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株式会社アサンテ

6073東証プライムサービス業

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株式会社アサンテ6073

事業内容

株式会社アサンテは1973年設立、東京証券取引所プライム市場上場の白蟻防除専業企業。既存木造家屋を対象に白蟻防除・湿気対策・地震対策の各種施工を主力サービスとし、住宅リフォームやゴキブリ・ネズミ等の害虫・害獣防除も手掛ける。

全国農業協同組合連合会をはじめとする農協等との業務提携を販売チャネルの基盤とし、個人住宅オーナーを主要顧客層とする。2026年4月には鹿児島営業所を新設し九州地方にも進出するなど、営業エリアを継続的に拡大している。

単一セグメントで売上高14,355百万円(2026年3月期)を計上する。

ビジネスモデル

農協等の名称を活用して管轄地域内で営業活動を行い、施工完了後に農協等経由で施工代金を精算する提携販売モデルを採用。テレビCM・WEB広告等で「シロアリバスターズ®」ブランドの認知度を高め申込件数を獲得し、自社施工員が現地施工を完結させる。

割賦業務はオリエントコーポレーションと提携し顧客の支払い利便性を確保。施工完了後の定期点検・再施工需要が継続収益を支える構造となっている。

企業の強み

1979年の藤枝市農業協同組合との提携を皮切りに、全国農業協同組合連合会・県本部・協同会社・農業協同組合・生活協同組合と幅広く業務提携を締結。農協等の名称・信頼を活用した営業活動が可能であり、競合他社が短期間で模倣困難な全国規模の販売インフラを構築している。

エンヴァリスの着眼点

猪苗代総合研修センター(福島県耶麻郡)の運用停止に伴う減損損失284百万円を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は274百万円(前期687百万円)と大幅に落ち込んだ。営業利益も販売費及び一般管理費が前期比529百万円増加(8,479百万円→9,008百万円)したことで835百万円(前期1,226百万円、31.9%減)にとどまり、成長投資に伴う費用先行が収益を圧迫した構図が鮮明である。

会社予想では2027年3月期の売上高13,660百万円(前期比4.8%減)、営業利益200百万円(同76.1%減)、当期純利益35百万円(同87.2%減)と、年間休日増加を伴う処遇改善・積極的成長投資費用の先行により利益が一段と落ち込む見通し。配当は62円/株を維持する方針だが、配当性向は2026年3月期の220.7%から2027年3月期予想では1,731.2%と極めて高水準となり、実質的に利益を大幅に超える配当継続となる点は財務的な注視事項である。

2026年5月公表の中期経営計画では2029年3月期に売上高16,900百万円、営業利益1,440百万円、営業利益率8.5%を掲げる。2027年3月期予想売上高13,660百万円を起点とすると、2年間で約23.7%(年率約11.2%)の成長が必要であり、ハードルは高い。

外部環境として不安定な天候・気温が白蟻活動に影響し消費者マインド改善も遅れているなか、人材確保による売上創出力拡大が計画達成の鍵を握る。

成長戦略

人材確保を最優先に3年固定中計で成長基盤を再構築し、2029年3月期に売上高16,900百万円を目指す

主に新規採用者を対象とした就労条件の見直し(年間休日増加を含む処遇改善)を実施。2026年3月期に新規採用数が増加し総従業員数が5年ぶりの増加に転じた。2027年3月期は処遇改善費用が先行するが、人材確保による売上創出力拡大を中期計画の最優先事項と位置付けている。

「シロアリバスターズ®」を活用したテレビCM・新聞折込・WEB広告・PR活動による需要喚起を継続。申込調査件数は増加したが、不安定な天候・消費者マインド改善の遅れにより費用投下に見合った成果水準には至らなかった。引き続き広告宣伝投資を継続する方針。

電子地図システムを全支店に導入し、間接部門では生成AI導入による業務効率向上に着手。今後は蓄積データを活用した契約取得精度向上、フィジカルAIの導入検討・生成AIの拡充を進め、グループ全体の生産性向上と収益性改善を図る。

従来のローリング方式から3年間固定の中期経営計画に移行。2027年3月期を初年度とする「成長基盤を再構築する3年間」として、2029年3月期に売上高16,900百万円・営業利益1,440百万円・営業利益率8.5%・当期純利益900百万円を達成目標とする。

最終更新: 2026年7月19日