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トレンダーズ株式会社

6069東証グロースサービス業

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トレンダーズ株式会社6069

事業内容

トレンダーズ株式会社は2000年設立の東証グロース上場企業。インフルエンサーマーケティングやMimi Beautyを中心とするSNSファーストな統合型マーケティング支援(マーケティング事業)、非上場企業等への投資運用(インベストメント事業)、ECモール特化の戦略コンサルティング(ECコンサルティング事業)の3事業を展開する。

2025年3月期にイベント会社zenplusを、2025年12月にしるし株式会社を子会社化し、「知る・体験する・購入する」をシームレスに繋ぐリテールマーケティング企業への転換を進めている。主要顧客は花王など大手消費財・美容メーカーで、美容領域以外のカテゴリ開拓も推進中。

筆頭株主は株式会社アイスタイル(持株比率15%以上)。

ビジネスモデル

売上高の約93%をマーケティング事業が占め、インフルエンサーマーケティングやMimi Beautyなどのサービスをプロジェクト単位で受託し収益を得る。インベストメント事業では保有社債の利息収益が安定的に積み上がる。

2025年12月に子会社化したしるし株式会社によるECモール運用代行・コンサルティングが第3の収益柱として加わり、SNS×リアルイベント×ECを組み合わせた統合ソリューションへの移行を図っている。

企業の強み

インフルエンサーマーケティング・Mimi Beauty(SNS)、zenplus(リアルイベント)、しるし株式会社(ECモールコンサルティング)を一体運用できる体制を構築。競合が単機能サービスにとどまる中、「知る・体験する・購入する」を一気通貫で支援できる点は短期間での模倣が困難な自社固有の強みである。

花王株式会社への販売実績は前連結会計年度637,575千円(売上比10.3%)から当連結会計年度1,056,094百万円(同12.8%)へ拡大。大手消費財メーカーとの継続的・拡大的な取引関係は、同社の営業力・サービス品質の裏付けとなる自社固有の顧客基盤である。

2000年の設立以来、美容・コスメ領域に特化したマーケティング支援を継続し、MimiTV吸収合併・Mimi Beauty設立・クレマンスラボラトリー子会社化など美容領域への集中投資を重ねてきた。美容領域専門の事業部配置や専門人材の育成・蓄積は、競合他社が短期間で模倣困難な自社固有の競争優位である。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高8,278百万円(前期比33.7%増)と高成長を達成したが、営業利益は727百万円(同26.5%減)、当期純利益は217百万円(同63.9%減)と大幅な減益となった。売上原価率が47.2%から50.9%へ上昇し、販売費及び一般管理費も2,280百万円から3,341百万円へ急増した。

M&Aによる連結範囲拡大が売上を押し上げる一方、のれん償却額が18百万円から186百万円へ急増するなど、買収コストが利益を大きく圧迫している構図であり、収益の質の改善が急務である。

2025年12月のしるし株式会社買収(取得原価3,500百万円)により、のれん残高が681百万円から3,618百万円へ急増した。なお取得原価の配分は未確定で暫定計上である。

有利子負債(短期借入金・長期借入金合計)は2,219百万円から6,024百万円へ拡大し、自己資本比率は51.3%から34.3%へ低下した。支払利息も15百万円から59百万円へ増加しており、ECコンサルティング事業が期待通りの収益を上げられない場合、のれん減損リスクと財務負担の双方が顕在化する可能性に注意が必要である。

2027年3月期の業績予想は売上高9,500百万円(前期比14.8%増)、営業利益900百万円(同23.8%増)、当期純利益450百万円(同107.6%増)と大幅な回復を見込む。ECコンサルティング事業の通期寄与が主な増益要因とされるが、既存のインフルエンサーマーケティングやMimi Beautyは「競合環境の激化やプラットフォーム要因」により当期も予想を下回った。

外部要因としてSNSプラットフォームのアルゴリズム変更や競合増加が続く中、既存事業の回復が予想通りに進まない場合、業績予想の達成は困難となりうる。配当性向は当期126.1%と利益を大幅に上回る水準であり、持続可能性にも留意が必要である。

成長戦略

SNS×EC×イベントの統合ソリューション深化とM&Aによる事業領域拡大

2025年12月に子会社化したしるし株式会社・ECのしるし株式会社によるECモール特化の戦略コンサルティング・運用代行事業を拡大する。当期は4ヶ月間の寄与で売上高457百万円・セグメント利益142百万円を計上。2027年3月期は通期寄与により連結業績の主要な増益ドライバーとなることが期待される。

zenplus(イベントプロデュース)としるしグループ(ECモール運用代行)を組み合わせ、SNSマーケティングと連動した立体的なマーケティングソリューションを提供する。美容領域での実績を基盤に、美容以外のカテゴリへの顧客開拓を推進し、グループシナジーの最大化を図る。

競合環境の激化やプラットフォーム要因により予想を下回ったインフルエンサーマーケティングおよびMimi Beautyについて、サービス内容の刷新・差別化を図る。メディカル領域(自由診療クリニック向け)の深耕も継続し、マーケティング事業全体の収益性改善を目指す。

2025年3月期のzenplus、2025年12月のしるしグループに続き、SNSマーケティングと親和性の高い隣接領域へのM&Aを継続する方針。財務活動で3,500百万円の長期借入を実行しており、投資原資は確保されているが、のれん残高3,618百万円(暫定)の管理と既存買収先の収益化が先決課題となる。

最終更新: 2026年7月19日