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東邦亜鉛株式会社

5707東証プライム非鉄金属

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東邦亜鉛株式会社5707

製錬

鉛・銀・金等の非鉄金属製錬を担う東邦亜鉛の中核セグメント

期間今期前期増減率
セグメント売上高(2026年3月期通期)103,952百万円74,283百万円
セグメント経常利益(2026年3月期通期)3,793百万円3,571百万円
減価償却費(2026年3月期通期)626百万円665百万円
セグメント資産(2026年3月期末)59,421百万円40,086百万円
銀ロンドン相場(通期平均)53.1$/toz30.4$/toz
亜鉛LME相場(通期平均)2,968$/t2,874$/t
為替レート(通期平均)150.77円/米ドル152.58円/米ドル

事業詳細

鉛製品、電気銀、金、硫酸等の製造販売を行う中核事業。安中製錬所および東邦契島製錬㈱(鉛・銀製造)が主要拠点。事業再生計画に基づき亜鉛製錬事業は金属リサイクルセグメントへ移管済みであり、現在は鉛・銀製錬を基盤事業として、副産物である金・ビスマス等希少金属の回収・販売強化に注力している。

直近の概況

銀・金相場急騰と金増販により売上高が前期比40%増、経常利益も増益

2026年3月期の製錬セグメントは、売上高103,952百万円(前期比29,668百万円・40%増)、経常利益3,793百万円(前期比222百万円・6%増)。銀相場が通期平均53.1$/toz(前期30.4$/toz)と大幅高騰し国内販売価格が上昇、金製品の販売数量増加とビスマス等希少金属の相場上昇も寄与した。一方、原料鉱石の高騰・買鉱条件悪化および鉛リサイクル原料の調達価格高止まりが減益要因となり、増収幅に比べ利益増加は限定的となった。

主要プロダクト

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鉛製品

鉛鉱石およびリサイクル原料を原料とする電気鉛等の製造販売。2026年3月期は上期における操業不調から生産量が減少し、前年同期比9.3%の減収となった。鉛リサイクル原料の調達価格高止まりがコスト面で引き続き課題。

product
電気銀

鉛製錬工程で回収される電気銀の製造販売。2026年3月期は銀ロンドン相場が通期平均53.1$/toz(前期30.4$/toz)と大幅に上昇し、国内販売価格が急騰。前年同期比78.9%の増収となり、セグメント収益を大きく牽引した。

product
金・ビスマス等希少金属

鉛製錬工程で回収される金・ビスマス・アンチモン等の副産物。2026年3月期は金製品の販売数量増加に加え、金・ビスマス等の相場上昇が収益増に寄与。事業再生計画における副産物回収・販売強化施策の効果が顕在化している。

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硫酸

製錬工程で発生する亜硫酸ガスを原料とする硫酸の製造販売。化学工業向け等に供給。

成長ドライバー

  • 金・銀相場の大幅上昇(銀通期平均53.1$/toz、第4四半期84.4$/toz)による販売価格上昇と収益拡大
  • 金製品の販売数量増加およびビスマス・アンチモン等希少金属の相場上昇による副産物収益の拡大
  • 事業再生計画に基づく亜鉛製錬事業の金属リサイクルセグメントへの移管完了による製錬セグメントの収益構造改善
  • 鉛リサイクル原料の活用強化と鉛バッテリーバリューチェーン各社との連携による鉛リサイクル比率引き上げ
  • 2027年3月期予想:製錬セグメント経常利益2,900百万円(前期比減益予想だが、銀相場前提80$/ozは実績53.1$/ozを大幅に下回る保守的設定)

リスク

  • 原料鉱石の買鉱条件(TC/RC条件)悪化による製錬マージンの圧迫
  • 鉛リサイクル原料の調達価格高止まりによるコスト上昇
  • 金属相場の変動リスク(特に貴金属相場上昇に伴う繰延ヘッジ損失の拡大が財務基盤を圧迫)
  • 円高進行による輸出採算・国内販売価格への悪影響
  • 上期操業不調のような生産トラブルの再発リスク(2026年3月期上期に鉛生産量が減少)
  • 2025年9月発生の小名浜製錬所火災事故(環境・リサイクルセグメントに影響)に類する操業リスク
  • 安中製錬所の非鉄スラグ製品に係る土壌汚染問題(偶発債務:現時点で影響額の合理的見積もり困難)

最終更新: 2026年6月26日