事業内容
株式会社エーアンドエーマテリアルは、1914年創業の浅野スレートと1924年創業の朝日石綿工業が2000年に合併して誕生した東証スタンダード上場企業。「建材に関する生産・化粧加工・施工の技術」と「熱・音・エネルギーをコントロールする技術」を核に、不燃建築材料の製造販売・工事施工を担う建設・建材事業(売上高23,067百万円)と、船舶・プラント・自動車向け工業用材料の製造販売および断熱・防音工事を担う工業製品・エンジニアリング事業(売上高22,575百万円)の二本柱で構成される。
当社・子会社10社のグループ体制で、建設会社・造船会社・自動車メーカー等の産業界を主要顧客とし、国内外に製品・工事サービスを提供している。
ビジネスモデル
建設・建材事業では、けい酸カルシウム板・化粧板等の不燃建材を自社および子会社で製造し、材料販売(17,988百万円)と鉄骨耐火被覆等の工事施工(5,078百万円)を組み合わせて収益を得る。工業製品・エンジニアリング事業では、船舶用防熱材・摩擦材・断熱材等を製造・仕入販売(8,905百万円)しつつ、保温・防音・断熱工事の設計施工(13,670百万円)を展開する。
M&Aによるグループ拡大とCMSによる資金効率化を組み合わせ、事業規模と収益基盤を拡充している。
企業の強み
2024年10月にユニボード㈱、2025年4月にデコール㈱を相次いで子会社化し、建設・建材事業の材料販売売上高は前期比39.0%増収の17,988百万円に拡大。物流コスト削減・新製品開発等のシナジー創出も着実に進捗しており、M&Aを成長エンジンとする実績が蓄積されている。
けい酸カルシウム板「ハイラックフネン®」、内装不燃化粧板「ステンド®」「アデック®」、曲面施工対応「エフジー®ボード」、コンクリート調インテリアボード「BEoNA®」等の独自商品群を保有。船舶用LNG燃料タンク保冷工法の開発・実用化も完了し、従来比最大約40%のCO₂排出量削減効果が見込まれる技術実績を有する。
建設・建材事業では製造(子会社㈱エーアンドエー茨城・㈱エーアンドエー大阪)、販売(当社)、工事施工(㈱エーアンドエークレスト)を一体運営。工業製品・エンジニアリング事業でも製造(㈱アスクテクニカ・朝日珪酸工業㈱)から工事施工(アスク・サンシンエンジニアリング㈱・アスク沖縄㈱)まで垂直統合し、顧客への一貫サービス提供体制を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期35,923百万円から2026年3月期45,700百万円へ5期連続増収を達成。ただし営業利益は2024年3月期の2,318百万円をピークに2025年3月期1,916百万円・2026年3月期1,674百万円と2期連続で減益。
外部要因として原燃料価格の高騰・労務費・物流費の増加が利益を圧迫している。純利益は2025年3月期に訴訟損失引当金繰入2,097百万円の計上で120百万円の損失となったが、2026年3月期は和解金支払いによる引当金取崩しと法人税等の大幅減少(27百万円)により1,701百万円の黒字に転換した。
2027年3月期は売上高52,600百万円・営業利益2,100百万円を予想。
成長戦略
Vision2033・2026中期経営計画に基づくM&A・DX・新ビジネスモデルの三本柱
「2026中期経営計画」の主要施策として戦略的M&Aを継続推進。2025年3月期のユニボード㈱、2026年3月期のデコール㈱(取得原価1,300百万円)と2期連続で連結子会社を追加し、建設・建材事業の材料販売売上高を大幅に拡大。物流コスト削減・新製品開発等のシナジー創出も着実に進捗している。
グループ全体のシステム統合を図り、2026年4月より運用を開始。DX基盤の整備を通じて業務効率化・競争力強化・収益構造の改善を目指す。2026年3月期決算時点で運用開始が確認されており、今後は定量的な効果の検証が焦点となる。
高付加価値商品(BEoNA®・エフジー®ボード等)の市場浸透拡大と販売価格改定の浸透により収益性改善を図る。カーボンニュートラル対応の省エネ資材・高性能断熱材の新規市場開拓(スペックイン活動)も継続中。2027年3月期は売上高52,600百万円・営業利益2,100百万円を目標とする。
最終更新: 2026年7月19日

