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株式会社エラン

6099東証プライムサービス業

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株式会社エラン6099

事業内容

株式会社エランは、病院の入院患者や介護老人保健施設・特別養護老人ホーム等の入所者に対し、衣類・タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせた「CSセット」を提供する企業である。1995年設立、2014年に東証マザーズ上場、2022年にプライム市場へ移行。

2024年10月にエムスリー株式会社が親会社となった。全国30ヶ所の本支店・営業所網を通じて2,830施設に導入済み(2025年12月末時点)。

日額制の料金体系により利用者は「手ぶらで入院・入所」できる利便性を提供し、病院・施設・リネンサプライ業者を含むWin-Winのエコシステムを構築している。

ビジネスモデル

エランは病院・介護施設にCSセットを導入し、利用者から入院・入所日数に応じた日額制の利用料を回収する。衣類・タオル類の洗濯はリネンサプライ業者に委託し、日常生活用品は販売業者経由で供給。

施設には業務委託手数料を支払う一方、利用者数の増加に伴い売上が積み上がるストック型の収益構造を持つ。導入施設数の純増(当期260施設増)が売上成長の主要ドライバーとなっている。

企業の強み

2021期売上高31,636百万円から2025期55,449百万円へ5期連続増収を達成。当期新規359施設を獲得し解約99施設に留まり、純増260施設で累計導入施設数2,830施設に到達。施設数の積み上げがストック型収益の基盤を形成している。

2025年12月末時点で全国30ヶ所の本支店・営業所を展開。当期は神戸支店を新設し近畿地方西部をカバー。物流面でも関西物流阪神TCを設立するなど、営業・物流の両面で全国網を計画的に整備している。

2024年10月にエムスリー株式会社が親会社となり、同グループのIT・DX知見を活用した業務効率化と営業力強化が可能となった。当期の販管費率は前期比1.3%低下し13.7%となり、コスト管理の改善効果が数値に表れている。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Q営業利益1,441百万円(前年同期比21.9%増)は、通期予想5,000百万円に対する進捗率28.8%と順調。売上総利益率は23.0%(前年同期22.3%から改善)と、オリジナル患者衣の有形固定資産化による費用平準化効果が利益率改善に寄与している。

通期業績予想に修正はなく、上振れ余地を探る局面と見られる。

2026年1Qの営業外費用合計は77百万円(前年同期20百万円)と大幅増加。内訳は為替差損14百万円、持分法による投資損失40百万円(前年同期ゼロ)が主因。海外展開の本格化に伴う持分法適用会社の損失計上は今後も注視が必要であり、外部要因として為替変動リスクも経常利益に影響を与える構造となっている。

2026年1Q末の貸倒引当金(流動)は953百万円と前期末882百万円から増加。売掛金及び契約資産は7,310百万円(前期末7,027百万円)に拡大しており、売上高の増加に伴う債権残高の膨張と回収リスクは引き続き注視が必要。

医療・介護施設向け債権の性質上、制度改正や施設経営悪化が貸倒リスクを高める可能性がある。

成長戦略

国内施設開拓・価格転嫁・DX推進・海外展開の4軸で中長期成長を追求

全国30拠点の営業網を活用し、病院・介護施設への新規契約獲得を継続。2026年1Qは新規70施設・解約44施設で純増26施設を実現し、期末導入施設数は2,856施設に達した。高齢化進行による市場拡大を背景に、施設数の積み上げによるストック収益の拡大を図る。

従来「貯蔵品」として払出時一括費用処理していたオリジナル患者衣を、2026年1Qより有形固定資産に計上し定額法(3年)で償却。費用の平準化により売上総利益率の改善効果が顕在化しており、2026年1Q売上総利益率は23.0%(前年同期22.3%)に改善した。

エムスリーグループの医療IT基盤を活用したDX推進と営業力強化を継続。施設向けサービスのデジタル化・効率化により、既存施設の深耕と新規開拓の両面での競争力向上を図る。

ベトナム子会社2社の連結化により海外展開を本格化。ただし2026年1Qでは持分法による投資損失40百万円が発生しており、収益化に向けた事業基盤の整備が課題。為替変動リスクも経常利益に影響を与える要因として注視が必要。

最終更新: 2026年7月17日