事業内容
バンドー化学は1906年創業のゴム・プラスチック製品メーカーで、自動車・二輪車向け伝動ベルトを主力とする自動車部品事業(売上収益の約50.7%)、産業用伝動ベルト・運搬ベルトの産業資材事業(約32.5%)、機能フイルム・精密機能部品の高機能エラストマー製品事業(約12.1%)、ロボット関連デバイス・医療機器・電子資材等のその他事業(約5.8%)の4セグメントで構成される。国内外21の子会社・9の持分法適用会社を擁し、アジア・欧米・中東など世界各地に製造・販売拠点を展開。
主要顧客は自動車・二輪車メーカー、産業機械メーカー、補修市場(アフターマーケット)など多岐にわたる。
ビジネスモデル
自社開発の伝動ベルト技術・特許を核に、国内外の製造拠点で生産した製品を自動車OEM・産業機械・補修市場向けに販売する製造業モデル。台湾・フィリピン・マレーシア・インドネシア等の関連会社へ技術供与しロイヤルティ収入も得る。
補修市場(アフターマーケット)向け拡販により景気変動に対する収益安定性を高めつつ、電子資材・医療機器等の新規事業で収益源の多様化を図る。
企業の強み
アジア・欧米・中東に18社超の海外子会社を持ち、現地生産・現地販売体制を構築。台湾・フィリピン・マレーシア・インドネシア等の関連会社への技術供与契約(特許・ノウハウ実施許諾)によりロイヤルティ収入も確保。1906年創業以来100年超の製造実績と技術蓄積が競合参入障壁を形成している。
自動車部品・産業資材・高機能エラストマー・その他の4セグメントを持ち、自動車OEM・補修市場・産業機械・農業機械・電子資材等に分散展開。2026年3月期は全4セグメントが増収を達成し、高機能エラストマー製品事業が前期の損失15百万円から利益433百万円へ黒字転換。
特定顧客への売上依存度は10%未満に抑制されている。
2023年度から2026年度を対象とするCV-1の最終年度(2026年3月期)において、売上収益119,257百万円(目標120,000百万円に対し0.6%減)、ROE12.1%(目標12.0%を0.1ポイント超過)を達成。営業活動によるキャッシュ・フローは15,592百万円、有利子負債は5,229百万円(前期比26.7%減)まで圧縮し、財務健全性も向上した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2022年3月期93,744百万円から2026年3月期119,257百万円へ5期連続増収。営業利益は2025年3月期に前期比55.2%減(3,480百万円)と落ち込んだが、2026年3月期は12,073百万円と急回復した。
この回復の主因は前期計上の減損損失5,942百万円が2026年3月期には242百万円まで激減したことに加え、コア営業利益も9,551百万円(前期比23.3%増)と実力ベースでも改善。外部要因として円安(1米ドル=150円前提)が海外売上収益の円換算を押し上げた面もある。
親会社帰属当期利益は10,568百万円と過去5期で最高水準を記録した。
成長戦略
中長期経営計画CV-1のもと既存伝動ベルト事業の深化と電子資材・医療機器等の新事業育成を両輪で推進
国内での補機駆動用伝動ベルト・システム製品の採用車種増加を継続しつつ、欧州・アジアの補修市場向け製品販売を拡大。2026年3月期に売上収益60,397百万円・コア営業利益5,682百万円を達成し、前期比それぞれ4.0%増・16.0%増と順調に進捗している。
農機用ベルト・軽搬送用ベルト・シンクロベルトの重点市場での拡販と、設備投資積み増し(2026年3月期2,475百万円)による生産能力・競争力強化を推進。2026年3月期のコア営業利益は3,264百万円(前期比28.4%増)と大幅改善し、利益率も8.4%に向上した。
装飾表示用フイルム・高機能ローラ等の付加価値製品拡販とスマートものづくり創造によるコスト改善を推進。2026年3月期にセグメント利益433百万円と黒字転換を達成したが、利益率は約3.0%と低水準であり、持続的な収益改善が引き続き課題。
光学用透明粘着剤シート「Free Crystal®」・高熱伝導シート「HEATEX®」・嚥下運動モニタ「B4S™」・吸収性骨再生用材料「e=Bone®」等の新製品拡販を推進。その他事業の売上収益は2026年3月期6,954百万円(前期比14.1%増)と成長しているが、コア営業利益242百万円(前期比18.1%減)と収益化は道半ば。
2026年3月期の年間配当は120円(普通配当60円+創業120周年記念配当20円+中間40円)と前期76円から大幅増配。2027年3月期予想は100円(記念配当落ち後)。自己株式取得も継続し(2026年3月期2,044百万円)、配当性向46.8%・親会社所有者帰属持分配当率5.7%を実現した。
最終更新: 2026年7月19日

