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ヒトトヒトホールディングス株式会社

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ヒトトヒトホールディングス株式会社549A

事業内容

ヒトトヒトホールディングス株式会社は、1974年創業のヒトトヒト株式会社を中核とする人財サービス専業グループ(6社体制)。プロ野球・Jリーグ・Bリーグ等のスポーツイベント運営を担う「イベントマネジメント事業」、商業施設・オフィスビルの警備・清掃を担う「ビルマネジメント事業」、人材派遣・セールスプロモーションを担う「人財サポート事業」の3事業を展開する。

プロ野球12球団中8球団の本拠地球場での業務実績を持ち、主要顧客はプロスポーツ主催者、大手不動産デベロッパー、移動体通信事業者等。2026年4月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

学生を中心とした12,000人超のアルバイト人材プールを自社で保有し、スポーツイベントの繁閑に合わせて柔軟に人員を供給する。イベント閑散期には商業施設警備や店舗運営業務に同一人材を配置することで稼働率を高め、収益を最大化する構造。

売上収益20,094百万円のうちビルマネジメント事業が11,503百万円と最大比率を占め、長期継続契約が多い安定収益基盤を形成している。

企業の強み

1974年の明治神宮野球場での清掃業務を起点に、現在はプロ野球12球団中8球団の本拠地球場(横浜スタジアム、楽天モバイルパーク宮城、みずほPayPayドーム福岡、阪神甲子園球場等)で業務を受託。Jリーグ8チーム、Bリーグ8チームにも関与し、50年超の現場ノウハウと顧客ネットワークは競合が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。

2026年3月末時点で12,000人超のアルバイトスタッフと雇用契約を締結し、スポーツイベントの繁閑差に対応した柔軟な人員配置を実現。スポーツ関連業務の魅力を活かした低廉な採用コストと、グループ横断の人材流動化により、新規案件への迅速な対応力を確保している。

この人材インフラは同業他社が短期間で構築困難な自社固有の競争優位である。

ビルマネジメント事業(売上収益11,503百万円、前年比22.8%増)は大手不動産デベロッパーグループの大規模商業施設等との長期継続契約が主体。人財サポート事業の人材派遣も1年超の長期契約が多く、収益変動が比較的小さい。

単一顧客への売上依存度が10%未満(主要販売先の開示なし)であり、顧客分散も図られている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上収益20,094百万円には大阪・関西万博関連業務1,452百万円が含まれており、この一時収益は翌期以降消滅する。万博を除いた実力ベースの売上収益は約18,642百万円相当となり、次期の成長継続性を判断するうえで、大型商業施設の新規受注や既存顧客の拡大がこの剥落分を補えるかが重要な評価ポイントとなる。

2026年3月期末時点でのれん5,951百万円(総資産比55.0%)、借入金4,338百万円を計上し、のれん/自己資本比率207.2%、ネット有利子負債/自己資本比率107.1%と依然として高水準。経営目標としてのれん/自己資本比率200%以下、ネット有利子負債/自己資本比率100%以下を掲げており、利益剰余金の積み上げと借入返済の進捗が財務評価の鍵となる。

全国でスタジアム36件・アリーナ40件の建設計画が進行し、プロスポーツ市場の中長期拡大は外部環境として追い風となる。一方、2025年度最低賃金は全国加重平均1,118円(前年比63円・6.0%上昇)と過去最高の上昇幅を記録しており、労務費主体のコスト構造を持つ同社にとって価格転嫁の成否が営業利益率(現状5.2%)の維持・改善を左右する。

成長戦略

人材プール拡充・稼働率向上・新規顧客開拓の3軸で持続成長を目指す

スポーツイベントや大型商業施設等の魅力的な職場を活用し、若手・女性を中心に採用を拡大。2026年3月末時点で12,000人超の人材プールを確保しており、引き続き拡充を図る。

プロスポーツのシーズン外や試合非開催日に花火大会・コンサート・屋外プロモーション等の臨時イベント業務を受託し、既存人材プールの稼働率を高めることで追加採用コストを抑えながら収益を拡大する。

既存ネットワーク経由の受注が中心であった従来の営業スタイルから転換し、広告宣伝等のプロモーションを積極的に展開することで新規顧客の獲得を推進する。

のれん/自己資本比率200%以下、ネット有利子負債/自己資本比率100%以下を目標に、利益剰余金の積み上げと借入返済を継続。2026年3月期末時点でのれん/自己資本比率207.2%、ネット有利子負債/自己資本比率107.1%まで改善。

AIとディープラーニングを活用したインシデント予測システムの開発、および個人の習熟度・適性に合わせたAI人材育成システムの開発・検証を実施中。機械警備との併存を見据えた付加価値向上を図る。

最終更新: 2026年7月19日