株式会社スマートドライブ logo

株式会社スマートドライブ

5137東証グロース情報通信業

株式会社スマートドライブ logo
株式会社スマートドライブ5137

事業内容

株式会社スマートドライブは「移動の進化を後押しする」をビジョンに掲げ、国内外の企業向けにモビリティデータ(GPS・加速度センサー等)を活用したSaaS型サービスを提供する。主要事業は①業務用車両を保有する企業向けクラウド車両管理サービス(国内FO事業)、②リース会社・自動車メーカー・保険会社等パートナー企業へのOEM提供・新規事業支援(国内AO事業)、③マレーシアを中心とした海外展開の3軸で構成される。

2025年9月末時点でエンドユーザー社数は2,100社超に達し、中間流通・インフラメンテナンス・訪問介護など幅広い業種に導入実績を持つ。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

収益の根幹は、顧客企業の利用期間・ユーザー数・データ利用量に応じたサブスクリプション課金(複数年一括前払いが主体)によるストック型収益である。国内FO事業では直接営業、国内AO事業ではパートナー企業へのOEM提供とレベニューシェアにより間接的にエンドユーザーを拡大する。

2025年9月期の受注残高は3,217百万円(前期比+1.5%)に積み上がっており、将来収益の可視性が高い。

企業の強み

2025年9月期末の受注残高は3,217百万円(前期比+1.5%)、受注高は2,925百万円(前期比+11.2%)。複数年契約・一括前払いが主体のサブスクリプションモデルにより、将来売上の相当部分が既に確定しており、業績予測の信頼性が高い。

住友三井オートサービスとは2021年1月に資本・業務提携を締結し、2025年9月期の同社向け売上高は609百万円(前期比+46.5%)、全体売上高の21.2%を占める。スズキ、本田技研工業、出光興産など大手企業との協業実績も複数あり、パートナーネットワークが販売チャネルとして機能している。

2022年9月期に営業損失319百万円を計上していたが、2023年9月期に営業損失10百万円まで圧縮、2024年9月期に営業利益175百万円で黒字転換、2025年9月期には営業利益390百万円(前期比+122.9%)へと急拡大。売上高成長率(+32.5%)が販管費成長率(+15.5%)を大幅に上回り、営業レバレッジが顕在化している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期は売上高1,584百万円(前年同期比+10.7%)と増収を確保した一方、営業利益は139百万円(同▲10.7%)と減益。販管費が692百万円から856百万円へ大幅増加しており、インターゾーン統合コストおよびAI Mobility OS展開に向けた先行投資が利益を圧迫している。

通期営業利益予想743百万円に対し中間期進捗率は18.7%にとどまり、下期への偏重が顕著。下期の費用コントロールと売上加速が達成の鍵となる。

中間純利益191百万円(前年同期比+109.7%)の大幅増益は、段階取得に係る差益100百万円(特別利益)が主因であり、実態的な事業利益の改善幅は限定的。インターゾーンの損益計算書への取り込みは2026年2月の1ヶ月分のみ(売上高への影響概算626百万円相当)であり、フル寄与後の収益貢献度・のれん償却負担(875百万円、20年以内定額法)の実態把握は今後の課題。

インターゾーン取得資金調達のため長期借入金が大幅増加し、有利子負債(長短合計)は1,950百万円(前期末577百万円)に急増。自己資本比率は47.5%から31.3%へ低下。

支払利息も前年同期2百万円から8百万円へ増加しており、金利環境の変化(外部要因)が財務費用に影響しうる。一方、現金及び現金同等物は1,566百万円と潤沢であり、短期的な流動性リスクは限定的。

成長戦略

FO・AO・海外三軸拡大とM&Aによる自動車バリューチェーン全域への展開

全国7,000店舗超の自動車整備・販売網向けCRM「gnote」を展開するインターゾーンを2026年1月に完全子会社化(取得対価1,640百万円)。自動車アフターマーケット領域の顧客基盤を獲得し、既存モビリティDXサービスとのシナジー創出を図る。

AI Mobility OSの外部提供を開始し、複数のエンタープライズ企業との基幹システム連携の商談・導入を本格化。高付加価値サービスによるARPU向上と大企業顧客の獲得を目指す。

住友三井オートサービスをはじめとするリース会社・自動車メーカー・保険会社向けにテレマティクスサービスのOEM提供および共同顧客開拓を推進。データプラットフォームの外部提供によりAO事業の収益基盤を拡充する。

マレーシアを中心とした海外モビリティDX事業を展開。株式会社モビリティトランスフォーメーションを新規連結子会社として取り込み、海外事業の組織基盤を整備。為替換算調整勘定がプラス転換(4百万円)しており、海外事業の活動が本格化しつつある。

最終更新: 2026年7月17日