日本伸銅株式会社5753
伸銅品関連事業(日本伸銅株式会社・単一セグメント)
銅・亜鉛を主原料とする伸銅品の製造販売を行う単一事業会社
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2026年3月期通期) | 30,145百万円 | 26,122百万円 | ↑ |
| 営業利益(2026年3月期通期) | 2,694百万円 | 1,835百万円 | ↑ |
| 経常利益(2026年3月期通期) | 1,028百万円 | 1,413百万円 | ↓ |
| 当期純利益(2026年3月期通期) | 742百万円 | 964百万円 | ↓ |
| 売上高営業利益率(2026年3月期) | 8.9% | 7.0% | ↑ |
| 自己資本比率(2026年3月期末) | 68.7% | 72.3% | ↓ |
| 総資産(2026年3月期末) | 18,492百万円 | 16,474百万円 | ↑ |
| 純資産(2026年3月期末) | 12,711百万円 | 11,909百万円 | ↑ |
| 1株当たり当期純利益(2026年3月期) | 347.23円 | 451.37円 | ↓ |
| 販売数量(2026年3月期通期) | 21,176トン | 前年同期比6.3%増加 | ↑ |
事業詳細
日本伸銅株式会社は伸銅品関連事業の単一セグメントで事業を展開。主力の伸銅品(棒・板・条等)に加え、伸銅加工品およびその他の金属材料(伸銅品原材料の転売)を手掛ける。兄弟会社であるサンエツ金属株式会社および三谷伸銅株式会社とのシナジーを追求し、最適分業体制を構築。銅・亜鉛の国際相場が業績に直接影響する構造を持ち、相場変動リスクをヘッジするためのデリバティブ取引を活用している。
直近の概況
売上高・営業利益は増加も、デリバティブ損失1,703百万円が経常・純利益を大幅に圧迫
2026年3月期は、LME銅価格の高騰(1トン219万円まで上昇)と円安を背景に売上高は30,145百万円(前年同期比15.4%増)、営業利益は2,694百万円(同46.8%増)と大幅増収増益を達成。一方、銅相場変動リスクをヘッジするためのデリバティブ取引でデリバティブ損失1,703百万円・デリバティブ評価損23百万円が発生し、営業外費用合計は1,744百万円に膨らんだ結果、経常利益は1,028百万円(同27.2%減)、当期純利益は742百万円(同23.1%減)となった。また、棚卸資産・売上債権の増加により営業キャッシュ・フローはマイナス975百万円となり、短期借入金を1,110百万円純増させて資金を手当てした。2027年3月期予想は売上高36,800百万円(同22.1%増)、営業利益1,320百万円(同51.0%減)、経常利益1,310百万円(同27.4%増)、当期純利益910百万円(同22.6%増)を見込む。営業利益の大幅減少は当期発生の相場差益が次期では発生しない前提によるもの。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 銅・亜鉛の国際相場高値推移による製品販売価格の上昇(売上高押し上げ効果)
- 伸銅加工品の販売拡大(2026年3月期前年同期比31.4%増)
- サンエツ金属株式会社および三谷伸銅株式会社とのシナジー追求による競争力・企業価値向上
- 販売数量の継続的拡大(2026年3月期は前年同期比6.3%増の2万1,176トン)
- 投資有価証券の含み益拡大(その他有価証券評価差額金が155百万円から247百万円へ増加)
リスク
- 銅相場ヘッジ目的のデリバティブ取引による大規模損失リスク(2026年3月期にデリバティブ損失1,703百万円が発生し経常利益を大幅に圧迫)
- 銅・亜鉛の国際相場下落局面における棚卸資産評価損計上リスクおよび売上高・営業利益の減少リスク
- 相場高騰局面での運転資本増加に伴う資金繰り悪化リスク(棚卸資産・売上債権の増加により営業CFがマイナスに転落、短期借入金が増加)
- 地政学リスク(米国の保護主義的貿易政策、ホルムズ海峡封鎖等)による原材料調達・輸送コストへの影響
- 資源・エネルギー価格高騰および政策金利上昇(0.75%)による各種コスト増加リスク
- 国内伸銅市場の長期的縮小均衡・業界再編リスク
- 自己資本比率の低下(72.3%→68.7%)に伴う財務健全性への影響
最終更新: 2026年6月22日

