株式会社ネットスターズ logo

株式会社ネットスターズ

5590東証グロース情報通信業

株式会社ネットスターズ logo
株式会社ネットスターズ5590

事業内容

株式会社ネットスターズは、40種類以上のQRコード決済ブランドを統合したマルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供を核とするフィンテック専業企業。2015年にQRコード決済サービスを開始し、2023年9月に東京証券取引所グロース市場へ上場。

クレジットカード・電子マネーも含む統合決済プラットフォームとして国内約70万アカウント(2025年12月末時点)に導入されている。加盟店向けのDX製品(セルフレジ・モバイルオーダー等)やインバウンドプロモーションサービスも展開し、決済を起点とした加盟店支援企業として事業領域を拡大している。

主要顧客は小売・飲食業者等の実店舗加盟店およびPayPay・NTTドコモ等のOEM提供先。

ビジネスモデル

主力収益は加盟店の決済額に応じた手数料の純額(加盟店手数料からQRコード決済事業者手数料を控除した差額)。直接契約加盟店からは決済代金を一時受領し翌月精算する形で手数料を収受し、OEM提供先(PayPay・NTTドコモ等)からは決済総額に応じた手数料を受領する。

加盟店数・決済取扱高の増加が直接収益増に連動するストック型の収益構造であり、DX製品では初期売上と月額利用料・決済手数料の複合収益を得る。

企業の強み

「StarPay」は国内外合わせて40種類以上のQRコード決済ブランドを統合しており、QRコード決済ブランドのカバレッジ数は国内最大級。加盟店は複数の決済ブランドを一括契約・運用できるため導入障壁が低く、2025年12月末時点で国内約70万アカウントへの導入実績を持つ。

PayPay株式会社向け売上1,220百万円(売上高比25.5%)、株式会社NTTドコモ向け売上857百万円(同17.9%)と、大手QRコード決済事業者へのOEM提供が売上の約43%を占める。自社営業に依存せず業務提携先経由で効率的に加盟店を獲得できる構造が確立されている。

2023年12月期に営業損失322百万円、2024年12月期に同84百万円の赤字が続いたが、2025年12月期は売上高4,788百万円(前期比+22.7%)・決済取扱高前期比+33.2%の成長を背景に営業利益293百万円・当期純利益485百万円を計上し、黒字転換を果たした。

エンヴァリスの着眼点

2026年1Q売上高1,331百万円は通期予想5,760百万円の23.1%、営業利益116百万円は通期予想500百万円の23.2%に相当し、季節性を考慮しても概ね順調な進捗。前年同期の営業損失から黒字転換が定着しており、売上成長率(+26.6%)が販管費増加率(+4.9%)を大幅に上回る収益レバレッジ構造が継続していることを確認できる。

売上の一定割合をPayPay・NTTドコモ向けOEMが占める構造は依然として顧客集中リスクを内包する。また、後発事象として三井住友銀行との当座借越契約(極度額60億円)を締結しており、純資産前年同期比75%以上維持・経常損益黒字維持の財務制限条項が付帯。

加盟店向け早期精算サービス拡大に伴う立替資金需要の増加が財務規律に与える影響を継続的に確認する必要がある。

外部要因として、経済産業省が2025年のキャッシュレス決済比率58.0%達成・2030年65%目標を掲げており、市場拡大の追い風は継続する見通し。一方、決済市場の競合激化により手数料率が低下した場合、取扱高増加が売上増加に直結しにくくなるリスクがある。

また、総資産40,427百万円のうち現金及び預金38,220百万円(94.5%)の大部分は加盟店からの預り金(32,121百万円)に対応するものであり、実質的な自己資本の厚みは限定的である点も留意が必要。

成長戦略

国内加盟店網拡大・DXクロスセル・新サービス展開の3軸で持続的成長を目指す

OEM提供先・取次店ネットワークを通じた加盟店数の着実な増加により決済取扱高を拡大。2026年1Q決済取扱高は5,497億円(前年同期比+17.6%)と順調に成長しており、キャッシュレス化の進展を取り込む形で加盟店獲得を継続。

既存加盟店基盤に対し展示会出展等の販促活動を通じてDX関連サービスを提案。顧客ニーズに合わせたプロダクト開発を進め、決済以外の収益源の多様化を図る。現時点では決済関連売上が主体であり、DX売上の本格貢献は今後の課題。

決済会社からの入金に先立ち加盟店に決済代金を早期支払いする新サービス。三井住友銀行との当座借越契約(極度額60億円、2026年4月30日締結)を活用し、立替資金の機動的な調達体制を整備。加盟店の資金繰り支援を通じた付加価値向上と収益多様化を狙う。

2026年1Qに新設した株式会社StarPay-Entertainmentを連結子会社として取り込み、エンターテインメント分野での決済・フィンテックサービス展開を開始。新たな加盟店セグメントの開拓による取扱高拡大を目指す。

最終更新: 2026年7月17日