事業内容
株式会社リアルゲイトは2009年設立、「古いものに価値を、不動産にクリエイティブを、働き方に自由を」を企業理念に掲げる。渋谷区・港区・目黒区を中心とした東京都心部において、築20〜40年・延床面積500坪前後の築古ビルを対象に、企画・設計・建設・リーシング・運営をワンストップで手がける。
2025年9月末時点で運営物件65件・運営面積104,253㎡を擁し、主要顧客は情報サービス業等のスタートアップ企業を中心とした社歴10年以内の若い企業が約6割を占める。2021年にサイバーエージェントの連結子会社となり、2023年6月に東証グロース市場へ上場。
ビジネスモデル
収益はPM契約(運営受託手数料)、ML契約(一括借上げ転貸賃料)、自社保有物件賃料からなるストック型収入と、設計・施工請負および販売用不動産売却(キャピタルゲイン)からなるフロー型収入で構成される。2025年9月期のストック型売上は6,118百万円(全体の約63%)、フロー型売上は3,673百万円(約37%)。
物件売却後もML・PM契約を継続することでストック収入に転換する循環モデルが特徴。
企業の強み
渋谷区・港区・目黒区に集中展開し、2025年9月期の月次物件稼働率は全月98%以上を維持。平均坪単価も2024年9月期の25,523〜26,189円/坪から2025年9月期は25,568〜26,729円/坪へ上昇傾向。
渋谷区の市場平均賃料24,248円/坪・稼働率97.9%(三鬼商事2025年9月)を上回る競争力を示す。
一級建築士4名・1級建築施工管理技士7名・宅地建物取引士47名(いずれも役員除く)を社内に擁し、一級建築士事務所登録・特定建設業許可を保有。企画からリーシング・運営まで6〜10名のワンチームで推進することで事業推進の迅速化・ノウハウ蓄積を実現。
工期は新築比で半年〜1年と短く、建築費・金利変動リスクを抑制。
ストック型売上は2023年9月期4,983百万円→2024年9月期5,520百万円→2025年9月期6,118百万円と毎期拡大。2025年9月期の営業利益は1,043百万円(前期比+36.0%)と過去最高を更新し、当期純利益も559百万円(前期比+47.0%)。
積極的な先行投資費用を負担しながらも目標の30%成長を大きく上回る36%増を達成。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去3期の売上高は2023期6,972百万円→2024期7,948百万円→2025期9,792百万円と拡大してきたが、2026年9月期中間期(累計)は5,673百万円と前年同期比11.2%減。これは前年同期に大型物件売却が集中した反動によるもので、ストック型収入は堅調に積み上がっている。
一方、売上原価の大幅圧縮により売上総利益は1,422百万円(前年同期1,114百万円)へ拡大し、営業利益1,043百万円(同33.4%増)、中間純利益594百万円(同24.4%増)と各段階利益で増益を達成。外部要因として渋谷エリアのオフィス需要堅調・賃料上昇が稼働率維持に寄与。
通期予想は変更なく、営業利益1,470百万円(前期比40.9%増)を目指す。
成長戦略
JV・共同投資活用で年間12件獲得目標、ホテル等新規ビジネスで業容拡大
既存強みエリアでの物件仕入を継続強化。2026年9月期中間期に新規4件決済・2件マスターリース契約締結を完了し、年間獲得目標を従来から12件に引き上げ。計画を上回るペースで推移している。
2026年2月にヒューリック株式会社との合弁会社を設立し、JV案件による新規物件獲得を開始。大手デベロッパーとの協業により、自社単独では取得困難な物件へのアクセスと信用力補完を実現する。
HistoRy合同会社との共同投資により、東京都中央区銀座の土地・建物(信託受益権準共有持分15%)を取得予定。2026年7月上旬引渡予定で、来期以降の業績貢献を見込む。銀座エリアへの進出は地理的分散にも寄与。
フレキシブルワークプレイス事業に加え、ホテルビジネス等の新規ビジネス展開により業容拡大を図る。具体的な物件・規模・収益貢献時期は現時点で開示されていないが、下期以降の先行投資として位置付けられている。
最終更新: 2026年7月17日

