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ダントーホールディングス株式会社

5337東証スタンダードガラス・土石製品

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ダントーホールディングス株式会社5337

事業内容

ダントーホールディングス株式会社は、1885年創業の淡陶社を源流とする建設用陶磁器(タイル)の製造・販売・施工を中核とする持株会社。グループ売上の約85%を建設用陶磁器等事業が占め、兵庫県南あわじ市の淡路島工場を主要生産拠点とする。

近年は不動産アセットマネジメント・投資アドバイザリー事業(タッチストーン・キャピタル・マネージメント等)、LPガス発電機事業(ダントーパワー)、系統用蓄電池を手掛ける再生可能エネルギー事業(ダントー・ネオエネルギー)へと事業領域を拡大。主要顧客は建設・不動産業者、公共機関、富裕層・海外不動産投資家など多岐にわたる。

東証スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

コア事業である建設用陶磁器等事業では自社工場生産と外注品の組み合わせによりタイルを製造・販売・施工し、売上高4,198百万円を計上するが構造的赤字が継続。唯一の黒字セグメントである不動産事業は、アセットマネジメント報酬と投資アドバイザリー報酬を収益源とし、営業利益率41.2%の高収益構造を持つ。

発電機・再生可能エネルギー事業は現時点では赤字の成長初期段階にあり、将来の収益柱育成を目指している。

企業の強み

1885年創業の淡陶社を源流に持ち、兵庫県南あわじ市の淡路島工場(阿万・福良事業所)で内装・外装・床・モザイクタイルを一貫生産。主力製品TPRは歩留まり99%を達成。自社ブランド「A.a.Danto」は国内外で複数のデザイン賞を受賞し、インテリア部材としての認知を確立しつつある。

不動産事業は売上高624百万円に対し営業利益257百万円、営業利益率41.2%を達成。投資アドバイザリー売上は前期26百万円から当期368百万円へ急拡大し、大阪市内賃貸住宅ポートフォリオ取得案件の受託が寄与。グループ唯一の黒字セグメントとして全社損失を補完する役割を担っている。

2025年12月期において大阪ホテル・首都圏賃貸住宅等の保有資産を売却し、固定資産売却益1,847百万円を計上。現金及び現金同等物は前期末比1,362百万円増加し1,722百万円となり、財務的な安定性が一時的に向上した。設備投資85百万円は全額自己資金で賄っている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業損失は259百万円と、前年同期の33百万円から大幅に悪化した。売上高が1,009百万円(前年同期比△28.3%)と急減する一方、販管費は522百万円と前年同期の555百万円からわずかしか削減できておらず、固定費の重さが際立つ。

外部要因として金利上昇・建築費高騰による分譲・賃貸マンション市場の着工抑制が直撃しており、タイル需要の構造的低下が加速している。

不動産事業の売上高は前年同期の275百万円から38百万円へ急減し、営業損益は185百万円の利益から50百万円の損失へ転落した。前年同期は固定資産売却益379百万円という特別利益が純利益を押し上げていたが、当期はゼロ。

予定していた新規案件が成約に至らなかったことが主因であり、フィービジネスの収益変動リスクが顕在化した。通期業績予想(売上高5,900百万円、営業損失150百万円)の達成には後半の大幅な挽回が必要。

259百万円の営業損失計上を理由に、継続企業の前提に関する重要事象等が開示された。ただし、自己資本比率80.0%・投資有価証券4,753百万円という財務基盤は維持されており、短期的な資金繰り懸念は限定的。

問題は収益構造の改善が見通せない点にあり、タイル事業の高付加価値化・不動産事業の新規案件獲得が具体的な成果を示せるかが、投資判断の核心となる。

成長戦略

タイル高付加価値化・不動産AM再建・発電機拡販・再エネ事業化の4軸

自社ブランド「A.a.D」を中心とした高付加価値商品の拡販と、商業施設・オフィス・住宅内装向けインテリア市場でのシェア拡大を推進。生産工場の稼働率改善による原価低減も並行して実施。ただし2026年1Qの建設用陶磁器等事業売上高は888百万円と前年同期比△17.2%で依然低迷。

アセットマネジメント業務・アドバイザリー業務の新規受託に注力するが、2026年1Qは予定案件が不成約となり売上高26百万円・営業損失50百万円と大幅に計画未達。日本不動産市場への海外投資家の投資意欲は旺盛とされるが、案件獲得の不確実性が高い。

大手通信企業グループ等の外部販売網を通じたIoT機能搭載モデルの提供や老人福祉施設等への設置型発電機導入を推進。2026年1Q売上高は32百万円(前年同期9百万円)と成長しているが、営業損失4百万円で収益化には至っていない。

蓄電施設の用地確保・権利取得を計画通り進め、将来の収益基盤構築に向けた体制整備を継続。2026年1Q売上高62百万円(前年同期60百万円)と横ばいで推移しているが、営業損失16百万円と損失が拡大しており、早期の事業稼働が課題。

最終更新: 2026年7月17日