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タツモ株式会社

6266・東証プライム・機械

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タツモ株式会社6266

プロセス機器事業

半導体・液晶向けプロセス機器を手掛けるタツモの主力セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期中間期累計)10,668百万円12,193百万円↓
営業利益(2026年12月期中間期累計)220百万円1,920百万円↓
受注高(2026年12月期中間期累計)36,628百万円9,766百万円↑
受注残高(2026年6月30日時点)43,718百万円21,237百万円↑

事業詳細

半導体や液晶ディスプレイなどの電子デバイス製造プロセス機器及びその周辺機器類の開発・製造・販売・メンテナンスを行う。半導体装置(塗布・現像・アドバンスドパッケージ向け)、搬送装置(ウェーハ搬送ロボット)、洗浄装置(枚葉式・バッチ式)の3部門で構成(2026年12月期第1四半期よりコーターを半導体装置に統合)。国内外の半導体メーカー・研究機関が主要顧客。ベトナム子会社での生産体制を活用したコスト競争力も有する。

直近の概況

検収遅れで中間期減収減益、一方で受注は前年比456.9%増と急拡大

当中間期の売上高は出荷済み装置の検収遅れ等により106億68百万円(前年同期比12.5%減)、営業利益は評価減・原価増加分の計上等も影響し2億20百万円(前年同期比88.5%減)と大幅減益となった。これを受け2026年8月5日に中間期業績予想を下方修正したが、通期業績予想は現時点で達成可能と見込み変更していない。一方で受注高は36,628百万円(前年同期比456.9%増)、うち半導体装置は30,139百万円(前年同期比920.3%増)と急拡大し、受注残高も43,718百万円(前年同期比205.9%増)に積み上がっており、今後の売上計上余地が拡大している。

主要プロダクト

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半導体装置(コーター含む)

塗布・現像装置及びアドバンスドパッケージ向け半導体製造装置。AIサーバー向け需要を背景に受注は大幅に拡大しているが、当中間期は出荷済み装置の検収遅れが売上に影響し、売上高6,080百万円(前年同期比14.2%減)となった。

product
搬送装置

受注状況は回復傾向にあるが、売上計上できる案件が少なく、当中間期の売上高は3,452百万円(前年同期比11.7%減)となった。

product
洗浄装置

ウェーハメーカーの設備投資鈍化を受け、当中間期の売上高は1,135百万円(前年同期比4.9%減)となった。

成長ドライバー

  • 生成AI関連サーバー向け設備投資拡大によるアドバンスドパッケージ向け半導体装置の需要急増(半導体装置受注高が前年同期比920.3%増)
  • 受注残高43,718百万円(前年同期比205.9%増)の大幅積み上がりによる今後の売上計上余地拡大
  • 搬送装置の受注状況が回復傾向(受注高前年同期比142.5%増)にあり、今後の売上計上増加が期待される
  • ベトナム子会社(TAZMO VIETNAM CO.,LTD.)を活用した生産コスト競争力
  • AIサーバー向け需要を背景としたメモリー半導体の供給不足・価格上昇による顧客の設備投資意欲の継続的な高まり

リスク

  • 出荷済み装置の検収遅れによる売上計上タイミングの不確実性(当中間期の減収要因となり業績予想を下方修正)
  • 検収長期化に伴う装置評価減・原価増加分の計上リスク(当中間期の減益要因)
  • 半導体業界の設備投資サイクルへの高依存(好不況の波が業績に直結)
  • ウェーハメーカーの設備投資鈍化継続リスク(洗浄装置売上高が前年同期比4.9%減)
  • 受注は急増しているものの、検収・売上計上の遅延により実際の収益化までに時間差が生じるリスク
  • 特定顧客への売上集中リスク
  • 地政学リスクの高まりおよび不安定な為替相場による事業環境の不透明感

金型・樹脂成形事業

電子機器向け精密金型・樹脂成形品を製造販売する小規模事業セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期中間期)563百万円606百万円(2025年12月期中間期)↓
営業利益(2026年12月期中間期)△2百万円(営業損失)56百万円(2025年12月期中間期)↓
受注高(2026年12月期中間期)625百万円658百万円(2025年12月期中間期)↓
受注残高(2026年12月期中間期末)231百万円222百万円(2025年12月期中間期末)↑

事業詳細

樹脂成形用精密金型および樹脂成形品の製造・販売を行う。主な製品は電子機器向けコネクター類およびエンボスキャリアテープ。国内は子会社プレテック株式会社が製造し、タツモ株式会社が販売を担う。海外は上海龍雲精密機械有限公司が製造・販売を担当。2026年12月期中間期(累計)は概ね計画通りの進捗であったものの、原材料の高騰や工場移転費用の発生により営業損失に転落した。

直近の概況

原材料高騰・工場移転費用により営業損失2百万円に転落、前年同期は56百万円の利益

2026年12月期中間期(累計)の売上高は563百万円(前年同期比7%減)、営業利益は2百万円の損失となり、前年同期の56百万円の営業利益から悪化した。事業運営自体は概ね計画通りに進捗したものの、原材料価格の高騰と工場移転に伴う一時費用の発生がコストを押し上げ、収益性を圧迫した。一方で受注残高は231百万円(前年同期比4.1%増)となり、受注高は625百万円(前年同期比5.1%減)とほぼ前年水準を維持している。

主要プロダクト

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樹脂成形用精密金型

国内子会社プレテック株式会社が製造を担当する精密金型。電子機器向けコネクター類等の成形に用いられる。

product
電子機器向けコネクター類

精密金型を用いて成形される電子機器向けコネクター製品群。国内はプレテック製造・タツモ販売、海外は上海龍雲精密機械有限公司が製造・販売を担う。

product
エンボスキャリアテープ

電子部品の実装・搬送工程で使用されるキャリアテープ。金型・樹脂成形事業の主力製品の一つ。

成長ドライバー

  • 電子機器向けコネクター類・エンボスキャリアテープの受注回復による売上拡大余地
  • 工場移転完了後のコスト構造正常化による収益性改善
  • 生産実績の拡大による固定費吸収率の改善
  • 受注残高の増加傾向(前年同期比4.1%増)を背景とした下期以降の売上計上余地

リスク

  • 電子機器市場の設備投資動向に依存した受注変動リスク
  • 原材料価格の高止まりによるコスト圧迫リスク(2026年中間期に営業損失として顕在化)
  • 工場移転費用等の一時的コスト発生リスク
  • セグメント規模が小さく(グループ売上高の約4.4%)、固定費負担による収益の振れ幅が大きい
  • 海外製造拠点(上海龍雲精密機械有限公司)における地政学リスクおよび為替変動リスク
  • 前期(2024年12月期)に減損損失100百万円を計上した実績があり、資産価値毀損リスクが残存

表面処理用機器事業

プリント基板製造装置を製造・販売する収益貢献セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期中間期)1,452百万円3,987百万円(2025年12月期中間期)↓
営業利益(2026年12月期中間期)△89百万円(営業損失)517百万円(2025年12月期中間期)↓
受注高(2026年12月期中間期)10,472百万円1,082百万円(2025年12月期中間期)↑
受注残高(2026年12月期中間期末)10,794百万円2,668百万円(2025年12月期中間期末)↑

事業詳細

プリント基板製造装置(メッキ処理装置・回路形成装置)の製造・販売を行う。連結子会社の株式会社ファシリティを中核とし、中国・ベトナムの海外製造拠点(富萊得科技(東莞)有限公司、FACILITY HANOI CO.,LTD.)で生産し、富萊得(香港)有限公司を通じて中国・海外へ、国内は株式会社ファシリティを通じて納入する。2026年12月期中間期は出荷済み装置の検収遅れなどにより大幅な減収となり、営業損益も損失に転落した。

直近の概況

検収遅れで大幅減収・営業損失転落だが受注は急拡大

2026年12月期中間期は出荷済み装置の検収遅れなどから売上高は前年同期比63.6%減の1,452百万円、営業損失89百万円(前年同期は517百万円の営業利益)となった。一方で受注高は前年同期比967.5%増の10,472百万円、受注残高も前年同期比404.5%増の10,794百万円と大幅に積み上がっており、検収完了に伴う下期以降の売上計上への転換が期待される状況にある。

主要プロダクト

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メッキ処理装置

プリント基板製造工程におけるメッキ処理を行う装置。株式会社ファシリティを中核に製造・販売。

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回路形成装置

プリント基板の回路パターン形成を行う装置。中国・ベトナムの海外製造拠点を活用し生産。

成長ドライバー

  • 受注高が前年同期比967.5%と急拡大しており、検収完了後の売上計上への転換が期待される
  • 受注残高も前年同期比404.5%増の10,794百万円まで積み上がっており、将来の売上基盤が強化されている
  • 中国・ベトナムの海外製造拠点を活用したコスト競争力
  • 株式会社ファシリティおよびグループ子会社との連携による製造・販売体制の強化
  • プリント基板市場における継続的な設備投資需要

リスク

  • 出荷済み装置の検収遅れが継続しており、受注の急拡大が売上計上に結びつくまでの時間差リスクがある
  • 検収遅れに伴う装置の評価減や原価増加が発生し、営業損失(89百万円)に転落している
  • 売上計上できる案件の偏在により、四半期ごとの業績変動が大きい構造的リスク
  • 業界の設備投資動向に業績が大きく左右される構造的リスク
  • 地政学リスクの高まりや為替変動による中国・ベトナム拠点の操業・収益への影響

最終更新: 2026年8月10日