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株式会社マルマエ

6264・東証プライム・機械

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株式会社マルマエ6264

事業内容

株式会社マルマエは、鹿児島県出水市を本拠とする精密部品メーカー。精密部品事業では、ドライエッチング・CVD・洗浄等の前工程半導体製造装置向け真空チャンバーや消耗品(ESC・電極類等)、FPD製造装置向け大型真空部品を製造する。

2025年4月にKMアルミニウム株式会社を子会社化し、機能材料事業(99.999%超の超高純度アルミターゲット材料・半導体装置部材・基礎素材)を加えた2セグメント体制に移行。主要顧客は日本発条(売上比25.4%)、東京エレクトロン宮城(同14.8%)等の半導体装置メーカー。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

精密部品事業では、プラズマ環境下で使用される高難度真空部品を受注生産し、一旦採用されると長期継続受注が見込める「スペックイン」型ビジネスモデルを採用。消耗品需要により設備投資サイクルに依存しない安定収益も確保する。

機能材料事業では、超高純度アルミの製造能力を活かしターゲット材料・装置部材・基礎素材を製造販売。グループ全体で素材から加工まで垂直統合的な価値提供を行い、2025年8月期の連結営業利益率は18.4%を達成。

企業の強み

半導体製造装置の真空部品は、試作・プロセス評価に長期間を要するが一旦採用されると変更されにくい特性を持つ。精密部品事業の2025年8月期営業利益率は23.7%に達しており、参入障壁の高い高付加価値部品への集中が高収益構造を支えている。

KMアルミニウムは99.999%以上の超高純度アルミ製造能力を保有し、HBM DRAM等の先端メモリ向けスパッタリングターゲット材料を供給。自社での高純度化技術(5N0→5N5)の開発も進めており、成長市場での競争優位を有する。

エッチング・CVD装置向けESCや電極類等の消耗品は、半導体工場の稼働に連動して定期的に需要が発生する。2025年8月期は在庫調整完了に伴い消耗品受注が急回復し、前工程装置部品の回復遅れを補完。設備投資サイクルに左右されにくい安定収益源として機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期は売上高20,434百万円(+79.2%)、営業利益4,130百万円(+99.8%)、純利益3,464百万円(+157.6%)と急拡大した。2027年8月期は売上高28,000百万円(+37.0%)、営業利益6,500百万円(+57.4%)を予想しており、半導体製造装置市場の急激な拡大という市場環境が業績の主たる牽引役となっている点には留意が必要。

2026年5月・6月の公募増資及び第三者割当により資本金・資本剰余金がそれぞれ2,259百万円増加、自己資本比率は53.5%に改善し長期借入金も12,000百万円から8,210百万円に圧縮された。一方、期中平均株式数は25,318,519株から26,135,294株へ増加しており、資本効率改善と希薄化のバランスを継続的に評価する必要がある。

のれん償却額191百万円、顧客関連資産償却額196百万円が引き続き発生しており、来期ののれん等償却額発生見込みは388百万円とされている。また半導体装置部材分野では2027年に向けて現状の2倍を超える増産要請に対応するための人員増強・設備投資が先行しており、投資回収ペースを注視する必要がある。

なお2026年9月にはアルバックテクノ社のアルミ表面処理事業(出水工場)の一部を譲受しており、一貫生産体制強化に向けた追加投資も進行中。

成長戦略

「Fusion2028」で精密部品と機能材料の一貫生産体制を強化し市場拡大を取り込む

顧客装置メーカーからの2030年以降までの長期フォーキャストを受け、建設仮勘定が前期末比599百万円増加するなど段階的な設備投資を継続。半導体製造装置市場の急激な拡大局面に対応する体制整備を進めている。

半導体装置部材(真空チャンバー)で2027年に向け現状の2倍超規模の急増産要請に対応するため、人員増強・外注確保に加え鋳造設備・熱処理設備の増強を開始した。

2026年5-6月の新株発行等により資本金・資本剰余金を計4,518百万円超増強し、財務基盤を強化。2026年9月にはアルバックテクノ社のアルミ表面処理事業(出水工場)を譲受し、一貫生産能力と新たな表面処理技術の獲得を図った。

最終更新: 2026年10月9日