自動車関連分野への依存
設計開発アウトソーシング事業における自動車関連の売上高構成比率は60%(2025年9月期)と高く、EV普及やモジュール化による部品点数減少、顧客企業の設計・開発投資の減少や海外シフトが生じた場合、技術者稼働率の低下を通じて業績に直接影響する。対応策として自動車ランプや内装等をコア技術領域に設定し技術者シフトを進めているが、想定を超える環境変化には対応が困難となる可能性がある。
特定取引先への依存
トヨタ自動車株式会社向け売上高が全売上高の24.8%(2025年9月期)を占めており、同社および関連部品メーカーの業績不振や発注減少が生じた場合、業績への影響が大きい。当社は技術力向上と新規分野・新規取引先への売上拡大に取り組んでいるが、単一顧客への高い依存度は構造的なリスクとして残存する。
人材確保の困難
技術者は設計開発アウトソーシング事業における最重要経営資源であり、新卒・中途採用が計画通りに進まない場合や退職者数が予想を大きく超えた場合、顧客企業からの技術者需要に応えられず売上機会を逸失する。採用管理部門の設置や理工系大学・高専への積極的アプローチ、ネット媒体活用等を実施しているが、技術者市場の競争激化により確保が困難となるリスクがある。
人件費・賃金上昇リスク
設計開発アウトソーシング事業では売上原価の90%以上が労務費であり、賃金上昇は直接的に収益性を悪化させる。世界的な物価上昇を背景に政府・経団連の賃上げ要請が続く中、賃金上昇率が大幅かつ急激となった場合には業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性がある。
稼働率低下リスク
全社員が常用雇用者であるため、顧客企業への未派遣期間や請負業務への未配属期間においても労務費(原価)が発生し、稼働率低下時には売上減少と原価率上昇が同時に生じる構造となっている。経済環境の変化、顧客企業の動向変化、競合激化、大規模災害等が稼働率低下の要因となり得るため、事業継続計画の整備や技術者スキルアップ研修を通じて高稼働率の維持に努めている。
情報漏洩・セキュリティリスク
請負業務において顧客企業の製品開発に関わる機密性の高い情報・ノウハウを大量に取り扱っており、情報漏洩が発生した場合は社会的信用の失墜と損害賠償リスクが生じる。ISO/IEC 27001の認証取得およびIT業務賠償責任保険への加入により対策を講じているが、サイバー攻撃や内部不正等による漏洩リスクを完全には排除できない。
法的規制の変更リスク
主力の設計開発アウトソーシング事業は労働者派遣法の規制を受けており、また水素水等の美容・健康商品事業は食品衛生法・特定商取引法・景品表示法等の規制対象となっている。関係諸法令の改正内容が事業に重大な影響を及ぼす場合や、法令違反が生じた場合には事業継続に支障が生じる可能性があり、継続的なコンプライアンス対応が求められる。
競合激化による業績悪化
設計開発アウトソーシング業界において市場縮小や周辺業界からの新規参入等により競合が激化した場合、派遣技術者数の減少・単価下落・請負金額の減少が生じ業績が悪化する。当社は優秀な技術者の確保と社員教育に注力し過度な価格競争を回避する方針だが、競合悪化が急激かつ深刻な場合には業績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
請負業務の瑕疵・製造物責任
請負業務では当社が業務遂行・完成の一切の責任を負い成果物を納品する形態であるため、成果物に瑕疵が生じた場合の瑕疵担保責任や製造物責任を追及されるリスクがある。賠償費用が発生した場合には業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があり、品質管理体制の維持が重要な課題となっている。
美容・健康商品事業のリスク
水素水等の飲料製造販売事業において、個人向け通信販売・企業向けOEM販売が計画通りに進まない場合、工場建設等への投資資金を回収できないリスクがある。また製造・保管・運搬・販売の各過程で衛生管理上の事故が発生し顧客の健康被害が生じた場合には、業績・財政状態への影響に加え、ブランド毀損や法的責任を負う可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

