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株式会社ABEJA

5574・東証グロース・情報通信業

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株式会社ABEJA5574

事業内容

株式会社ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」を企業理念に掲げ、2012年創業のAIプラットフォーム企業。独自開発のABEJA Platformを核に、コンサルティングから導入・運用まで一気通貫でエンタープライズ企業のAI社会実装を支援する。

事業はAI導入支援の「トランスフォーメーション領域」と人とAIの協調による運用を担う「オペレーション領域」の2領域で構成。小売・製造・金融・医療・不動産など多業種300社超の導入実績を持ち、LLM(大規模言語モデル)関連需要を主な成長ドライバーとして、デジタル空間からリアル空間(AIロボティクス)への事業領域拡張を進めている。

2023年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

トランスフォーメーション領域はフロー型(都度契約)が中心だが、長期計画的プロセスのため継続顧客比率は高く(2025年8月期エンタープライズ継続顧客売上比率88.8%)、オペレーション領域はストック型の継続収入が主体。ABEJA Platformに蓄積された知見・データを両領域で相互活用するシナジー構造により、顧客単価の大口化(年間取引額5,000万円以上の取引先が前期比41.7%増)と取引深耕を実現している。

企業の強み

売上高に占めるLLM構成比が前期20%超から2025年8月期は50%超へ急上昇。NEDOのGENIAC枠組みで小型LLMの高精度化に成功し、ベンチマーク良好な結果が案件化を促進。ミッションクリティカル業務へのLLM導入という高難度領域で実績を積み上げている。

エンタープライズ継続顧客売上比率88.8%(2025年8月期)を維持しつつ、年間取引額5,000万円以上の大口取引先が前期比41.7%増と取引規模の大口化が進展。新規・既存双方で取引ボリュームが増加し、売上高は前期比29.6%増の3,585百万円を達成。

多種多様な業界・業態300社超のAI導入支援で培ったナレッジをABEJA Platformに蓄積。コンサルティングから運用まで一元提供できる「デジタル版EMS」モデルは、コンサルティングファームやSIerとの差別化要因となり、参入障壁を形成している。

特許(PCT/JP2018/3824)も取得済み。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期は売上高4,577百万円(前期比27.7%増)、営業利益710百万円(同59.4%増)、経常利益759百万円(同68.1%増)となり、売上高営業利益率は12.4%から15.5%へ改善。ストック型のオペレーション領域拡大と公的プロジェクト参画拡大が収益性向上に寄与しており、増収率を上回る増益率が確認できる。

当期純利益は前期比137.8%増の1,065百万円だが、将来課税所得見積りの見直しに伴う繰延税金資産の回収可能性見直しにより法人税等調整額が△442,281千円となった影響が大きい。実態の収益力は経常利益ベースの68.1%増で評価すべきであり、税引前利益と当期純利益の乖離幅(税引前759百万円に対し純利益1,065百万円)は一時的要因として分離して見る必要がある。

2027年8月期は売上高5,960百万円(前期比30.2%増)を計画する一方、当期純利益は680百万円(同36.2%減)を予想。これは前期計上の繰延税金資産見直し益の反動に加え、公的プロジェクト拡大に伴う案件構成変化による利益率影響や採用・研究開発費用の増加を織り込んだものであり、2028年8月期以降の持続的利益成長に向けた先行投資局面と位置づけられる。

成長戦略

公的プロジェクト軸の企業向け深耕とPhysical AI・海外展開による事業規模拡大

物流・製造現場での荷物受け渡しや手作業自動化等の案件化・売上拡大が進展。現場データ収集・ロボット連携・継続運用を一体で支える基盤開発を進め、適用業務と提供範囲を拡大する方針。

国のAI政策(バーティカルAI・Physical AI重視)と提供領域の重なりを捉え、GENIAC第四期採択やIDOMとの自動車整備AIエージェント開発等、公的プロジェクトの拡大を2027年8月期増収の軸に計画。

2026年7月にISO/IEC 42001認証を取得、2026年9月にAIガバナンス支援のMONO BRAINを子会社化・吸収合併し、ABEJA Platformのガバナンス機能と顧客提供価値を強化。

シンガポール子会社ABEJA GLOBAL Pte. Ltd.を拠点に、現地企業・研究機関との連携及び案件開発を推進し、データ主権や現地法制度に対応したAI基盤として展開。

最終更新: 2026年10月15日