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株式会社ナガオカ

6239東証スタンダード機械

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株式会社ナガオカ6239

事業内容

株式会社ナガオカは、石油精製・石油化学プラント向けスクリーン・インターナル(エネルギー関連事業)と、取水用スクリーン・水処理装置(水関連事業)の製造・販売を主軸とする専門メーカーである。1934年創業の技術蓄積を持ち、2004年に民事再生を経て現体制に移行。

中国・大連の製造子会社(那賀設備(大連)有限公司)、ベトナム子会社(NAGAOKA VIETNAM CO., LTD.)、水処理プラント工事を担う矢澤フェロマイト株式会社を含む連結4社体制で事業を展開する。主要顧客はHoneywell UOP等の国際的な石油化学プラントオーナーや国内外の水道事業体・民間工場であり、中東・米州・欧州・アフリカ等グローバルに販売網を持つ。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

エネルギー関連事業では、プロセスオーナーの厳格な認証を取得した高精度スクリーン・インターナルを製造・販売し、既設プラントの計画的設備更新需要を主な収益源とする。2025年6月期のセグメント利益率は32.4%と高水準。

水関連事業では、独自の無薬注水処理装置「ケミレス」や取水スクリーン等の製品販売に加え、矢澤フェロマイト株式会社を通じた水処理プラント工事の一括受注で事業領域を拡大している。中国・大連拠点を活用したコスト競争力が収益基盤を支える。

企業の強み

エネルギー関連事業の2025年6月期セグメント利益率は32.4%(セグメント利益1,875百万円)。スクリーン・インターナルはプロセスオーナーによる厳格な生産体制審査・認証が参入障壁となっており、一度認証を取得した既設プラントの更新需要を継続的に獲得できる構造が高収益性を支えている。

ケミレスは薬品を使わず超高速で鉄・マンガン・アンモニア態窒素等を除去する独自装置であり、産業廃棄物を排出しない環境優位性を持つ。大学との共同研究による適用範囲拡大や洗浄排水処理技術の開発など継続的な改良が行われており、国内浄水場・民間工場向けに実績を積み上げている。

2025年6月期末時点で有利子負債残高は231百万円に対し、現金及び現金同等物は2,428百万円と実質無借金経営を維持。純資産は7,508百万円、自己資本比率は高水準であり、M&A等の戦略投資に充当できる財務余力を保持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計のエネルギー関連売上高は3,228百万円(前年同期比12.2%減)にとどまり、受注済案件の一部で顧客ファイナンス問題やエンドユーザーとプロセスオーナー間の仕様変更協議長期化によりプロジェクトが一時中断・製造停止に至っている。通期業績予想(売上高7,500百万円、営業利益630百万円)は既に下方修正済みだが、中断案件の動向次第では更なる下振れリスクが残存する。

水関連事業は2026年6月期第3四半期累計でセグメント損失63百万円(前年同期はセグメント利益54百万円)に転落した。人員増強・研究開発強化に伴う販管費増加が主因であり、売上高は前年同期比4.3%増の1,783百万円と増収を確保しているものの、投資先行フェーズにある。

矢澤フェロマイト株式会社の大口受注(約2,260百万円)は次期以降の売上計上見込みであり、収益化のタイムラグが当面の評価課題となる。

2026年3月末時点の受注残高は4,071百万円(前年同期比29.0%減)と水準は低下しているものの、エネルギー関連2,565百万円・水関連1,506百万円の積み上げが存在する。外部要因として、為替換算調整勘定が341百万円増加し包括利益557百万円(前年同期比102.6%増)を押し上げており、円安局面が海外売上比率の高いエネルギー事業の採算を下支えしている。

通期予想達成には第4四半期への売上集中が前提となる点は留意が必要。

成長戦略

M&A・既存事業拡大・人的資本強化で総合水処理企業への転換と売上高16,000百万円を目指す

既設プラントの計画的設備更新需要の継続獲得を軸に事業安定化を図りつつ、競争優位性を持つプロセス以外の製品群取り扱い拡大と製造拠点最適化(地政学リスク対応)を推進。2026年6月期第3四半期累計の既設向け売上比率は95.7%に達しているが、受注残高は前年同期比23.4%減の2,565百万円にとどまり、新規受注の積み上げが課題。

上水道向け取水・水処理に加え、下水道・排水処理など上水道以外の水事業領域への参入検討を進め、水処理プラント運営・メンテナンスを含む事業領域を拡充。矢澤フェロマイト株式会社の三郷浄水場向け大口受注(約2,260百万円)は次期以降の売上計上見込みであり、収益貢献が期待される。

ただし当第3四半期累計でセグメント損失63百万円と収益化は遅れている。

中期経営計画の柱の一つとしてM&Aを活用した事業構造変革を推進。矢澤フェロマイト株式会社の子会社化により水処理プラント工事領域を取得済み。自己資本比率79.4%・純資産7,807百万円の健全財務基盤を活用した追加M&Aの検討を継続しているが、具体的な新規案件の公表は現時点でない。

新卒・キャリア採用の推進と人事制度変革により管理部門・研究開発部門の人員を増強。水関連事業での販管費増加(前年同期比増)はこの投資先行フェーズを反映している。全社費用(調整額)は第3四半期累計で442百万円と前年同期(416百万円)から増加しており、人件費増加が続いている。

最終更新: 2026年7月17日