事業内容
エキサイトホールディングス株式会社は、1997年設立のエキサイト株式会社を中核子会社とする純粋持株会社(2020年移行)。メディカル事業(オンライン診療・美容医療)、プラットフォーム事業(カウンセリング・メディア)、ブロードバンド事業(ISP・MVNO)、SaaS・DX事業(ウェビナーSaaS・株主総会支援・システム開発)の4セグメントを運営する。
2026年3月期の連結売上高は10,797百万円。主要顧客は個人消費者(カウンセリング・ISP・医療)と法人(SaaS・DX・M&Aアドバイザリー)の双方にまたがる。
2023年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
プラットフォーム事業(営業利益率16.2%)とブロードバンド事業(同15.1%)がキャッシュカウとして安定利益を創出し、その収益基盤を活用してメディカル事業とSaaS・DX事業への積極的な先行投資を実施する構造。メディカル事業は診療科目拡大とプロモーション投資で高成長を追求し、SaaS事業はARR積み上げ型の収益モデルを志向する。
M&Aによる事業ポートフォリオ強化も並行して推進している。
企業の強み
プラットフォーム事業(2026年3月期営業利益550百万円、利益率16.2%)とブロードバンド事業(同544百万円、利益率15.1%)が合計1,093百万円超の営業利益を安定的に創出。この収益基盤が新規事業への先行投資を支える財務的な柱となっており、2023期から2026期にかけて両事業の利益水準は概ね維持されている。
エキサイト株式会社は1997年設立以来、ポータルサイト・ニュースメディア・女性向けメディア・ISP・カウンセリング・電話占い・格安SIMと多様なサービスを自社開発・運営してきた実績を持つ。長期にわたる個人ユーザー接点と認知ブランドは、新規サービス展開時の集客コスト低減に寄与する自社固有の資産である。
2020年iXIT子会社化(DX事業参入)、2023年M&A BASE子会社化(M&A仲介参入)、2024年Sharely子会社化(SaaS拡充)、2024年ONE MEDICAL子会社化(メディカル事業強化)と、短期間で複数のM&Aを実行してきた実績がある。2026年3月期のメディカル事業売上高は前年同期比200.1%増の2,874百万円となり、M&Aによる成長加速が数値として確認できる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023期7,533百万円→2024期7,714百万円→2025期9,092百万円→2026期10,797百万円と加速成長が続く。一方、営業利益は2023期622百万円→2024期644百万円→2025期461百万円→2026期454百万円と低下傾向が継続。
2026年3月期はメディカル事業の診療科目拡大による大幅増収(前期比200.1%増)が全体を牽引したが、同事業の積極プロモーション投資(営業損失156百万円)と本社移転費用69百万円等の特別損失が利益を圧迫した。外部要因としてメディアサービスの広告単価下落がプラットフォーム事業の売上に悪影響を及ぼした。
親会社株主帰属当期純利益は253百万円(前期比39.2%増)と改善したが、これは法人税等調整額の恩恵(67百万円)が寄与したもの。2027年3月期は営業利益610百万円(前期比34.3%増)を予想しており、メディカル・SaaS・DX事業の損益改善が達成の鍵となる。
成長戦略
メディカル・SaaS注力投資とM&Aで2028年3月期売上高15,500百万円・時価総額300億円を目指す
ONE MEDICALにおける診療科目拡大を継続し、積極プロモーション投資で会員獲得を加速。2026年3月期は売上高2,874百万円(前期比200.1%増)を達成したが営業損失156百万円が継続。2027年3月期は損益改善を見込む。
FanGrowth・Sharelyのサブスクリプション顧客獲得を拡大しARR成長を追求。2026年3月期は売上高916百万円(前期比1.9%減)・営業損失69百万円と依然赤字。DXサービスの減収が足を引っ張っており、SaaS比率向上による収益構造改善が課題。
カウンセリングサービスの堅調推移を維持しつつ、10ギガ光回線の課金会員数増加によるブロードバンド事業の収益維持を図る。2026年3月期はプラットフォーム事業営業利益550百万円(前期比1.5%増)、ブロードバンド事業544百万円(同3.3%減)と概ね安定。
ONE MEDICAL買収(2024年11月)を完了し企業結合の暫定会計処理を2026年3月期に確定。のれん残高3,011百万円を計上。引き続きM&Aを成長手段として活用し、新規事業領域への参入を検討。重要な後発事象は該当なし。
最終更新: 2026年7月19日

