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アルインコ株式会社

5933東証プライム金属製品

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アルインコ株式会社5933

事業内容

アルインコ株式会社は1970年創業、子会社19社で構成されるグループ企業。建設用仮設機材(足場・支保工等)の製造・販売・レンタルをコア事業とし、アルミ製はしご・脚立・フィットネス機器等の住宅機器、無線通信機器・プリント配線板等の電子機器も手掛ける。

主要顧客は建設会社・建設機材レンタル会社・住宅建築業者・官公庁等。国内製造拠点(兵庫工場等)に加え、中国・タイ・インドネシア・ベトナムに海外製造・販売・レンタル拠点を持ち、東南アジアでのレンタル事業も展開する。

2022年に東証プライム市場へ移行。2026年3月期の連結売上高は62,632百万円で2期連続過去最高を更新した。

ビジネスモデル

建設機材関連事業(売上高24,674百万円)では自社製造した仮設機材を建設会社等へ直接販売し、レンタル関連事業(売上高17,881百万円)では同製品を自社運用資産としてレンタル提供する。販売とレンタルを連携させることで顧客の調達形態変化(購買からレンタルへ)に柔軟に対応しつつ、レンタル資産への継続投資で将来の稼働率向上を図る。

住宅機器・電子機器事業が補完的な収益源を形成する。

企業の強み

自社開発の新型足場「アルバトロス」は大手建設会社への採用が拡大し、販売・レンタル双方で稼働率が向上。2026年3月期においても建設機材関連・レンタル関連の両セグメントで主力製品として売上を牽引した。販売とレンタルの連携強化により付加価値製品の市場シェア拡大を継続的に推進している。

国内は兵庫工場・茂木工場・福知山物流センター(2025年3月に第2棟竣工)・泉大津機材センター・つくば機材センター等を整備。海外は中国・タイ・インドネシア・ベトナムに製造・販売・レンタル子会社を展開。

2026年3月期の設備投資総額は3,928百万円で、レンタル資産投資1,738百万円を含む積極的な供給能力強化を継続している。

建設機材・レンタル・住宅機器・電子機器の4セグメントを持ち、2026年3月期は電子機器セグメントが消防無線更新需要を捉えて前期比11.0%増(5,620百万円)と大幅成長し全体売上を補完した。単一事業への依存を避けた事業ポートフォリオが、特定市場の変動に対するバッファーとして機能している。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期第1四半期の売上高16,395百万円(前年同期比+6.4%)、営業利益782百万円(同+21.6%)、経常利益770百万円(同+25.5%)はいずれも前年同期を上回り、通期予想(売上高65,200百万円、営業利益3,000百万円)に対する進捗率は売上高25.1%、営業利益26.1%と概ね順調。建設機材関連事業のセグメント利益が前年同期比75.6%増の841百万円と大幅増益となり、グループ全体を牽引している。

住宅機器関連事業は円安進展による仕入コスト上昇と原材料価格上昇が重なり、第1四半期セグメント損失が156百万円(前年同期比169百万円悪化)に拡大。電子機器関連事業も124百万円の損失が継続。

両セグメント合計で280百万円の損失を計上しており、コア2事業の利益1,109百万円の約25%を毀損している。中東情勢に起因する消費マインドの鈍化や価格競争圧力が外部要因として逆風となっており、短期的な黒字転換は見通しにくい。

2026年5月より自己株式198,600株を取得し、年間配当予想を44円から45円(第2四半期末22円・期末23円)へ増額。一方、長期借入金が前期末15,771百万円から17,869百万円へ増加し、自己資本比率は45.8%から44.4%へ低下した。

レンタル資産への積極投資継続が借入増加の主因であり、EBITDAは1,374百万円(前年同期比+14.3%)と改善しているものの、財務レバレッジの動向は引き続き注視が必要。

成長戦略

「中期経営計画2027」でコア事業の進化・事業ポートフォリオ再構築・累進配当を推進

新型足場「アルバトロス」の採用ユーザー裾野拡大を販売・レンタル連携で促進。2027年3月期第1四半期に販売が前年同期比45.3%増を記録し、連携効果が数値として顕在化。組織変更(2026年3月21日付)によりセグメント間連携を制度的に強化した。

建設機材・レンタル・住宅機器・電子機器の各セグメント間での顧客・技術・販路の相互活用を強化。物流施設効率化ニーズへの対応(双福鋼器の大口受注好調)や高所作業台の建機レンタル向け展開など、具体的な成果が第1四半期に確認された。

2027年3月期の年間配当予想を45円(前期44円から増額)とし、累進配当方針を継続。2026年5月より自己株式198,600株の取得を開始。配当と自己株式取得を組み合わせた総還元策により株主価値向上を図る。

住宅機器では玄米保冷庫・高所作業台の好調を維持しつつ、円安・原材料高による仕入コスト上昇への対応が課題。電子機器では消防無線デジタル化更新需要の取り込みと受注価格改定を推進。両セグメントの赤字縮小が中期計画の重要課題として残存している。

最終更新: 2026年7月21日