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株式会社ジーデップ・アドバンス

5885東証スタンダード卸売業

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株式会社ジーデップ・アドバンス5885

事業内容

株式会社ジーデップ・アドバンスは、「Advance with you 世界を前進させよう」をミッションに掲げ、AI・ビジュアライゼーション・ビッグデータ分野の研究者・開発者を対象に、最先端GPUサーバーを核としたシステムインキュベーション事業を単一セグメントで展開する。NVIDIA・Intel・AMDの3社からパートナー認定を受け、ハードウエアの企画・設計から構築・運用支援までをワンストップで提供する。

主要顧客は国内の研究機関・大学・企業の研究開発部門であり、生成AI実用化の加速を背景に大型AIインフラ案件の獲得が進んでいる。仙台市に本社を置き、2023年6月に東京証券取引所スタンダード市場に上場した。

ビジネスモデル

売上の大部分はGPUサーバー等ハードウエア販売を中心とするDXサービス(2025年5月期:6,154百万円、売上比92.8%)が占めるフロービジネスである。一方、導入後の保守・運用支援を提供するService & Support(476百万円、7.2%)はストック型収益として積み上がる構造で、前期比32.7%増と高成長を続ける。

NVIDIA等パートナー認定による特価仕入・リベート受領が原価競争力を支え、営業利益率10%以上を経営目標として掲げ、2025年5月期は12.7%を達成している。

企業の強み

NVIDIA社でElite・Preferred(LLP含め計7認定)、Intel社でゴールド、AMD社でEliteの認定を保有。認定により最新技術情報の先行取得、特価仕入、販促支援金・リベート受領、顧客紹介が可能となり、競合他社に対する調達コストと情報優位性を確保している。

2023年5月期売上高3,779百万円から2025年5月期6,631百万円へ2年間で75.5%増収。2025年5月期は前期比50.0%増と加速。営業利益も同期間で557百万円から840百万円へ拡大し、営業利益率12.7%と自社目標10%を上回る水準を維持している。

Service & Supportは2025年5月期に476百万円(前期比32.7%増)を計上。DXサービス導入顧客への継続的な運用支援提供が次のフロー案件創出につながる「正のスパイラル」を形成しており、サブスクリプションを含むストック型売上が安定収益基盤を補強している。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期の売上高成長率は前期の50.0%から4.8%へ大幅に鈍化した一方、営業利益は33.0%増、経常利益は47.1%増と利益面は加速。売上原価が前期比で実額減少(材料費構成比98.3%→97.1%)したことが主因であり、為替差益41百万円(前期は差損63百万円)の反転も経常利益を押し上げた。

売上成長の鈍化が一時的か構造的かを見極める必要がある。

2026年5月期の営業活動によるキャッシュ・フローは△1,450百万円(前期+596百万円)と大幅なマイナスに転換。商品在庫1,065百万円増・前渡金1,608百万円増という積極的な先行仕入が主因であり、現金及び現金同等物は3,334百万円から1,772百万円へ減少。

次期需要の取り込みを意図した戦略的投資と解釈できるが、仕入需要が実現しない場合の在庫リスクと資金繰りへの影響は継続的に監視が必要。

2027年5月期の業績予想は売上高8,840百万円(+27.2%)、営業利益1,269百万円(+13.6%)、当期純利益829百万円(+5.4%)。売上成長率は再加速する一方、利益成長率は当期純利益ベースで5.4%にとどまる見通し。

販管費の増加(618百万円→想定増)や為替差益の剥落リスクが利益率を圧迫する可能性がある。外部要因として、地政学リスクや半導体輸出規制の動向が調達コストと納期に影響を与えるリスクも残存する。

成長戦略

上位レイヤーソリューション・エコシステム拡充・ストック収益拡大の3軸

単体GPUサーバー販売から複数台AIサーバーを組み合わせた上位レイヤーソリューションへ移行し、案件単価と粗利率の向上を図る。2026年5月期の売上総利益率25.0%(前期20.2%)への改善はこの方向性と整合する。

国内SIerとのパートナーシップを深化させ、AIインフラ構築案件の共同受注体制を強化。フィジカルAI(ロボティクス・自律制御)分野の研究開発・実証環境整備向け需要を新たな成長領域として取り込む動きが2026年5月期より顕在化。

長期前受金残高は606百万円(前期503百万円)と着実に積み上がっており、毎期配当性向を引き上げる方針(2025期23.0%→2026期30.4%→2027期予想31.8%)と合わせ、安定収益基盤の強化を継続。現状のストック比率はまだ低く、さらなる拡大余地がある。

最終更新: 2026年7月17日