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日本発條株式会社

5991・東証プライム・金属製品

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日本発條株式会社5991

懸架ばね事業

自動車向けサスペンション部品を世界規模で製造・販売するセグメント

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)43,421百万円41,824百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益(2027年3月期第1四半期)△510百万円(営業損失)272百万円(2026年3月期第1四半期)↓
売上高(2027年3月期・通期予想)164,000百万円164,000百万円(前回予想)—
営業利益(2027年3月期・通期予想)3,000百万円4,000百万円(前回予想)↓

事業詳細

コイルばね、板ばね、スタビライザ、アキュムレータ、トーションバー、スタビライザリンク、スタビリンカー等を製造・販売する自動車部品セグメント。国内・タイ・北米・欧州・中国・インド・メキシコ等の拠点が製造販売を担う。自動車のサスペンションシステムに不可欠なキーパーツを供給しており、軽量化・高耐久化・省スペース化への対応が求められている。

直近の概況

在外子会社の円換算増加も米国関税影響と一過性費用で営業損失に転落

2027年3月期第1四半期の売上高は43,421百万円(前年同期比3.8%増)と増収となったが、在外子会社の円換算額の増加があったものの、米国での関税影響や一過性費用の計上等により、営業損失510百万円(前年同期は営業利益272百万円)となった。これを受け、通期業績予想の営業利益も前回予想の4,000百万円から3,000百万円へ下方修正された(売上高予想は164,000百万円で変更なし)。

主要プロダクト

product
コイルばね・板ばね

自動車の乗り心地・走行安定性を支えるサスペンション用のコイルばね・板ばねを世界各拠点で製造・販売。

product
スタビライザ・スタビライザリンク・スタビリンカー

車両のロール抑制・操縦安定性向上に寄与するスタビライザ関連部品を製造・販売。

product
アキュムレータ・トーションバー

油圧制御や捻り剛性を担う部品として、各種車両用途に供給。

成長ドライバー

  • タイにおける原材料・諸資材価格上昇分の製品売価への転嫁進展
  • 一部車種の台数増加による売上数量の回復
  • 北米拠点での売価改善・生産性改善・最適受注戦略の推進
  • 軽量化・高耐久化・省スペース化対応製品の開発加速
  • 合理化施策による継続的な収益改善
  • 在外子会社の円換算額増加による売上高押し上げ効果

リスク

  • 米国関税影響による収益圧迫
  • 一過性費用の計上による営業損失発生リスク
  • タイ・国内等での自動車需要低迷による販売数量減少リスク
  • メキシコ新規品立上に伴う一時費用など固定費増加リスク
  • 原材料費・物流費・動力光熱費等のコスト上昇リスク
  • 北米拠点における安定的な労働力確保の困難
  • 自動車電動化(BEV化)の進展に伴うグローバル生産拠点見直しリスク
  • 各国通商政策見直し(関税等)による事業環境悪化リスク
  • 価格競争の激化による収益圧迫リスク

シート事業

自動車用シートの総合サプライヤー。国内外の日系・外資系OEMに供給。

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)74,075百万円73,621百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益(2027年3月期第1四半期)1,793百万円1,786百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益率(2027年3月期第1四半期)2.4%2.4%(2026年3月期第1四半期)—
通期売上高予想(2027年3月期)311,000百万円292,561百万円(2026年3月期実績)↑
通期営業利益予想(2027年3月期)9,000百万円8,052百万円(2026年3月期実績)↑

事業詳細

自動車用シート、シート用機構部品、内装品等を製造販売する事業セグメント。金属加工・ウレタン・縫製などシートに必要な各種工程を内製し、シートコンプリート品の総合的な設計開発力を保有する独立系サプライヤー。国内および海外(タイ・北米・中国等)で製造販売を展開。連結売上高の約34%を占める主力セグメント。

直近の概況

在外子会社の円換算増加等により増収・増益、通期予想は前回から変更なし。

2027年3月期第1四半期は、在外子会社の円換算額の増加や車種・品種構成の変化等により、売上高は74,075百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は1,793百万円(前年同期比0.4%増)となった。通期業績予想は2026年5月11日公表の前回予想(売上高311,000百万円、営業利益9,000百万円)から変更なし。

主要プロダクト

product
自動車用シート(コンプリート品)

金属加工・ウレタン・縫製等の工程を内製し、設計開発から一貫して手掛けるシートコンプリート品。国内外の日系・外資系OEMに供給。

product
シート用機構部品

シートの機能性・安全性を支える機構部品を製造。

product
内装品

シート以外の内装関連製品も製造販売。

成長ドライバー

  • 次期(2027年3月期)における売上高311,000百万円・営業利益9,000百万円への回復見込み(前期比それぞれ+6.3%、+11.8%)
  • 在外子会社の円換算額増加による増収効果
  • 販売価格への原材料・物流コスト上昇分の転嫁推進
  • 合理化施策の継続推進による収益性改善
  • 電動化・自動運転化対応の軽量化・高機能シート開発による付加価値向上
  • タイにおける原材料・諸資材価格上昇分の製品売価転嫁進展

リスク

  • 国内・タイ・北米での日系自動車メーカー減産および車種・品種構成変化による売上・利益の下振れリスク
  • 原材料費・人件費・資源エネルギー価格等のコスト上昇リスク
  • 自動車の電動化(BEV化)進展に伴う需要構造変化リスク
  • 米国通商政策見直し(追加関税等)による北米事業への影響リスク
  • グローバル生産拠点の見直しに伴う受注変動リスク
  • 中東情勢に端を発したエネルギー供給・価格動向への懸念による事業環境悪化リスク

精密部品事業

HDD用機構部品・モーターコア等を製造販売する多品種精密部品セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)28,062百万円25,793百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益(2027年3月期第1四半期)1,304百万円1,033百万円(2026年3月期第1四半期)↑
売上高成長率(前年同期比)8.8%—↑
営業利益成長率(前年同期比)26.2%—↑
通期業績予想(2027年3月期)売上高108,000百万円108,363百万円(2026年3月期実績)—
通期業績予想(2027年3月期)営業利益5,000百万円3,651百万円(2026年3月期実績)↑

事業詳細

HDD用機構部品、線ばね、薄板ばね、モーターコア、ファスナー(ねじ)、精密加工品等を製造販売する。自動車関連ではHEV向けモーターコア等、情報通信関連ではデータセンター向け高容量HDD用機構部品が主力。国内外(タイ、米国、メキシコ、中国、インド等)に製造拠点を持ち、日本発条株式会社、日発精密工業株式会社、株式会社トープラ等が主要会社として事業を担う。

直近の概況

自動車関連部品・HDD用機構部品の数量増加で増収増益

2027年3月期第1四半期は、自動車関連部品及びHDD用機構部品の数量増加等により、売上高28,062百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益1,304百万円(前年同期比26.2%増)となった。データセンター向け高容量HDDの需要増加が継続し、HDD用機構部品の需要を支えている。通期業績予想は売上高108,000百万円、営業利益5,000百万円で前回予想から変更なし。

主要プロダクト

product
HDD用機構部品

データセンター向け高容量HDDの需要増加に伴い、2027年3月期第1四半期は数量増加により売上が拡大した。

product
モーターコア

自動車関連部品として、HEV需要等を背景に数量増加が売上高伸長に寄与している。

product
ファスナー(ねじ)

株式会社トープラ等が製造販売を担う多品種精密部品の一つ。

product
線ばね・薄板ばね

多品種精密部品として自動車関連・産業用途に供給。

product
精密加工品

国内外拠点での多品種少量生産に対応した精密加工品を製造販売。

成長ドライバー

  • データセンター向け高容量HDDの需要増加によるHDD用機構部品の販売数量拡大
  • 自動車関連部品(HEV向けモーターコア等)の数量増加による売上寄与
  • 国内外(タイ、米国、メキシコ、中国、インド等)の製造拠点を活用したグローバル生産体制
  • 多品種精密部品ポートフォリオによる自動車・情報通信両分野での需要取り込み

リスク

  • 米国追加関税の影響による収益圧迫の継続リスク
  • 自動車電動化(BEV化)の進展ペース変化による製品需要の不確実性
  • HDDメーカーの需要変動リスク(情報通信関連事業の売上変動要因)
  • 原材料費・人件費・エネルギー価格等のコスト上昇リスク
  • 設備投資に伴う固定費(減価償却費)増加による利益率への下押し圧力

DDS(ディスクドライブサスペンション)事業

データセンター向け高容量HDD需要を背景に高成長・高収益を続けるニッパツの中核セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)37,637百万円30,350百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益(2027年3月期第1四半期)9,057百万円6,327百万円(2026年3月期第1四半期)↑
営業利益率(2027年3月期第1四半期)24.1%20.9%(2026年3月期第1四半期)↑
通期売上高予想(2027年3月期)144,000百万円126,753百万円(2026年3月期実績)↑
通期営業利益予想(2027年3月期)31,000百万円26,058百万円(2026年3月期実績)↑

事業詳細

HDD用サスペンションおよび半導体検査用プローブユニットを主力製品とする情報通信関連セグメント。データセンター向け高容量HDDの需要増加を直接的な恩恵として受け、ニッパツグループ全体の営業利益の過半を占める最重要セグメント。2027年3月期第1四半期は売上高・営業利益ともに前年同期比で大幅増となり、成長が加速している。

直近の概況

データセンター向け高容量HDD需要増加により売上高・営業利益ともに大幅増収増益

2027年3月期第1四半期は、データセンター向け高容量HDDの需要が引き続き増加し、HDD用サスペンションの売上数量が前年同期比で増加したことにより、売上高は37,637百万円(前年同期比24.0%増)、営業利益は9,057百万円(前年同期比43.1%増)となった。通期業績予想については、DDS事業の営業利益を前回予想の30,000百万円から31,000百万円へ上方修正しており、需要の強さが会社側にも反映されている。

主要プロダクト

product
HDD用サスペンション

データセンター向け高容量HDDの世界出荷台数増加を背景に売上数量が前年同期比で増加。高容量化に伴い1台あたりの搭載枚数も増える傾向にあり、需要拡大の主要な受益製品となっている。

product
半導体検査用プローブユニット

半導体検査工程で使用されるプローブユニットを提供し、DDS事業のポートフォリオの一部を構成する。

成長ドライバー

  • データセンター向け高容量HDDの旺盛な需要増加によるHDD用サスペンション販売数量の拡大
  • 高容量HDD1台あたりのサスペンション搭載枚数増加による数量押し上げ効果
  • AIデータセンター投資拡大を背景とした高容量HDD需要の中長期的な成長
  • 適切な生産能力増強による需要取り込み
  • AIを活用したAOI導入等の合理化施策による生産性向上

リスク

  • HDDメーカーの需要変動リスク(在庫調整局面での急激な需要減少)
  • 固定費増加(設備投資に伴う減価償却費増)による利益率への下押し圧力
  • 米国追加関税等の通商政策変更リスク
  • 高容量化・高機能化に対応するための継続的な技術開発投資の必要性
  • HDD市場全体の長期的な縮小リスク(クラウドストレージ・SSD代替)

産業機器ほか事業

半導体プロセス部品・金属基板を中核とする非自動車系多角事業セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)32,962百万円28,363百万円↑
営業利益(2027年3月期第1四半期)2,711百万円1,626百万円↑
営業利益率(2027年3月期第1四半期)8.2%5.7%↑
通期売上高予想(2027年3月期)133,000百万円124,535百万円(2026年3月期実績)↑
通期営業利益予想(2027年3月期)11,000百万円7,294百万円(2026年3月期実績)↑

事業詳細

半導体プロセス部品、セラミック製品、ばね機構品、配管支持装置、金属基板、駐車装置、セキュリティ製品、照明器具、ゴルフシャフト、船舶用電子リモコン等の多様な製品群を擁する。半導体プロセス部品が収益牽引役であり、2027年3月期第1四半期は半導体プロセス部品及び金属基板の数量増加により増収増益となった。国内外の多様な産業向けに展開するグループの非自動車系収益基盤。

直近の概況

半導体プロセス部品・金属基板の数量増加により増収増益

2027年3月期第1四半期は、半導体プロセス部品及び金属基板の数量増加により、売上高32,962百万円(前年同期比16.2%増)、営業利益2,711百万円(前年同期比66.7%増)となった。通期業績予想は前回予想(売上高133,000百万円、営業利益11,000百万円)から据え置かれている。

主要プロダクト

product
半導体プロセス部品

データセンター投資拡大や半導体製造装置需要を背景に数量が増加。2027年3月期第1四半期の増収増益の主因となった。

product
金属基板

車載LED向けに加え、電動化対応製品(パワーモジュール、AC-DC/DC-DCコンバーター等)への展開を推進。当四半期は数量増加により増収に寄与。

product
駐車装置・セキュリティ製品

駐車装置、セキュリティ製品、照明器具等を展開し、多角的な収益基盤を構成。

product
ゴルフシャフト・船舶用電子リモコン

その他多様な産業向け製品として位置づけられる。

成長ドライバー

  • 半導体プロセス部品の需要継続的増加(データセンター投資拡大・半導体製造装置需要の持続)
  • 金属基板における自動車電動化対応製品(パワーモジュール、AC-DC/DC-DCコンバーター)の開発・拡販
  • 半導体プロセス部品及び金属基板の数量増加基調の継続
  • 設備投資一巡後の減価償却費増加圧力の緩和による利益率改善

リスク

  • 半導体市場の需要変動リスク(市場回復の持続性への不確実性)
  • 米国追加関税を含む各国通商政策見直しの影響
  • 原材料費・人件費・資源エネルギー価格等のコスト上昇リスク
  • その他事業(駐車装置・ゴルフシャフト等)における選択と集中の実行リスク
  • 設備投資に伴う減価償却費増加が利益を圧迫する可能性

最終更新: 2026年8月6日