ARCHION株式会社
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ARCHION株式会社
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事業内容
ARCHION株式会社は2025年6月に設立された持株会社であり、2026年4月1日付で日野自動車および三菱ふそうトラック・バスを完全子会社化し、経営統合を完了した。グループは連結子会社67社・関連会社19社で構成され、大型・中型・小型トラック、バス、ゼロエミッション車を含む商用車のフルラインアップを展開する。
主要市場は日本・東南アジアで、東南アジアでは両ブランド合算で販売台数第1位(2024年)、日本では第2位に相当する。25カ国170以上のグローバル販売代理店と3,700以上のサービス拠点を有し、新車販売に加えアフターセールス(部品・サービス)事業も展開する。
ダイムラートラックおよびトヨタとの技術提携を通じてCASE・ゼロエミッション領域にも対応する。
ビジネスモデル
新車事業では日野・ふそう両ブランドの商用車フルラインアップを日本・東南アジア・中東・アフリカ・中南米等に販売する。部品・サービス事業ではスペアパーツ販売、保守契約、フリート管理システム等のアフターサービスを提供し、安定的な収益を確保する。
持株会社として子会社の余剰資金を集約し資金管理を一元化することでグループ全体の資金効率を最大化する財務モデルも採用している。
企業の強み
日野自動車と三菱ふそうの両ブランドを合算した2024年1月〜12月の販売台数は東南アジア(インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナム)で第1位、日本で第2位に相当する。25カ国170以上のグローバル販売代理店と3,700以上のサービス拠点を有し、競合が短期間で模倣困難な販売・サービスインフラを構築している。
日野自動車と三菱ふそうの研究開発・エンジニアリング拠点は合計3,000名以上の研究開発者と国内6拠点を擁する。ダイムラートラックおよびトヨタとの提携により、燃料電池大型トラック「日野プロフィア Z FCV」の量産化(2025年9月発売)や自動運転レベル4の社会実装実証など、世界トップクラスの技術へのアクセスを確保している。
部品・サービス事業は有報において「堅調な成長軌道」と明記されており、スペアパーツ販売・保守契約・フリート管理システム・ドライバーコーチングなど多様なアフターサービスを提供する。新車販売の変動に左右されにくい継続的な収益源として機能しており、国内外の部品事業および国内保守・修理サービスが中期経営計画の重点成長領域に位置付けられている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
ARCHION単体は設立初年度(2026年3月期)で実質的な事業活動がなく、営業損失73百万円・当期純損失407百万円にとどまる。参考情報として開示された日野自動車グループの2026年3月期連結売上高は1,565,332百万円(前期比7.8%減)と減収となったが、固定費削減等により営業利益は82,063百万円(前期比42.7%増)と大幅改善した。
純資産は285,383百万円増加し536,404百万円となり、トヨタからの第三者割当増資200,000百万円が財務基盤を強化した。アセアン・北米市場の需要低迷や為替・インフレ圧力が外部逆風として継続しており、売上台数の回復が今後の収益拡大の前提となる。
成長戦略
統合プラットフォーム戦略と事業成長・効率化の二本柱で企業価値を向上
日野自動車と三菱ふそうの製品ラインアップのプラットフォームを統合し、両ブランドの独自性を維持しながら調達・生産・研究開発の規模の経済を最大化する。2026年度(2027年3月期)中に三菱ふそうが日野製中型トラックを、日野自動車が三菱ふそう製小型電動トラック(3.5トン超クラス)をそれぞれOEM商品として国内市場へ投入予定。
長期目標として統合プラットフォーム上での生産台数比率85%以上を掲げる。
エンジン認証不正問題で供給停止されていた製品の供給再開を進め、国内販売台数・市場シェアの回復を目指す。大型エンジン「E13C」搭載車は2025年12月より出荷再開済み。三菱ふそうは2026年2月に小型トラック新型「キャンター」を発売した。
東南アジアでは製品ラインアップ強化と現地調達・生産体制の最適化(現地化)を通じて強固な市場ポジションのさらなる強化を目指す。中東・アフリカ・中南米等の高成長市場においても強固な市場基盤を活かした成長の取り込みを推進する。
三菱ふそうは2026年3月にインドに新拠点「Fuso Tech Centre India」を開設した。
燃料電池大型トラック「日野プロフィア Z FCV」を2025年9月に量産発売。三菱ふそうは電気小型トラック「eCanter」のラインアップ拡充を継続し、UAEへの初投入(2026年1月)も実施。
自動運転については新東名高速道路でのレベル4総合走行実証を2025年12月まで実施し、2026年度以降の社会実装を目指す。ダイムラートラック・トヨタとの技術連携により先進技術開発を加速する。
中長期にわたり研究開発・調達・生産・間接部門で段階的にシナジーを創出し、変動費・固定費の双方を効率化して収益性を向上させる。財務目標として中期的に営業利益率7%、長期的に10%以上を掲げる。グループ資金マネジメントの一元化により資金効率の最大化も図る。
最終更新: 2026年7月19日

