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6289東証プライム機械

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事業内容

株式会社技研製作所は、1975年に世界初の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を開発して以来、無振動・無騒音・低環境負荷の「圧入工法」を核とした建設機械の開発・製造・販売・レンタルと、圧入技術を活用した工事施工の2事業を展開する。国内では防災・減災・国土強靭化・インフラ老朽化更新需要を主要市場とし、海外は欧州・アジア・北米を含む世界40以上の国と地域に圧入技術を普及させている。

主要顧客は国内外の建設施工会社・公共機関であり、機械販売・レンタル・保守サービスに加え、自社施工による工事収益も得る複合的な事業構造を持つ。

ビジネスモデル

建設機械事業(売上高17,656百万円)では、受注生産を基本とするサイレントパイラー等の販売・レンタル・保守サービスで収益を得る。圧入工事事業(売上高8,680百万円)では、自社・子会社が圧入技術を用いた工事を直接施工し工事収益を獲得する。

海外ではGTOSSと呼ぶ総合支援サービスを通じてパートナー企業に技術・ノウハウを提供し、機械販売と工法普及を同時に推進するエコシステム型モデルを構築している。

企業の強み

1975年に世界初のサイレントパイラーを開発して以来、無振動・無騒音の圧入工法を独自進化させ続けており、ジャイロプレス工法・硬質地盤クリア工法等の特殊工法群を保有する。ハット形鋼矢板900mm幅の硬質地盤圧入が令和7年度版国土交通省土木工事積算基準に掲載され、公共工事の標準工法として公的認定を取得した。

2025年8月期末の自己資本比率は84.2%(前期84.0%)、純資産40,285百万円、総資産47,837百万円と極めて健全な財務構造を維持している。有利子負債は限定的で、インタレスト・カバレッジ・レシオは143.3倍(2025年8月期)を確保しており、積極的な研究開発・設備投資を自己資金で賄える体力を持つ。

海外ではGTOSS(ユーザー向け総合支援サービス)を通じてパートナー企業と協働体制を構築。欧州6社・アジア10社・北米3社のGTOSS会員を擁し、当期はオランダ・ドイツ・韓国・米国で新規会員が加入した。

シンガポール・インドへの新規機械販売と「圧入道場」での教育プログラム提供により、新市場開拓も着実に進捗している。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計の親会社株主帰属純利益は1,466百万円(前年同四半期比225.0%増)。前年同期は訴訟関連損失301百万円・貸倒引当金繰入511百万円・固定資産廃棄損40百万円の計853百万円の特別損失が計上されていたが、当期は特別損失ゼロ。

一過性要因の剥落が純利益の大幅改善を牽引しており、通期予想(純利益2,200百万円)に対する3Q累計進捗率は66.6%と概ね順調。第4四半期に開発型案件が集中する計画であることを踏まえると、通期達成の確度は相応に高いと判断される。

圧入工事事業の3Q累計営業利益は716百万円(前年同四半期比21.7%減)と減益。国内で付加価値の高い開発型案件が第4四半期に集中する計画とされており、一時的な期ズレとの説明だが、建設コスト上昇・技能労働者不足という外部要因として市場環境の悪化が顧客の設備投資慎重化を招いており、構造的な収益圧力も否定できない。

第4四半期の開発型案件の実際の進捗が、同事業の収益回復力を見極める重要な指標となる。

建設機械事業の3Q累計売上高は13,394百万円(前年同四半期比17.8%増)と力強い成長を示し、海外売上(その他の地域)は2,915百万円と前年同期1,617百万円から大幅拡大。GTOSSネットワークを通じた製品・部品販売・レンタルの複合的な収益拡大が確認できる。

一方、外部要因として米国関税政策の動向は先行き不透明であり、北米市場での事業展開(カリフォルニア州GTOSS会員4社)への影響や、製造コストへの波及リスクについて引き続き注視が必要である。

成長戦略

中期経営計画2027のもと海外積極展開・開発強化・国内着実成長の4軸戦略を推進

会員顧客との協働で製品販売・レンタル・技術サービスを一体提供し、アジア・欧州・北米での市場を創出。3Q累計でアジア11社・北米4社に拡大し、インド・シンガポール・オランダ・カリフォルニア州での具体的な案件進捗が確認されている。

新型機「サイレントパイラーST400SX」を含む一般機の販売拡大と大型特殊機のレンタル推進により、国内建設機械事業の収益基盤を強化。3Q累計で建設機械事業売上高13,394百万円(前年同四半期比17.8%増)と順調に進捗。

水門新設・河川護岸改修・橋梁架け替え等の公共インフラ工事に加え、付加価値の高い開発型案件の受注拡大を図る。3Q累計では開発型案件が第4四半期に集中する計画で件数が前期を下回ったが、第4四半期での挽回が通期計画達成の鍵となる。

ハット形鋼矢板900mm幅圧入が国土交通省土木工事積算基準に掲載され公共工事の標準工法として認定。災害復旧・復興事業や国土強靭化事業を中心に工法採用案件数は順調に推移しており、制度的裏付けを活かした継続的な普及活動を展開している。

最終更新: 2026年7月17日