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株式会社藤商事

6257東証スタンダード機械

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事業内容

株式会社藤商事は1966年10月に大阪府で設立され、2026年10月に創立60周年を迎えるパチンコ・パチスロ遊技機の専業メーカーである。当社グループは連結子会社3社・関連会社1社で構成され、遊技機の開発・製造・販売を一貫して手掛ける。

主要顧客はパチンコホール(遊技場)であり、パチンコ遊技機とパチスロ遊技機の2製品カテゴリーを展開する。2026年3月期の売上高は23,542百万円で、パチンコ遊技機が17,760百万円(75.4%)、パチスロ遊技機が5,782百万円(24.6%)を占める。

東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

当社は遊技機の企画・研究開発から製造・販売までを自社グループで完結させる垂直統合型のビジネスモデルを採る。収益は新台販売による一時的な売上が主体であり、機種ごとの販売台数が業績を大きく左右する構造である。

研究開発費は2026年3月期に9,229百万円(売上高比39.2%)に達しており、機種開発への継続的な投資が競争力の源泉となっている。資金調達は原則として自己資金で賄い、無借金経営を維持している。

企業の強み

2026年3月期末の自己資本比率は90.0%(前期末88.0%)と極めて高水準を維持している。純資産合計は42,935百万円、現金及び現金同等物は15,815百万円を保有し、取引銀行2行と総額10,000百万円の貸出コミットメント契約も締結済みである。

無借金経営により財務リスクが低く、赤字期においても配当を継続できる財務的余力を有する。

「BIGスタート」「役物振分機」「SSルート」という当社独自の機能をパチンコ遊技機に搭載し、ファンから支持を得ている。2026年3月期には「e女神のカフェテラス」が市場稼働を押し上げ、市場全体の活性化に貢献したと有報に記載されている。

215名の研究開発スタッフを擁し、研究開発費9,229百万円を投じる開発体制が差別化機種の継続的な供給を支えている。

パチスロ遊技機においてスマートパチスロ(スマスロ)への対応を完了しており、「スマスロ とある科学の超電磁砲2」「スマスロ ゴブリンスレイヤーⅡ」を2026年3月期に市場投入した実績を持つ。スマートパチスロは業界全体で市場を牽引しており、当社はこの製品カテゴリーで複数タイトルの販売実績を積み上げている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高23,542百万円(前期比32.0%減)、営業損失3,902百万円と大幅な赤字転落。パチンコ遊技機販売台数42千台(前期比43.7%減)、パチスロ遊技機13千台(同26.7%減)と両セグメントで計画を下回った。

新規タイトルへの依存度が高い収益構造において、複数機種の同時不振が業績に直撃する脆弱性が改めて示された。

2026年3月期の販管費は15,976百万円と前期(14,470百万円)から1,506百万円増加した一方、売上高は11,055百万円減少した。売上総利益12,073百万円に対し販管費が上回る構造となり、営業損失3,902百万円を計上。

売上高営業利益率は△16.6%。2027年3月期予想売上高39,500百万円(前期比67.8%増)の達成が費用構造改善の前提となるが、型式試験リスクを内包する。

会社予想は売上高39,500百万円・営業利益3,000百万円・当期純利益2,100百万円と前期比で大幅な回復を見込む。外部環境としてスマートパチスロの堅調な需要継続やラッキートリガー搭載機種の市場活性化は追い風。

ただし遊技機の型式試験適合状況が業績予想の前提条件であり、2026年3月期と同様に機種の計画未達・販売延期が生じた場合、予想達成は困難となるリスクがある。

成長戦略

機種数拡充・独自機能強化・ブランド投資で2027年3月期の黒字転換を目指す

2027年3月期においてパチスロ遊技機の市場投入機種数を前期より増加させ、堅調なスマートパチスロ需要を取り込み販売台数を確保する方針。2026年3月期はパチスロ1機種の販売延期が業績を直撃しており、機種数増加によるリスク分散効果も期待される。

当社固有の差別化機能を搭載した機種開発を継続し、ファンからの支持獲得と市場稼働の押し上げを図る。「e女神のカフェテラス」が市場稼働を押し上げた実績を踏まえ、同様の効果を持つ機種の継続投入を目指す。

2026年10月の創立60周年を節目に、「ファンファースト」の価値観のもとでブランド力向上と人財育成を最重点課題として推進。ファンの声を機種開発に反映させる「ヒト味違う発想」による差別化を継続し、長期的な顧客基盤の強化を図る。

最終更新: 2026年7月19日