事業内容
トレンダーズ株式会社は2000年設立の東証グロース上場企業。インフルエンサーマーケティングやMimi Beautyを中心とするSNSファーストな統合型マーケティング支援(マーケティング事業)、非上場企業等への投資運用(インベストメント事業)、ECモール特化の戦略コンサルティング(ECコンサルティング事業)の3事業を展開する。
2025年3月期にイベント会社zenplusを、2025年12月にしるし株式会社を子会社化し、「知る・体験する・購入する」をシームレスに繋ぐリテールマーケティング企業への転換を進めている。主要顧客は花王など大手消費財・美容メーカーで、美容領域以外のカテゴリ開拓も推進中。
筆頭株主は株式会社アイスタイル(持株比率15%以上)。
ビジネスモデル
売上高の約93%をマーケティング事業が占め、インフルエンサーマーケティングやMimi Beautyなどのサービスをプロジェクト単位で受託し収益を得る。インベストメント事業では保有社債の利息収益が安定的に積み上がる。
2025年12月に子会社化したしるし株式会社によるECモール運用代行・コンサルティングが第3の収益柱として加わり、SNS×リアルイベント×ECを組み合わせた統合ソリューションへの移行を図っている。
企業の強み
インフルエンサーマーケティング・Mimi Beauty(SNS)、zenplus(リアルイベント)、しるし株式会社(ECモールコンサルティング)を一体運用できる体制を構築。競合が単機能サービスにとどまる中、「知る・体験する・購入する」を一気通貫で支援できる点は短期間での模倣が困難な自社固有の強みである。
花王株式会社への販売実績は前連結会計年度637,575千円(売上比10.3%)から当連結会計年度1,056,094百万円(同12.8%)へ拡大。大手消費財メーカーとの継続的・拡大的な取引関係は、同社の営業力・サービス品質の裏付けとなる自社固有の顧客基盤である。
2000年の設立以来、美容・コスメ領域に特化したマーケティング支援を継続し、MimiTV吸収合併・Mimi Beauty設立・クレマンスラボラトリー子会社化など美容領域への集中投資を重ねてきた。美容領域専門の事業部配置や専門人材の育成・蓄積は、競合他社が短期間で模倣困難な自社固有の競争優位である。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の5,674百万円を底に回復し、2026年3月期は8,278百万円と2023年3月期(9,089百万円)に次ぐ水準を達成した。ただし成長の主因はzenplusおよびしるしグループのM&Aによる連結範囲拡大であり、既存事業(インフルエンサーマーケティング・Mimi Beauty)は競合激化・プラットフォーム要因で予想を下回った。
利益面では、のれん償却額の急増(18百万円→186百万円)、販管費の大幅増加、特別損失(減損損失79百万円・事業撤退損64百万円)が重なり、営業利益率は16.0%から8.8%へ半減した。営業CFは2,299百万円と前期のマイナスから大幅改善したが、投資CFは子会社株式取得で3,027百万円の流出となった。
2027年3月期はECコンサルティング事業の通期寄与で利益回復を見込む。
成長戦略
SNS×EC×イベントの統合ソリューション深化とM&Aによる事業領域拡大
2025年12月に子会社化したしるし株式会社・ECのしるし株式会社によるECモール特化の戦略コンサルティング・運用代行事業を拡大する。当期は4ヶ月間の寄与で売上高457百万円・セグメント利益142百万円を計上。2027年3月期は通期寄与により連結業績の主要な増益ドライバーとなることが期待される。
zenplus(イベントプロデュース)としるしグループ(ECモール運用代行)を組み合わせ、SNSマーケティングと連動した立体的なマーケティングソリューションを提供する。美容領域での実績を基盤に、美容以外のカテゴリへの顧客開拓を推進し、グループシナジーの最大化を図る。
競合環境の激化やプラットフォーム要因により予想を下回ったインフルエンサーマーケティングおよびMimi Beautyについて、サービス内容の刷新・差別化を図る。メディカル領域(自由診療クリニック向け)の深耕も継続し、マーケティング事業全体の収益性改善を目指す。
2025年3月期のzenplus、2025年12月のしるしグループに続き、SNSマーケティングと親和性の高い隣接領域へのM&Aを継続する方針。財務活動で3,500百万円の長期借入を実行しており、投資原資は確保されているが、のれん残高3,618百万円(暫定)の管理と既存買収先の収益化が先決課題となる。
最終更新: 2026年7月19日

