砕機の国内販売シェアは約50%と業界トップを維持。鋳鋼製品による高強度・高品質設計と、自社メンテナンス部門による充実したアフターサービス体制が競合他社との差別化要因となっており、同業他社が短期間で模倣困難な顧客基盤と販売網を構築している。
自社でメンテナンス部門を保有し、販売後のアフターサービスを一貫提供する体制を整備。2026年3月期の修理売上高は1,253百万円(前年同期比7.1%増)と安定成長しており、補材・修理合計3,279百万円が景気変動に左右されにくい収益の下支えとなっている。
圧砕機(大割機・小割機・鉄骨カッター)・油圧ブレーカ・つかみ機・林業機械・ケーブルクレーン等の幅広い製品群を保有。2026年3月期には鉄骨カッター新機種・小割機4機種・ハイブリッドバケット等を開発・販売開始し、研究開発費208百万円を投じて製品競争力を継続的に強化している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の27,096百万円をピークに2025年3月期26,583百万円へ減収後、2026年3月期は26,991百万円と微回復。営業利益は2024年3月期2,720百万円から2025年3月期2,279百万円、2026年3月期2,261百万円と2期連続でピーク比約17%低い水準にとどまる。
経常利益は為替差益148百万円の計上等により2,344百万円と前期比4.7%増を確保。特別損失に貸倒引当金繰入101百万円・和解金26百万円・損害補償金14百万円が計上された一方、特別利益に受取保険金31百万円・投資有価証券売却益30百万円が計上。
外部要因として原材料価格上昇・円安による仕入コスト増が利益率を圧迫しているが、販売価格適正化とコスト削減で一定程度吸収している。
成長戦略
新中期経営計画「Onyx」(2026〜2028年度)で利益の質・資本効率重視の価値創造型成長へ転換
市場特性・コスト構造を踏まえた販売価格の適正化を推進。2026年3月期に国内セグメント利益率9.6%(前期9.1%)へ改善しており、「Onyx」初年度となる2027年3月期も継続的な採算改善を目指す。
Okada America, Inc.とOkada Midwest, Inc.の北米2社体制を見直し、エンドユーザー向け販売モデルの再構築を推進。2026年3月期は北米合算売上高4,238百万円(前期比0.5%増)にとどまり、レンタル機評価減・関税コスト増で利益が圧迫されており、再構築は急務。
インド・タイ・台湾等アジア地域での販売拡大(2026年3月期前期比40.3%増)と欧州での圧砕機販売増(同11.9%増)を継続。世界的なインフラ整備・解体工事・鉄スクラップ需要の中長期拡大という市場環境を追い風に、推定シェアが低水準の地域での開拓余力を活かす。
修理売上高は2026年3月期に1,253百万円(前期比7.1%増)と安定成長。「Onyx」ではサービス・ソリューション機能の強化を明示しており、既存顧客基盤を活用した景気耐性の高い収益源の拡大を図る。
2026年3月期に有形固定資産取得3,243百万円(前期比約2.6倍)を実施し、土地2,412百万円・建物及び構築物1,546百万円が増加。建設仮勘定は1,060百万円減少し設備投資が完了段階へ移行。「Onyx」では在庫管理の高度化・生産性向上も重点施策として掲げる。
最終更新: 2026年7月19日

