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タケダ機械株式会社

6150東証スタンダード機械

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タケダ機械株式会社6150

事業内容

タケダ機械株式会社は1971年創業、石川県能美市に本社・工場を置く金属加工機械の専業メーカーである。連結子会社タケダ精機株式会社と合わせた2社グループで、形鋼加工機シリーズ(小型形鋼加工マシン、H形鋼ドリルマシン等)・丸鋸切断機シリーズ(形鋼切断マシン、パイプ切断マシン等)・金型シリーズ・受託生産を展開する。

主要顧客は建築鉄骨業界・製缶板金業界(形鋼加工機)および自動車関連業界・鋼材加工業界(丸鋸切断機)であり、製品はビル・橋・造船・架台などの鋼構造物部材や自動車・機械部品の素材加工に利用される。東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

主力収益は形鋼加工機・丸鋸切断機の製造販売(2025年5月期合計3,399百万円)であり、国内は代理店・販売店経由のルート販売と直接販売、海外は現地販売店・国内代理店経由で展開する。これに加え、既存設備の維持需要を取り込む部品・サービス売上(同760百万円)が景気変動の緩衝材として機能する。

客先仕様機への積極対応により付加価値を高め、金型・受託生産も収益源として保有する。

企業の強み

2025年5月期において設備投資抑制環境下でも部品売上高は644百万円(前年同期比9.8%増)、部品・サービス合計760百万円(同7.4%増)と拡大。既存設置機の維持需要が本機販売の落ち込みを一定程度補完し、収益の安定性に寄与している。

省人化・自動化ニーズを背景に客先仕様機による提案営業を積極展開した結果、2025年5月期の丸鋸切断機売上高は364百万円(前年同期比33.0%増)を達成。生産高も前年同期比66.1%増と大幅に拡大し、新たな成長軸として台頭している。

2025年5月期末の純資産残高は5,216百万円、総資産7,617百万円に対する自己資本比率は約68.5%。有利子負債(短期借入金・長期借入金・リース債務合計)は1,512百万円に対し現金及び預金は1,478百万円と拮抗しており、財務健全性は高い水準を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2027年5月期の会社予想は売上高5,200百万円(前期比2.4%増)に対し、営業利益400百万円(同7.5%減)、当期純利益260百万円(同12.8%減)と増収減益計画。外部要因として仕入価格・人件費等のコスト上昇継続と建設工期の長期化・遅延が収益性を圧迫する見通し。

ERP・SFA導入に伴う先行費用負担も利益を下押しする可能性がある。

2026年5月期は棚卸資産が412百万円減少し営業CFが550百万円のプラスに転換した点は評価できる。一方、丸鋸切断機シリーズは複合機ニーズへの対応不足から売上高249百万円(前期比31.7%減)と大幅減収、受託事業・その他も211百万円(同29.5%減)と落込みが顕著。

形鋼加工機への収益集中度が高まっており、建設需要の外部環境変動に対する業績感応度が上昇している点に留意が必要。

無形固定資産のその他(主にソフトウェア仮勘定)が96百万円増加し、ERP・SFA導入投資が進捗していることが確認できる。2027年6月の本格稼働後は在庫最適化・営業効率化による収益改善効果が期待されるが、稼働前後の移行コストや習熟期間中の生産性低下リスクが短期業績に影響する可能性がある。

投資対効果の検証には稼働後の在庫水準・販管費率の推移を注視する必要がある。

成長戦略

省人化新製品開発・客先仕様機提案・ERP導入による生産性向上で持続成長基盤を構築

慢性的な人手不足という顧客課題に対し「省人化」と「工程集約」をテーマとした新機種を年間2機種のペースで開発。客先仕様機への積極対応も継続し、形鋼加工機の受注単価上昇・案件増加につなげる。全社横断プロジェクトKTD(ことづくり)によるマーケティング力強化も推進。

統合基幹業務システム(ERP)と営業支援システム(SFA)を導入し、2027年6月からの本格稼働を目指す。在庫最適化・需要予測精度向上・営業効率化を通じた在庫コスト削減と収益性改善を図る。ソフトウェア仮勘定が96百万円増加し投資が進捗中。

2026年5月期に売上高249百万円(前期比31.7%減)と大幅減収となった丸鋸切断機シリーズについて、複合機ニーズへの対応強化と客先仕様機による提案営業を積極展開し、売上回復を図る。

客先仕様機を除きタイムリーな納品維持と在庫最適化を図るため、販売・製造一体での需要予測精度向上に取り組む。2026年5月期は棚卸資産が412百万円減少し成果が表れており、引き続き在庫水準の適正化を継続する。

新設する人事課を中心に採用活動を強化し、入社従業員の早期戦力化と定着向上を目指す。人事考課制度の再構築と教育体系の整備を進め、中長期的には人事制度と教育制度を連動させた自己実現支援の仕組みを構築する。

最終更新: 2026年7月17日