事業内容
日本パワーファスニング株式会社は、プレハブ住宅をはじめとする住宅用および一般建築・土木用の締結部材(ファスナー)と締結工具(ツール)の製造販売を主力事業とする単一セグメントの専業メーカーである。1964年に日米合弁会社として設立され、米国イリノイ・ツール・ワークス社(ITW社)との技術援助契約を通じてライセンス製品を展開してきた歴史を持つ。
主要顧客は積水ハウス等の大手住宅メーカーのほか、一般建築・土木市場の施工業者・流通業者に及ぶ。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、連結子会社J.J.ツール株式会社を含むグループで事業を展開している。
ビジネスモデル
自社工場(豊岡工場・下館工場等)でのねじ等ファスナーの一貫製造と、外部からの商品仕入を組み合わせて製品ラインナップを構成する。2025年12月期の生産実績は3,096百万円(前年比104.5%)、商品仕入実績は2,169百万円(前年比102.4%)。
住宅市場と一般建築市場の二軸で販売し、販売価格転嫁と工場集約による原価低減で収益を確保する構造である。
企業の強み
米国イリノイ・ツール・ワークス社(ITW社)との技術援助契約(2009年締結・3年ごと自動更新)により、コンクリート市場用・スチール市場用・ウッド市場用のライセンス製品および商標を活用した製品展開が可能。60年超の技術蓄積を背景に、主力製品「ドリルねじ」等で市場での地位を確立している。
積水ハウス株式会社への販売額は1,345百万円(2025年12月期)で総販売実績の26.6%を占める。大手プレハブ住宅メーカーとの継続的な取引関係が安定的な売上基盤を形成しており、住宅市場売上は2,209百万円と全体の約43.6%を構成している。
コンクリート下地市場向けにねじ式アンカーの設計評価式を産学共同研究で確立し、スペックイン活動を強化。2025年度のコンクリート下地市場販売実績は255百万円(前年比109.8%)。デッキ市場でも技術的評価専門機関の任意評定取得(2026年4月中旬予定)に向けた活動を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
中間期売上高は2,378百万円(前年同期比3.1%減)と減収したものの、生産合理化による原価低減や賞与水準見直しによる人件費抑制、為替差益の発生により営業損失・経常損失・純損失はいずれも前年同期から大幅に縮小した。資産合計は5,214百万円(前期末比405百万円減)、自己資本比率は42.7%(前期40.9%から改善)。
通期予想(売上高5,300百万円、営業利益100百万円)は据え置かれ、下期の収益回復が業績の鍵となる。
成長戦略
中期経営計画に基づく用途拡大・生産合理化・価格転嫁の継続推進
資材価格・人件費高騰分の販売価格への転嫁を継続し、中間期売上総利益は564百万円と前年同期並みを確保した。
生産等の合理化により原価低減を進め、販管費は575百万円(前年同期比34百万円減)と縮小、損失幅の圧縮に寄与した。
コンクリート下地市場・デッキ市場等の新規用途開拓とスペックイン活動・新規顧客開拓を進め、公共投資・民間設備投資の取り込みを図る。
最終更新: 2026年8月7日

