株式会社ジャパンエンジンコーポレーション6016
舶用内燃機関及び付随業務(単一セグメント)
舶用主機関の開発・製造・販売とアフターサービスを一貫展開するグローバルライセンサー
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,707百万円 | 28,862百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 5,458百万円 | 5,090百万円 | ↑ |
| 経常利益 | 6,433百万円 | 5,421百万円 | ↑ |
| 当期純利益 | 4,758百万円 | 4,326百万円 | ↑ |
| 売上高営業利益率 | 18.4% | 17.6% | ↑ |
| 受注高 | 36,804百万円 | 29,686百万円 | ↑ |
| 受注残高 | 34,454百万円 | 27,356百万円 | ↑ |
| 自己資本比率 | 57.5% | 42.1% | ↑ |
| 1株当たり当期純利益 | 567円58銭 | 516円01銭 | ↑ |
| 年間配当金 | 88円00銭 | 116円00銭(分割前換算) | ↑ |
事業詳細
舶用内燃機関(主機関)の製造販売を中核に、修理・部品販売・アフターサービス・ライセンスビジネスを展開する単一セグメント企業。LSHシリーズ省エネ主機関を主力製品とし、大島造船所・Guangzhou Diesel Engine Factory等を主要顧客とする。開発から設計・製造・販売・アフターサービスまでの一貫体制を有するグローバルライセンサーとして、UEエンジンの世界シェア拡大と次世代脱炭素燃料エンジンの社会実装を推進している。
直近の概況
売上高・利益が3期連続過去最高更新、受注残高も34,454百万円に積み上がり
2026年3月期は売上高29,707百万円(前期比+2.9%)、営業利益5,458百万円(+7.2%)、経常利益6,433百万円(+18.7%)、当期純利益4,758百万円(+10.0%)と全指標で過去最高を3期連続更新。舶用内燃機関は次世代エンジン製造による操業負荷調整で14,170百万円(△15.6%)と減収となったが、修理・部品等が15,536百万円(+28.6%)と大幅増収となり全体を牽引。受注高は36,804百万円(+24.0%)、受注残高は34,454百万円(+25.9%)と積み上がり、先行き3年程度の生産枠取り内示を取得済み。アンモニア燃料エンジン初号機は2025年10月に世界初納入を完了し、水素燃料エンジン初号機は2026年3月より検証運転を開始した。2027年3月期は売上高32,700百万円(+10.1%)、当期純利益5,010百万円(+5.3%)、年間配当100円(前期比+12円)を予想している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 修理・部品等の高成長継続:アフターサービス需要の旺盛継続と海外ライセンシーでのUEエンジン受注・製造・販売拡大により、2026年3月期に前期比+28.6%(15,536百万円)の増収を達成。売上構成比が52.3%と舶用内燃機関を逆転し、収益性改善に寄与
- UEエンジングローバル展開の加速:中国リーディングライセンシーが新工場を建設完了し生産台数が漸増。Guangzhou Diesel Engine Factory Co., Ltd.向け売上高が4,294百万円と前期(2,896百万円)から大幅増加し、主要顧客首位に浮上
- 次世代脱炭素燃料エンジンの先行者利益:アンモニア燃料エンジン初号機を世界初完成・納入済み。NEDOグリーンイノベーション基金交付金(営業外補助金収入1,012百万円、特別利益690百万円)が経常利益を押し上げ
- 造船業界の豊富な受注残と政府支援:造船業再生・強化を目的とした官民連携投資や政府支援策を背景に、先行き3年程度の生産枠取り内示を取得済み。受注残高34,454百万円(前期比+25.9%)と高水準を維持
- 新工場建設による中長期増産体制:2028年度稼働予定の新工場により主機関の生産・販売台数の続伸を計画。60LSH機関(重油)および60LSJA機関(アンモニア)の新規開発と合わせ、船舶ボリュームゾーンへの対応を強化
リスク
- 次世代燃料エンジン開発に伴う研究開発費・販管費の増加:アンモニア・水素燃料エンジンの開発・製造に伴う先行投資として販売費及び一般管理費が4,288百万円(前期3,135百万円)と大幅増加。2027年3月期も脱炭素・低炭素・重油の各燃料エンジン開発を同時並行で継続予定
- 舶用内燃機関の操業負荷調整リスク:生産ラインの一部を次世代エンジン製造・実証運転に割当中のため、2026年3月期の舶用内燃機関売上高は14,170百万円(前期比△15.6%)に減少。水素燃料エンジン初号機の2026年度内完成・納入後に順次解消見通しだが、遅延リスクが残存
- 地政学リスクと海運市況の不安定性:中東情勢・米国安全保障・通商政策に起因するグローバルサプライチェーン混乱やトレードパターン変化が海運市況に影響。原油および原油由来原材料・製品等の調達価格上昇や調達環境の逼迫リスクが業績予想に織り込み困難な不確実性として残存
- 顧客集中リスク:2026年3月期の主要顧客はGuangzhou Diesel Engine Factory Co., Ltd.(4,294百万円)と大島造船所(4,145百万円)の2社で売上高の28.5%を占める。特定顧客・特定地域への依存度が高く、顧客の発注動向変化が業績に直接影響
- 為替・コストプッシュリスク:支払利息が39百万円(前期23百万円)、為替差損が16百万円(前期3百万円)と増加傾向。コストプッシュ見合いの価格転嫁交渉が必要であり、交渉が不調に終わった場合の収益圧迫リスクが存在
- 会計上の見積り変更による利益への影響:アンモニア燃料エンジン新工場建設を含む本社工場グランドデザイン変更工事に伴い固定資産の耐用年数を短縮。当事業年度の営業利益・経常利益・税引前当期純利益がそれぞれ91百万円減少しており、今後も追加的な影響が生じる可能性
最終更新: 2026年6月23日

