貴金属事業
グループ売上の約100%を占める中核事業。貴金属リサイクル・精錬・加工を国内外で展開。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益(貴金属セグメント) | 197,140百万円 | 137,093百万円 | ↑ |
| 営業利益(貴金属セグメント) | 11,788百万円 | 5,610百万円 | ↑ |
| 営業利益率(貴金属セグメント) | 6.0% | 4.1% | ↑ |
事業詳細
貴金属含有スクラップ(電子材料・歯科材料・宝飾・自動車触媒分野)から金・銀・パラジウム・プラチナ・ロジウム等をリサイクルし、高純度地金として商社・宝飾メーカー・半導体メーカー等に販売する。国内ではアサヒプリテック・アサヒメタルファインが主力。海外では北米(Asahi Refining USA/Canada)が金銀精錬・加工・倉庫業を担い、アジア(マレーシア・韓国・タイ・インド)でもリサイクル事業を展開。価格プレミアム付きリサイクル貴金属やリテール向け貴金属製品の販売も拡大している。
直近の概況
2027年3月期1Q、貴金属事業は増収増益。売上43.8%増・利益2倍超に拡大。
第1四半期の貴金属事業は売上収益197,140百万円(前年同期137,093百万円)、営業利益11,788百万円(前年同期5,610百万円)と大幅増収増益。電子・触媒分野は金・パラジウム回収量増加が寄与、宝飾・デンタル分野は回収量減少も採算性向上・費用構造改善で増益。北米精錬関連事業も精錬・製品分野の増加により営業利益が拡大した一方、トレーディング分野は裁定機会減少でわずかに減益。価格プレミアム付き貴金属・リテール向け製品の販売量増加も増益に寄与した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 金・パラジウム等の回収量増加による貴金属リサイクル事業の拡大
- 北米精錬事業における金銀原材料入荷量増加と製品分野の販売量拡大
- 宝飾・デンタル・電子分野における採算性向上と費用構造改善
- 価格プレミアム付きリサイクル貴金属およびリテール向け貴金属製品の販売量拡大
- アジア(タイ・インド等)での貴金属リサイクル事業の地理的拡大
リスク
- 貴金属価格変動リスク(金・銀・パラジウム・プラチナ・ロジウム等の市況変動が収益に直結。ロジウムはヘッジ手段が限定的)
- 為替変動リスク(北米・アジア等の海外事業比率が高く、円安・円高の影響を受ける)
- 国際的な通商政策・規制変化リスク(米国関税制度変更等が金銀流通・需給および北米事業に影響)
- 地政学リスク・経済安全保障リスク(戦略物資の輸出入規制強化等によるサプライチェーン混乱)
- のれん・固定資産の減損リスク(買収資産や事業用固定資産の収益性悪化による減損発生の可能性)
- 責任ある貴金属管理に係るコンプライアンスリスク(サプライチェーン上の人権侵害・資金洗浄等の問題発生による認証維持・取引継続への支障)
環境保全事業
産業廃棄物の収集運搬・中間処理を担うグループの安定収益事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント利益(営業利益)(2027年3月期第1四半期) | 521百万円 | 382百万円 | ↑ |
| セグメント外部売上収益(2027年3月期第1四半期) | 0百万円 | 0百万円 | — |
事業詳細
環境保全事業セグメントは、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理を主たる業務とする。持株会社ウェイストシステムジャパン株式会社を中核に、持分法適用会社である株式会社レナタスを通じた動静脈連携による循環型社会の推進を担う。セグメント単体の外部売上収益はゼロであり、収益は主に持分法投資損益(レナタスの寄与)によって構成される安定収益型の事業構造を持つ。
直近の概況
セグメント利益は前年同期比増加、持分法投資損益は前年同期と同水準
2027年3月期第1四半期のセグメント利益(営業利益)は521百万円となり、前年同期の382百万円から139百万円増加した。外部売上収益は0百万円で変化なし。決算短信本文では、環境保全事業セグメントの持分法投資損益は前年同期と同水準であったと説明されており、株式会社レナタスからの安定的な寄与が継続している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 持分法適用会社・株式会社レナタスの持分法投資損益の安定的な寄与
- 産業廃棄物業界のDX推進によるデジタルプラットフォームの機能・サービス拡充
- 動静脈連携による循環型社会推進を通じた顧客基盤の拡大
- 「脱炭素思考のウェイストマネジメント」をミッションとした中長期ビジョンへの取り組み
リスク
- セグメント外部売上収益がゼロの構造であり、収益の大部分を持分法投資損益に依存しているため、レナタスの業績変動がセグメント利益に直接影響し、当社グループによるコントロールが限定的
- 持分法投資損益の継続的な水準維持が不透明であり、四半期ごとの変動が今後のセグメント利益に影響を及ぼす可能性
- 産業廃棄物処理業界における規制変更や競合激化による収益性への影響
- 各国政府による環境・気候変動対策等に係る新たな規制導入・基準強化による事業制約リスク
その他
純粋持株会社機能を担うコストセンター的な非報告セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益(四半期) | 37百万円 | 27百万円 | ↑ |
| セグメント利益(営業利益、四半期) | △50百万円 | △64百万円 | ↑ |
事業詳細
「その他」セグメントは、純粋持株会社であるAREホールディングス株式会社が担うグループ全体の戦略・管理機能を主体とする区分であり、貴金属事業・環境保全事業のいずれにも分類されない事業活動が含まれる。2027年3月期第1四半期の売上収益は37百万円と連結全体(197,177百万円)の0.1%未満に過ぎず、構造的に営業損失を計上するコストセンターとしての性格を持つ。前年同期に続き、当第1四半期も小規模な損失計上が継続している。
直近の概況
2027年3月期1Q、営業損失は前年同期比で縮小
当第1四半期(2026年4-6月)の外部収益は37百万円(前年同期27百万円)となり増加した。セグメント利益(営業損失)は△50百万円となり、前年同期の△64百万円から損失幅が14百万円縮小した。連結全体の売上収益・利益が大幅増加する中、「その他」セグメントの規模は依然として僅少であり、連結業績への影響は限定的である。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 持株会社機能の効率化によるグループ管理コストの低減(営業損失の縮小傾向)
- グループ全体の売上収益拡大に伴う持株会社収入(配当・管理料等)の増加可能性
リスク
- 「その他」セグメントは構造的に営業損失を計上するコストセンターであり、グループ全体の収益性を一定程度押し下げる
- 持株会社コストの増加(人件費・専門家費用等)により損失が拡大するリスク
- セグメントの事業内容・構成に関する開示が限定的であり、投資家による詳細分析が困難
最終更新: 2026年8月4日

