事業内容
株式会社オービーシステムは1972年創業の独立系システムインテグレーターで、㈱日立製作所やBIPROGY㈱と40年以上の取引実績を持つ。金融事業(銀行・保険・証券・クレジット)、産業流通事業(産業流通・マイコン・医療)、社会公共事業(電力ICT・社会インフラ・公共・文教)、ITイノベーション事業(クラウド・システム基盤・金融ソリューション)の4サービスラインを展開。
東京・大阪・名古屋に拠点を構え、エンドユーザ・国内ITメーカ・元請SIerからの受託開発・運用保守を主軸とする。2023年6月に東証スタンダード市場に上場し、M&Aを通じた連結事業拡大を推進中。
ビジネスモデル
売上の半数以上を㈱日立製作所等の大口元請SIerからの継続案件・運用保守案件が占め、安定的な収益基盤を形成する。社内エンジニアと協力会社(外注先)を組み合わせた開発体制で案件規模の上方弾力性を確保。
自社製品(臨床検査システムCLIP・健診システムMEX-Plus)の販売・保守も手掛ける。2026年3月期の売上総利益率は約19.4%(売上高8,656百万円、売上総利益1,676百万円)。
企業の強み
㈱日立製作所・BIPROGY㈱と40年以上、三菱電機ソフトウエア㈱と30年以上の継続取引実績を有する。2026年3月期における㈱日立製作所向け売上高は2,865,620千円(売上高比33.1%)。
長年の開発実績に基づく業務知識・技術の蓄積が参入障壁となり、継続案件・運用保守案件が安定収益を支えている。
ISO 9001:2015(品質マネジメントシステム)、ISO/IEC 27001:2013(情報セキュリティ)、プライバシーマークの3認証を取得済み。品質管理部による「品質保証検査」を組織的に実施し、標準品質目標値の継続的整備を行っている。
金融・公共等の高品質要求領域での受注継続を支える体制として機能している。
2024年4月に㈱ヒューマン&テクノロジー、2025年5月に㈱グリーンキャットを子会社化。2026年3月期の受注残高は1,837,718千円(前年同期比123.1%増)と大幅に積み上がっており、翌期以降の売上計上が見込まれる。
M&Aによる顧客多様化・人員ノウハウ共有シナジーが事業基盤の強靭化に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023期6,164百万円→2024期6,897百万円→2025期7,685百万円→2026期8,656百万円と4期連続増収。成長率は2024期+11.9%→2025期+11.4%→2026期+12.6%と加速傾向。
営業利益は2024期に一時減少(591→563百万円)したが2025期以降回復し、2026期は672百万円(+19.5%)と過去最高。当期純利益も599百万円(+23.6%)と過去最高を更新。
外部要因としてDX・クラウド・生成AI関連投資の拡大が需要を下支え。グリーンキャット子会社化(2025年5月)による売上上乗せ効果も寄与。
政策保有株式売却益118百万円が純利益を押し上げた。なお、2026年4月22日開示の決算短信は5月12日付で訂正され、経常利益728→727百万円、当期純利益601→599百万円に修正されている。
成長戦略
人材強化・業務提携拡大・M&Aの三位一体で連結売上高10,000百万円(2027年3月期)を目指す
年間40〜50名の新卒採用継続と経験者採用の積極化、給与水準引き上げによる人材確保・定着を推進。生成AIをはじめとするDX人材の教育・育成に注力し早期戦力化を図る。各種資格取得推進により技術力向上も継続。
Microsoft Azure活用アプリケーション開発案件の拡大、生成AIを活用した提案活動の強化、銀行系システム基盤構築・投資信託案件等の受注拡大を推進。ITイノベーション事業は2026年3月期に売上高671百万円(+11.7%)と堅調に推移。
2025年5月に㈱グリーンキャット(取得原価700百万円、のれん494百万円・9年償却)を完全子会社化。金融系開発力強化・顧客多様化・人員ノウハウ共有によるシナジー最大化を図る。2027年3月期は通期連結寄与となり効果の本格顕在化が見込まれる。
取締役会で縮減方針を決議し、2025年3月期より市場環境を踏まえ順次計画的に売却を進めている。2026年3月期は投資有価証券売却益118百万円を特別利益として計上。資本効率改善と株主還元原資の確保に寄与。
最終更新: 2026年7月19日

