事業内容
KeePer技研は「日本に新しい洗車文化を」を企業理念に掲げ、自社開発のカーコーティング用ケミカル・機器をプロ向けに販売するB2B事業(キーパー製品等関連事業)と、一般消費者向けカーコーティング専門直営店「キーパーLABO」を全国展開するB2C事業(キーパーLABO運営事業)の二事業を展開する。主要顧客はガソリンスタンドを中心とするキーパープロショップ(2025年6月末時点6,661店舗)、新車ディーラー(スバル・トヨタ・ホンダ・三菱・ボルボ・メルセデス・ベンツ等)、および直営156店舗を訪れる一般カーユーザー。
「愛車をキレイに長く乗る」という消費者マインドの変化を追い風に、アフターマーケット・新車マーケット・車以外の領域へと事業を拡張している。
ビジネスモデル
キーパー製品等関連事業では、自社開発ケミカルをキーパープロショップや新車ディーラーへ販売し、高い粗利を確保する。2025年6月期のセグメント利益は4,381百万円(利益率約42%)。
キーパーLABO運営事業では、直営店で一般消費者に施工サービスを提供し、2025年6月期の総来店台数748,349台・平均単価16,839円を実現。両事業は相互送客のシナジーを持ち、プロショップがブランド認知を高め、LABOが消費者接点と製品開発情報を担う構造となっている。
企業の強み
売上高は2021期11,801百万円から2025期23,093百万円へ約2倍に拡大。営業利益も同期間3,021百万円から7,099百万円へ約2.3倍に成長し、2025年6月期は売上・利益ともに過去最高を更新。営業利益率は2025期30.7%と高水準を維持している。
スバル(2020年10月)、トヨタ(2021年9月)、ホンダ(2023年3月)、三菱、ボルボ(2025年3月)、メルセデス・ベンツと純正採用が相次ぎ、新車マーケット売上は2025年6月期に前年比32.4%増の3,156百万円、構成比30.3%に拡大。トヨタディーラー向け販売は3年連続で約2倍ずつ増加している。
キーパーLABOのリピート率は約85%と極めて高く、2025年6月期の総来店台数は748,349台(前年比11.6%増)。全国22か所のトレーニングセンターと約80名のインストラクターが品質を担保し、キーパープロショップは6,661店舗(ガソリンスタンド全体の約23%)に達する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期まで5期連続増収増益を達成してきたが、2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高18,253百万円(前年同期比5.9%増)と増収を維持する一方、営業利益は4,279百万円(同20.3%減)と減益に転じた。減益の主因は特別利益(投資有価証券売却益6,763百万円)を原資とした成長投資費用1,093百万円の販管費計上。
外部環境として、エネルギー価格高騰・物価上昇による消費者の節約志向強化がアフターマーケットの来店客数を抑制した。通期予想は売上高26,300百万円・営業利益7,287百万円・当期純利益9,340百万円(特別利益効果で前期比91.0%増)で据え置き。
成長戦略
新車マーケット深耕・LABO200店舗体制・モビリティベース化・海外展開の4軸
スバル・ボルボ・メルセデス・ベンツ・三菱自動車工業への純正採用に加え、2026年2月よりEXキーパーシリーズとして「LXキーパー」を新車ディーラー専売品として発売開始。Mサイズ約10万円の中心価格帯で新車マーケットのさらなる拡大を狙う。
今期30店舗出店計画(直営・FC含む)を計画通り進捗。2026年4月末時点で直営143店舗・FC33店舗・全176店舗。既存店リピート客を新規店に誘導する「増客」戦略で新店の早期採算化を図りながら出店ペースを加速。2026年6月末までに186店舗到達予定。
世田谷店の全面改装(ブース8台→20台のモビリティベース化)を計画中。久留米店(3台→7台)・府中店(洗車効率化)は完了済み。佐倉店・水戸内原店・八柱店のブース増設も予定しており、既存店の収容能力拡大で売上増を図る。
台湾のキーパープロショップは前年の3店舗から15店舗へ急拡大。一方、その他地域では減少しており海外全体では前年同期比15.5%減。国内同様のLABO店舗展開モデルの海外適用に向けて体制の見直しを進めている。
2025年11月発売の「ダイヤⅡキーパー」に対し全国TVCMを投下し、アフターマーケットでの需要回復を促進。施工台数は前年比7.5%増。LABOアプリへの投資も継続しており、デジタルを活用した顧客接点強化を図る。
最終更新: 2026年7月17日

